具体的にはカンバン方式、MRP方式、製番方式についてとりあげます。
また最後にセル生産方式についても触れておきます。
【カンバン方式】
常に一定の在庫を持つようにして、必要なものを必要な時に必要なだけ(ジャストインタイムで)生産するという生産方式です。
単に在庫を減らすことを目指した生産方式のことではないことに注意してください。
カンバンの仕組みは、自工程は前工程に対し、カンバンを発行し、後工程が引取った分の半製品を前工程から引取ります。
そして加工が完了すると自工程の責任で在庫しておきます。
【MRP方式】
ある一定期間の必要量を補充する方式です。
MRPとは、所定数量の製品を作るのに必用な材料、部品の所要量の計画法をいいます。
所定数量の製品の材料・部品の所要量は、単位製品当たりの材料・部品の所要量(部品展開、材料展開、原単位、配合計画)に基づいて算出されます。
資材購買部門は、MRPにより算出された材料、部品の所要量から在庫量を差引いた数量に一定の安全在庫を見込んだ数量を発注すればいいことになります。
【製番方式】
製品ごとに製番を付け、製番ごとに必要なものだけ引当て手配します。
製品や案件に投入する全ての資材、部品、機器をこの製番と紐つきにすることにより管理されるので、投入部品や機器の点数の多い製品には管理しやすい方式といえます。
以上が3つの管理方式ですがカンバン方式、MRP方式は連続生産、製番方式は個別生産に該当することを覚えてください。
【セル生産方式】
セル生産方式とは、1人の作業者が1つの製品の組み付け作業などを完結させる生産方式のことをいいます。
それぞれがセル(細胞)状になることからセル生産方式と呼ばれるようになりました。
セル生産方式では多能工の育成がポイントになります。
つまり一人の作業者が複数の作業を担当することになるので、従来以上に時間と費用をかけた教育訓練を受けることが必要です。
しかし従来のライン生産などとは異なり、人間が本来持っている柔軟性や向上意欲が発揮されやすくなるので、生産性が向上すると言われています。
次回は工場計画とレイアウトについて整理します。
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