【生産計画の内容】
生産計画は大きく基本計画と業務計画に分類できます。
(基本計画)
会社の方針に対応して、製品開発や工場建設、資材調達、外注利用などの計画を行うことです。
(業務計画)
日常の販売計画に対応して品種、数量、納期を決定する計画です。
業務計画は下記の順序で策定されます。
①手順計画
最適な作業の順序や作業方法を決定します。
②工数計画
負荷を工程ごとに決定し、人や機械の保有能力と比較し余力が最小になるように計画します。
なお 工数 =人数×時間 で求められます。
③基準日程
着手から完了までの基準となる所要時間を求めます。
④日程計画
納期や手順計画に基づき、着手日と完了時期を決定します。
なお個別生産方式においては期間山積計画法と時点計画法(ディスパッチング)の2つがあります。
【需要予測】
生産計画の策定にあたっては需要予測が必要になります。
需要予測の方法として代表的なものは以下のとおりです。
①移動平均法
過去のいくつかデータを平均し、その結果を参考に次期のデータを予測する方法です。
これはデータが日々激しく変動するような場合に役に立ちます。
n期の移動平均 = 過去n期分のデータの合計 / n
②指数平滑法
指数平滑法とは、平滑化係数αを使って「重み」をつける方法です。
現在に近いほど平滑化係数αは大きくなります。
たとえば今期の予測データをSe、前期の予測データをSe-1、前期の実データをS-1としたとき今期の予測データは
Se = α・S-1 + (1-α)・Se-1で求められます。
【線形計画法(オペレーションズリサーチ)】
線形計画法とは、1次不等式で表される制約式の範囲内で目的関数の最大値あるいは最小値を求める手法のことを指します。
制約条件下の最大解を求めることに適しており、最適化理論やオペレーションズリサーチから派生しています。
ここでは細かく触れませんが、興味のある方は「日商簿記1級」のテキストなどでご覧いただくとわかりやすいと思います。
次回も生産計画について学習します。
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