【第2問】
(再現解答)
営業は機動性を重視するが、工場では生産面を重視するという意識の違いがある。よって工場改革は、納期に対する意識改革を前提に、IE手法で工程ごとの作業標準化を行い、受注ごとに適正納期を設定することで、適正な納期管理と納期回答を実現することである。
(反省と気づき)
設問が要求する「工場改革」が何を意味するのか理解するのが難しかった。
第1工場と第2工場の使い方を含めた「ハード面」の改革なのか、組織や従業員の意識を中心とした「ソフト面」の改革なのか。
ここで問われている「工場改革」の意味を理解するためのヒントは
与件:「また、C社は第1工場の工場長を外部からスカウトし、さまざまな工場改革に・・・・・その1つが先の納期管理の改善であった。」
設問:「工場改革に対する考え方が、工場と営業では違っている」
しかない。
これだけ読んで確実に言えることは「納期管理の改善」と「工場と営業の意識改革」を中心に解答を導き出していくことだ。
*ただ与件文中「先の納期管理の改善」の前には「その1つが」と書かれているので、他にも解答があるかも知れない。
私は「オペレーショナル」な視点で解答を作ってしまったが、今思うともう少し「上位の概念」で解答を考えるべきであった。
そこで考えたのが「ISO9001の取得に向けたプロジェクトチーム」をこの設問の解答に活かすことである。
もちろん「ISO9001」については「品質面の改善策」として「第3問」でも活用可能であるが、「顧客重視」という点で捉えれば、充分この設問でも活用できる。
顧客のニーズが「短納期要請」にあるので、「工場と営業の意識の違い → ISO9001の取得 → 納期に対する意識改革と短納期要請に応えるための仕組みづくり」というふうに展開してはどうだろうか。
【第3問】
(再現解答)
問題は、他社が据え付け工事を行った場合、やり直しのムダが発生している点である。改善策は、C社が据え付け工事を行う場合は現場の手直しで対応可能なことから、据え付け工事までをC社が一貫して行い、今後は工程全体を品質管理の対象としていくことである。
(反省と気づき)
「クレーム」について与件から導かれる箇所は、「公園での据え付け工事におけるクレーム」である。
ちょっと整理すると
・自社で据え付け工事を行えば、現場の手直しでほとんど処理可能。
・他社が据え付け工事を行った場合、不良品は工場に戻される。
・不良の多くは「輸送の際のキズ」「設計寸法の違い」など。
・C社は製品の品質については自信を持っている。
・クレームに対して抜本的な対策を講じていない。
これらを踏まえれば、「製品品質のみの品質管理 → 品質管理の対象を全工程に広げる」という解答軸になる。
さらに「ISO9001」の視点を踏まえれば、すべてC社が据え付け工事を行わなくても、「設計から梱包・搬送工程、据え付け工事における品質管理ルールの明文化 → 得意先も含めた情報共有」なども提案できると思う。
私の解答は、やや浅すぎた。
時間がないので、第4問は明日書きます。
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