確かに、朝鮮半島や中国から、関門海峡を通過し瀬戸内海を行く航路は、安全で、大阪への外国人流入は、何の不思議もないことである。卑弥呼の魔鏡やアマテラスの信仰すら起源が大陸だとしたら、日本人のオリジナルなものとはいったい?と疑問が頭をもたげてくる。自分のルーツでさえ、ホントにネイティブなのか怪しんでしまう。
考えてみれば、かつてローマがセルティックワールドに攻め入って行き、ガリアがローマ化されフランク族がフランス人としてのアイデンティティを持つに至る過程を見れば、混血・融合・統合こそがオリジナリティを作ると言えないだろうか。
人の個性もまた、模倣にすぎないとなれば、オリジナリティを追究することそのものがばかげているかも。
あまり、「日本独自の」とか「日本古来の」なんて言うのはかえって、排他性を強めることになりかねないな。