僕の中に流れるDNAは、時に、人の命を奪い、時に人の命を守りました。
沖縄という島に初めて訪れた時、どこまでもつづくフェンスに、僕は、二色の青い海や高い空、深い緑、燃ゆる赤い土、笑顔絶えまぬ老人や子供たちとの点と線が見えてきました。今も、それは続いています。これからも。
そして、鉄の雨という言葉は、今でも心に突き刺さったままです。
生きるということ。暮らすということ。それは、とてもしたたかであり、とってもやさしく。
自然の厳しさに、堪えれる術を持ちながら、人の厳しさにも堪える術を何に見つけれたのだろうか。島唄や踊り、文化、風習、言葉、リズム、基地のこと、僕には分からないことだらけだけど、鉄と向き合えば、向き合うほど、沖縄と向き合ってゆくのです。
自分でもよく分からないのですが、それが、いま、正直な僕の鉄であります。命を守る鉄を僕は、つくれるのでしょうか。
これからも。
ずっと。
2017年個展につづく。
食べることは生きること、
暮らすことはつくること。
この教えは、沖縄で出逢った
ずっと抱きしめている言葉です。
この二つの言葉を
僕は仕事にしようって思ったのです。
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#鉄
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#イマオカヒデノリ