海登り

海登り? なぜ、海に登る?
海の安全を守るため、登らなければ見れない灯台。
そんな灯台を巡っています。

灯台記念日 一般公開 後半戦 南九州 長崎鼻灯台

2011年11月20日 | 旅行記

あちこちで、灯台の神様が微笑んでくれた、今回の一般公開巡り、フィナーレは

鹿児島県へ戻り、長崎鼻灯台です。

この灯台、珍しい六角形(多くは八角形)の灯台であり、また、屋根には謎の半円球が

あるという、マニアの中では「なぜ」の多い灯台なのです。

 

長崎県から熊本県を経由して、鹿児島県へ向かう途中、天気が微妙に変化して

きました。

この4日間、灯台の神様のおかげか、土砂降りは移動中のみでした。

灯台へ着くと、雨が小降りになり、止んでいくパターンでした。

さてさて、フィナーレはどうなりますか....

高速を降り、一般道を走っていくと、天気は良くなっていき、晴れ間も見える。

こりゃぁ、快晴の灯台が映せるかも、と淡い期待に胸をふくらませつつ走ります。

 

その後、1時間ほど走り、もうすぐ到着というところで、昼ご飯を買いにコンビニに

停車したことろ、ポツポツと降りだしました。

あららと思いつつ、車を走らせ灯台の駐車場に着くと...土砂降り

「こら、キッツイなぁ~」と思い、とりあえずお昼ご飯を頂き、覚悟を決めて準備開始した

その瞬間、灯台の神様が満面の笑顔で笑った。

スコールのように、ピタッと雨が止みました。  キ・セ・キ!!  さすが、南国??

 

 

晴れ間の広がる長崎鼻灯台です。

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万国旗をまとい、一年に一度の晴れ姿。

別嬪さんです。

惚れ惚れします。

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路面が濡れているのが、わかりますか?

 

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串木野保安部の皆様、保安協会の皆様、頑張っておられました。

 

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海側より、艶姿を1枚。

 

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灯頂部です。

回廊部下の「支え」もきれいな形です。

 

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初代の、長崎鼻灯台です。

鋼製で、現在の新潟県の姫埼灯台に似ています。

 

 

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お約束の、初点プレートです。

 

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串木野海上保安部長様、直々の案内で、初代の初点プレートを見せて頂きました。

内部にありますので、一般公開時にのみ、見ることができます。

これも感激です。

 

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↑直下より。

灯台マニアの皆様、お待たせしました。

やはり、半円球のものは、明り取り窓でした。

↓機器室内より。

  晴れていれば、かなり明るいです。

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それでは、灯室へ

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入口すぐの、灯室への垂直梯子です。

 

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垂直梯子は3段あります。

地元のおばあちゃんや幼稚園児も登ってこられましたよ。

びっくりです。

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2段目。垂直です。

 

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3段目も、やはり垂直です。

六角形がよく判ります。

 

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お~、もうすぐ、レンズとの逢瀬の瞬間です。

 

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お~、4等フレネルレンズと水銀漕です。

 

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再び雲が厚くなった時です。電球の光りが映えます。

妖艶です。この艶っぽさ。

出来ることなら、お持ち帰りしたいです。

 

 

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少しですが、光る電球です。

 

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太陽光と、電球のコラボレーション。

光るフレネルレンズです。

まさに、光る芸術品。

 

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明と暗の、2つの世界のレンズの艶やかさ。

素晴らしい。

 

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レンズの照らす海。

 

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レンズと、それを支えるギア

 

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モーターから、動力を伝えるギア。

 

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回転力を伝えるシャフト。

手入れは、上々です。

 

 

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お天気の回廊部から。

少し、くたびれた灯篭部が、過酷な仕事を表現しています。

 

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灯籠のガラスがあり、直接レンズの美しさはありませんが

やはり、外が晴れていれば、美しいです。

 

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灯籠に収まるレンズ。

絵になります。

 

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再び、灯篭内に戻り、レンズの照らす海です。

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レンズの内側より。

電球から見える海です。

 

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最後に、再び妖艶なるレンズを。

最高です。芸術作品です。

 

本当に、灯台の神様はいる!! と思うような灯台巡りでございました。

ここ、長崎鼻では、串木野海上保安部長を始め、優しい保安部の皆様には

本当に、大変お世話になりました。

 

何時間も、灯篭部に閉じこもっていましたが、何も言わず自由に撮影をさせて頂き

「好きもの」にお付き合い頂き、ありがとうございました。

この場を、お借りして御礼申し上げます。

 

そういえば、お伺いするのを忘れておりました。

 (1)なぜ、六角形なのでしょう??

  (2)明り取り窓は、なぜ採用されたのでしょう???  

もし、この拙いブログをご覧でしたら、わかる範囲で結構です。

お教え下さいませ。よろしくお願い致します。

 

 

また、今回の灯台巡りでは、各地の保安部の皆様には、本当に親切にしていただき

ありがとうございました。

九州の方々の、親切心が、心から理解できました。

 

 

また、どこかの灯台で、お会いした時には、何卒よろしくお願いいたします。

 

 

 

この後、出水駅へ向かい、レンタカーを返却し、無事帰阪しました。

いんや~ 久しぶりです。 このま心地良い疲れ。

やっぱり、灯台巡りは、やめられませんなぁ~

 

次回の樺島や釣掛埼の公開、上司の機嫌を取って、ぜひ参加したいと思います。

お世話になった皆様、本当にありがとう、ございました。


灯台記念日 一般公開 後半戦 南九州 口之津灯台

2011年11月20日 | 旅行記

早いもので、楽しい灯台訪問も、もう最終日。

相変わらず、早くに目覚め、真っ暗な道路を、口之津灯台へ車を走らせます。

ナビへのセットの仕方が悪かったのか、周りをうろうろ、住宅地でUターン

坂を駆けあがり、車1台分の細い畑の中の道を走り、やっと到着。

灯台のすぐ近くまで、車で行けました。

 

まだ、仕事中でした。

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2~3枚、写真を撮影したところで、口之津灯台は本日の仕事を終了。

つかの間の休憩に入りました。

不動灯ですが、立派なレンズです。

 

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かわいいですが、明治生まれの立派な灯台です。

 

 

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恒例となりました、初点プレートです。

趣きあります。

 

 

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しばらく撮影していると、雲の切れ間から朝日が顔を出してくれました。

これも、灯台の神様の御褒美かも。

 

 

後は、この訪問旅行のファイナル、長崎鼻灯台です。


灯台記念日 一般公開 後半戦 南九州 樺島灯台

2011年11月20日 | 旅行記

伊王島燈台で妖艶なる4等閃光レンズを満喫した後は

半島の突端にある、樺島灯台へ。

あいにくの小雨ですが、土砂降りよりはマシです。

きれいに整備された公園に車を止めて、歩くこと数分、階段の上に見えました。

 

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入口からですと、背面になる??
         

 

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入口からの正面です。

高いフェンスが侵入を阻みます。

 

 

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海側から。

 

 

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お約束です。

味のある書体ですな。

あれ、当初は違う名前では?

 

 

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高いフェンスの向こうにある、読みにくい燈光会の周知板では

昭和7年7月から、昭和28年までは「野母埼灯台」、その後現在の「樺島灯台」

と改称された と書いてあるのですが...

ということは初代プレートは、灯台の内部に貼られているのでしょうか。

 

 

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どっしりとした、立派な灯台です。

 

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突端の公園の展望台から、海と樺島灯台

 

 

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小生が着いた時には、早くも仕事中でした。

灯台の神様(まだ言うてるわ)が、くれた御褒美??

 

 

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ここも、灯台の横に灯台資料館がありますので、見学させていただきます。

ちなみに、無人です。

何故か机の上、うみまるの横にキティーちゃんが.....

 

 

 

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入口からすぐの展示室                     入口から左側の展示室

赤いリュックと紫のカッパは、小生の物です。    

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昔の電球交換装置や電源装置など

 

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管制装置や小型灯篭、照射灯などが展示されています。

 

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おっと、小生が食らいついたのは、真空管!!

水冷式、空冷式 なつかしい。

 

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写真で食らいついたのは、これ。

2代目の伊王島灯台で、四角形です。

建物に対して、灯篭部がでかい。

仕事で行っている、レダーレドームみたいです。

この後、現在の六角形(初代の形)に改築されました。

 

 

今日は、ここでお仕舞です。

長崎市内の宿へ向かいました。


灯台記念日 一般公開 後半戦 南九州 伊王島灯台

2011年11月20日 | 旅行記

さてさて、船で長崎県に渡り、一路伊王島へ。

伊王島大橋が完成し、陸路で進めますが、途中前が見えないほどの大雨が....

「ひょっとして、中止なるんちゃうか」と思うほどの土砂降り大雨でした。

スピードを落として、しばらく走ると幸いにも雨は小降りに。

また、灯台の神様が微笑むか?

 

伊王島へ到着すると、海沿いの宿泊施設の前で車両通行止め!!

ウォーキング大会のためらしいのですが、仕方がありません。

宿泊施設に車をとめて、約2㎞「海のぼり」します。

きれいな舗装路でしたが、皆さん山を下っており、登っている人はいません。

 

そうこうしているうちに、雨もほとんど止みました。

公園を抜けると、そこには

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お~見えてまいりました。

苦労して海登りした甲斐がありました。

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燈光会の看板と

 

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長崎おくんち でしたっけ?お祭りバージョンのうみまる、うーみんがお出迎え。

 

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海側より。

 

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旧官舎を利用した、灯台記念館です。

ちょうど、団体さんが大勢来られていたので、こちらを先に見学しました。

 

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初代伊王島灯台のレプリカです。

 

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こちらも、初代の「初点プレート」です。

原爆で損傷したため建て替えし、さらに初代の形に改築されています。

 

 

 

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二神島灯台で使用されていたレンズです。

動態保存され、点灯、回転します。

こういう保存方法の方が、マニアにとっては、うれしいですね。

 

 

 

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さて、団体さんもお帰りになられましたので、レンズとの逢瀬と参ります。

 

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まずは、初点プレートです。

初代は、先ほど御紹介の灯台記念館に保存されています。

 

 

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まずは、コンクリート製の階段を登ります。

 

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つづいて、鉄製の階段を登ると、そこには

 

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4等閃光レンズと水銀漕が、お出迎え。

ここの灯室、かなり広いです。

灯篭部は、初代のものが、そのまま使われています。

 

 

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水銀漕のよこには、何やら撤去した後が。

分銅式回転装置の名残でしょうか。

 

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真正面から。

これも、美しい。

小さいけれど、芸術品です。

 

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下から。

 

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上から。

どこからどう見ても、美しいです。

わざわざ、見に来た甲斐がありました。

疲れなど、吹っ飛んでいます。

 

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通常の仕事中と同じ動作で公開されていましたので、点灯、回転していますが

暗弧部のカバーが外されていたため、電球も見れました。

いや~九州の方は、太っ腹です。       

 

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暗弧部の取り外されたカバーです。

横に、そっと置かれていました。

 

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フランス製です。(パリと書いてあるので(笑))

 

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恒例のレンズの照らす海です。

ちょうど、外がもう一度曇暗くなってまいりました。

 

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アングルを変えて、もう1枚。

レンズは、美しいです。

 

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虹彩色に輝く磨かれたレンズでございます。

雨天ゆえに、その妖艶な色を見れて、満喫いたしました。

 

九州の保安官の方々は良い方ばかりです。

嫌な顔せず、踏み台を貸していただいたり、またコケないように押さえてくださったり

他愛無い話に、お付き合い下さったり。

うみまる、うーみんの記念写真も良い思い出です。

最後になりますが、長崎海上保安部の皆様には、お世話になりました。

ありがとうございました。

 


灯台記念日 一般公開 後半戦 南九州 三池港灯台

2011年11月20日 | 旅行記

11月2日は熊本市内に宿泊し、名物の馬刺しとゴマサバ、米焼酎を堪能いたしました。

今日3日は、長崎県は伊王島灯台の一般公開です。

当然のごとく、朝早くに目覚め、熊本県の三池港灯台を目指します。

諸先輩方の訪問記を見ると、結構な山の上にあるようですねぇ。

 

とはいえ、皆さん詳しい状況を書いていただいてますので、案外あっさりと

到着いたしました。

ウォーキングやワンちゃんの散歩の方が、たくさんいらっしゃました。

 

 

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重い曇り空でしたが、到達感があります。

 

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正面より。

 

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残念ながら、灯器はレンズではございませんが、立派な形です。

 

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もえ、お約束の初点プレートです。

 

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こちらは、立派な案内看板です。

 

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こちらも、概要案内看板です。

愛されている灯台ですなぁ。

 

さて、続いては伊王島です。