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アースダイバー

2013-02-17 | レビュー
アースダイバー  中沢 新一著 2005年



宗教学者で思想家の中沢先生。明治大学特任教授

著者お手製の縄文地図を携えて、東京という土地の記憶をたどる。

かつて東京の海岸線は、複雑に入り組んだフィヨルドだったという。
古くからの洪積台地とやがてすがたを現わす湿った沖積台地。

ビル群に覆われた東京の街ですら、縄文の記憶に宿命的に性格づけられているらしい。
侵してはならざる土地といううものがやはりあって、反面どうにも逃れられない影を背負った土地もある。

東京には山があって、谷があり、平野が広がる。当たり前といえばそれまでだが、縄文地図を片手に歩いてみれば、街によって微妙に異なる湿度のようなものを風の中に感じるかもしれない。


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