ボストン美術館日本美術の至宝展 前期
(2012/07/15)
アメリカのボストン美術館は、「東洋美術の殿堂」といわれるそうです。その絢爛たるコレクションは、明治初期、西洋化の波にまぎれて、日本人がうっかりしている間に、外国に流出してしまったものの数々です。日本美術の愛好家であり理解者で知られるフェノロサや岡倉天心ですが、なぜに流出を防ぎえなかったのか。曽我蕭白の最高傑作と言われる「雲竜図1763年」しかり、尾形光琳しかり。もっとも、当時の日本人には、保護するなんて頭はなかっただろうし、廃仏毀釈の時代でもあったから、仕様がないんですけどね。
今回前期の目玉は、長谷川等伯「龍虎図屏風1606年」等伯が表す幽玄さは、まさに日本人の心の原点という気がします。(「松林図屏風」は国立博物館所蔵)
華やかな狩野派の数々と曽我蕭白。絵巻物。期待した伊藤若冲は、水墨画1点のみ。狩野元信による連歌師宗祇の騎馬像は必見。
(2012/07/15)
アメリカのボストン美術館は、「東洋美術の殿堂」といわれるそうです。その絢爛たるコレクションは、明治初期、西洋化の波にまぎれて、日本人がうっかりしている間に、外国に流出してしまったものの数々です。日本美術の愛好家であり理解者で知られるフェノロサや岡倉天心ですが、なぜに流出を防ぎえなかったのか。曽我蕭白の最高傑作と言われる「雲竜図1763年」しかり、尾形光琳しかり。もっとも、当時の日本人には、保護するなんて頭はなかっただろうし、廃仏毀釈の時代でもあったから、仕様がないんですけどね。
今回前期の目玉は、長谷川等伯「龍虎図屏風1606年」等伯が表す幽玄さは、まさに日本人の心の原点という気がします。(「松林図屏風」は国立博物館所蔵)
華やかな狩野派の数々と曽我蕭白。絵巻物。期待した伊藤若冲は、水墨画1点のみ。狩野元信による連歌師宗祇の騎馬像は必見。