私は夢を途中下車したので、行く当てがなくなった。
最悪なことに、どこで降りたのか思い出せない。
「どうせ夢なんだからー」
しつこく袖を引かれるままに、山谷で腰をおろす羽目に。
そこで艶っぽく髪の毛と内股をなでられ、私はいい気になってしまった。
汗をかいた・・・
川面を走る風を求めて、私は隅田川の堤防にいた。
その光線をまともに受けたため、うかつにも昨日になっていた。
切なく時が戸惑うかのように。
「ちくしょう」
せっかくの散歩を台無しにされ、浅草で自棄酒をあおる決心をした。
あてはどれもまずく、私はホッピーを執拗にあおっていた。
「こんな安酒場で・・・」
グラスから顔を上げると、いったいどうしたことか。
私はタキシードに身を包み、「電気ブラン」に魂を抜かれているではないか。
しかしいくら凝視しても、今日は見えなかったー
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最悪なことに、どこで降りたのか思い出せない。
「どうせ夢なんだからー」
しつこく袖を引かれるままに、山谷で腰をおろす羽目に。
そこで艶っぽく髪の毛と内股をなでられ、私はいい気になってしまった。
汗をかいた・・・
川面を走る風を求めて、私は隅田川の堤防にいた。
その光線をまともに受けたため、うかつにも昨日になっていた。
切なく時が戸惑うかのように。
「ちくしょう」
せっかくの散歩を台無しにされ、浅草で自棄酒をあおる決心をした。
あてはどれもまずく、私はホッピーを執拗にあおっていた。
「こんな安酒場で・・・」
グラスから顔を上げると、いったいどうしたことか。
私はタキシードに身を包み、「電気ブラン」に魂を抜かれているではないか。
しかしいくら凝視しても、今日は見えなかったー
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