びぼーろぐ

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DS4試乗

2011-11-26 | お出かけ
シトロエン DS4試乗しました。



マニュアルです。
エンジンだの走りだのはよくわからないけど、重心が下な感じはシトロエンの特徴なのかしら
ふわふわ感はない。手頃な大きさで、女性でも扱いやすい。もしや、回転半径が例によって長かったりするのかな。
デザインでは、シトロエンならではの曲線美と、DSの後継者であることは忘れない進取性を感じました。
後部座席の窓は、あかなくてもいいんです。そんなことよりデザインなんです。多少の不便は折り込み済みですことよ。皮シートなのもこなれた感じで、Cシリーズなんかと差別化されてるような。DSのブランド化を意図しているのか、ロゴも完成されているね。



銀杏並木を抜けて。




秋の一日

2011-11-22 | お出かけ
色づき始めた東山植物園の紅葉
週末に冷たい雨が降り、一夜明けて晴れの日曜日。





石蕗の 日陰は寒し 猫の鼻  
              ( 酒井抱一)

いくたびか 時雨のあめの
かかりたる 石蕗の花も つひに終はりぬ
               (斎藤茂吉)




劇団四季 WICKED

2011-11-17 | レビュー


緑の魔法にかかちゃいました
いや~よくできたお話でした。
OZ歴長い私としましては、良い魔女、悪い魔女はじめ、おもなキャラクターの誕生秘話がぜーんぶわかって、積年の謎が解けた気がして、すっきりしました。
子ども向けのお話では、登場の仕方が唐突で「なんでやねん?」てこと多いですが、このWICKEDですべて解決です。
ありがとうWICKED!



エルファバの悲しみやグリンダとの友情、恋、そして使命感など様々なテーマが語られるなかで、ひとつ、ちょっとうがった見方になるかもしれないけど、これはもしや、アメリカ合衆国のの建国に絡む、アメリカの神話なのではということ。当のOZ大王も「信じれば歴史になる」って言ってたし。OZは、イギリスからの独立を、マンチキン国の不自由な妹ネッサローザを押しつぶすことで語り、善と悪の象徴を配置することによって国を治める。さらにできたての新興国に、ドロシーを使って、勇気・知性・情熱を取り込む必要があったのでは。エルファバはその賢さゆえにOZ国のスケープゴートにされ、プリミティブなものと一緒に無きものにされてしまう。これこそが近代化・アメリカ式合理化であり、近世の魔女迫害と酷似している。
おバカなキラキラグリンダに賢さが加わり、アメリカ合衆国の未来は輝かしく・・・今やアメリカも年をとり、かつてのネッサローザのように思い足枷をはめられているのだけど。

国宝 犬山城

2011-11-17 | お出かけ

松本城に続き国宝城探訪シリーズ 
犬山城 1537年 織田信長の叔父 織田信康により築城
国宝四城の中でも最も古い。
別名 白帝城は 荻生徂徠が李白の漢詩より命名
  朝辭白帝彩雲間  朝に辞す白帝彩雲の間
  千里江陵一日還  千里の江陵一日にして還る
  兩岸猿聲啼不住  両岸の猿声啼いて住(つ)きず
  輕舟已過萬重山  軽舟已に過ぐ萬重の山
木曽川を長江に見立てるには、コンパクトすぎやしませんか。
木曽川は、時にライン川になったり、日本人の憧れの対象の変化が垣間見られますね。

http://inuyama-castle.jp/






有楽苑と国宝茶室如庵

織田有楽斎(1547~1621)が京都建仁寺境内に建てた茶室の遺構。
有楽斎は、信長の実弟で、尾張きっての大茶匠。利休十哲のひとり。

色づき始めた万両の実


http://www.m-inuyama-h.co.jp/urakuen/


レモネードを作ろう

2011-11-15 | レビュー

レモネードを作ろう
 ヴァージニア・ユウワー・ウルフ/著 こだまともこ/訳

17歳にして二児の母、シングルで失業寸前。ぎりぎりのところで何とか生きてるジョリー。
かろうじてアパートに住んではいるが、当然のごとく家賃は滞納、荒れ果てた生活。
それでも食べていくために働く。そんなジョリーのところでベビーシッターをすることになった14歳のラヴォーン。

ラヴォーンにしても、決して恵まれた環境にはない。母と二人暮らし、大学に行きたいが、今から学費を稼がなくてはならず、
学校のアルバイト募集の広告でジョリーとかかわることになる。

アメリカにもやはり地域格差はあり、ラヴォーンやジョリーの住むエリアは失業・貧困・犯罪・ドラッグ・荒れる若者たちの巣窟である。大学に行く、そしてちゃんとした職業につく。そのことだけがここから抜け出す切符である。ジョリーのようにならないため、ラヴォーンは働く。ジョリーのためではなく自分のために。それなのに、ジョリーが職場を解雇され、次なる職探しのために、無賃金で子どもたちの面倒をみるはめに陥る。

ジェレミー2歳とジリー0歳。排水管の詰まった、異臭漂う不衛生な部屋で、汚物にまみれ、埃をまとってはいずりまわる。
子どもと引き離されるのを嫌い、児童福祉施設に頼ることもしない。そもそもジョリーは、字が読めない。驚くことにまともな教育を受けていないのだ。
養母が死んだあとは12歳から段ボール暮らし。初潮のことも、福祉制度ののことも誰にも教わらず、その日その日を暮らしてきた。
その挙句の、妊娠と出産。ドラッグで妊娠すると勘違いすらしている。
世界一の先進国といわれるアメリカの、高度資本主義社会のなれの果てが生んだ闇。
ラヴォーンが学校に橋渡しをして、ジョリーは教育の機会を得る。教育だけがジョリーを、まともな方向に引き上げる唯一の手段だ。

貧困が絶望や悲惨を連れてくる。貧困はとことん人間を追い込む。でも、きっかけさえあれば、人は自尊心を取り戻すことができる。ちょっとした声かけや、手助け、関心で。無関心でいることは罪なことなのだと思う。

わが子ジリーが誤飲により窒息したところ、ジョリーは覚えたての蘇生法をもって救う。
このことは、彼女の自信となったし、何よりも、ジョリーの母性が守られた出来事だと思う。
ジョリーは、若者本来の熱意を取り戻し、何とか自立への糸口を見つける。

「レモネードを作ろう」とは、ラヴォーンがジョリーに引き合いに出した話。
盲目の母親がオレンジの代わりに、レモンをつかまされ、自分を責めるものの、子どもたちにレモネードを作って飲ませる、という話。
現実をいかに受け入れ、その中で最善を尽くすか、という例なのだろう。

萌chez

2011-11-14 | お出かけ
塩付通にオープンしたデザートカフェ、萌CHEZさんに行ってきました。
何と高砂本家さん、地元密着型の老舗和洋菓子店と思ってましたが、知らない間にJRタカシマヤやセントレアにまで進出する和スイーツのお店に進化していたとは恐れいりました。
1階はショップ、2階がカフェとなっていて、白・グリーンを基調として落ち着いた印象。個室・カウンターも用意してあり、一人でも、グループでも利用できます。
今日いただいたのは、和栗モンブラン、ツレはトロワデセール。和栗モンブランは、渋皮付き栗の甘煮がトップに半個、そして何と中にも一個埋まっているのです!お皿のチョコソースとの調和も絶品で、大満足。
ショップの焼き菓子もちょっとした手土産に使えそう


荒子観音 円空仏

2011-11-12 | お出かけ
僧坊にて、ひと月に一度公開される荒子観音所蔵の円空仏を拝観しました。
当寺には大小合わせ1240体余りの円空仏が残されています。
愛染明王を始め、完成度の高い20体ほどと、木端から作られたという無数の仏。
どれも荒削りのようでいて、作為的であり、力強さと温かみのある仏像たちでした。





遊行の僧であった円空は、全国を巡る中で目にする苦悩に満ちた人々を救いたいという一心で、木像を彫ったとのこと。ひたすらに掘り続けることこそが行であったらしい。(「造仏作善」)円空仏の微笑みは、災害や病に苦しむ人々にとって確かに一筋の光を与えただろうと思います。

木端の会制作の円空仏をいただいてきました。


木彫り体験 マイ円空仏公開です。

君たちはどう生きるか

2011-11-12 | レビュー
吉野源三郎 岩波文庫


1937年 日本少国民文庫の一巻として出版される。
この年には盧溝橋事件があり、軍部が台頭し、日本はまさに軍国主義へ一直線という時代である。
このような時代にあっても、偏狭な国粋主義や反動的な思想を越えた、自由で豊かな文化があることを伝えたいという思いと、未来を担う子どもたちの中に、人類の進歩についての信念を養い、ヒューマニズムの精神を守るという使命感から山本有三らの呼びかけで、編纂されたものである。

15歳の男子中学生コぺル君が、成長の過程でぶつかるさまざまな社会的矛盾や悩み事に、伯父さんが書簡を通じて応え、心の成長を助ける。

友情・英雄的精神・勇気・立派であることなど、思春期の若者に、いかに生きるべきかをわかりやすく指し示す良書である。哲学や宗教の難解な言葉で煙にまかれることもなく、伯父さんの言葉の数々は、読む者の胸にストンと落ちる。
地中の深いところからでも、ひたすら太陽を目指す水仙の芽のごとく、伸びてゆかずにいられないのが子どもたちなのだろうと思う。