ソグモドは韓国の西海岸の最北部に位置する小島です。
広大な塩田では、美味しい塩が作られていました。
2年前に訪れたとき、私たちは3人で10キロの塩を買いました。
とにかくそれが最小単位ですから。
大事に使っていますが、人に差し上げたりで、残り少なくなりました。
現地で食べたエビです。
ソグモドで作られた塩を敷き詰めた鍋を熱し、そこへ生きたエビを放り込んで蓋をします。
えびの暴れる音がしなくなったら、食べごろというわけです。
暴れたエビは、自分でいい塩加減になります。
自家製のマッコリがまた絶品でした。
しかし残念な現実がそこにはありました。
広大な塩田の大半が荒れ果て、実際今でも稼動しているのはわずかに1件だけなのです。
中国製の粗悪で安い塩が流通したために、割高な国産の塩が売れなくなったのです。
キムチの味は、この塩で決まるというのに・・・
ソグモドでは独特の地形が、幻想的な風景を生み出します。
しかしこの海のすぐ向こうは、北朝鮮なのです。
海上での軍事衝突が頻発しているそうです。
「平和」「伝統」「安全」・・・
迅速に解決する方法論は存在しませんが、常に意識することが大切なんでしょうね。