シェイクスピアが没したのが、1616年4月23日。400年前の花の季節だったのですね。
こども英語教室ラボ・パーティはこの春で50周年ということで、記念ライブラリー『ハムレット』が間もなく発刊されます。
私はこの件の研究員だった時に、小田島雄志さん、福田恆存さんの訳で読み、今回は新訳の河合祥一郎さん訳で読みました。
そして4.23の五日前くらいの日に、河合先生の講演会。ラボテューターの皆さんで楽しく聴かせて頂きました。
河合先生の新訳は、ことばがスッキリと軽快でわかりやすいと思いました。そうなったわけも、お話くださいました。講演では、小田島さんをお父さん、福田さんと松岡和子さんをお兄さんお姉さんと呼んでいらしたのが微笑ましかったです。
そしてシェイクスピア劇は、日本の「狂言」に近いというのが、なるほど!と思いました。また衣装や美術が非常にシンプルで台本のことばで生きるという点が、ラボのテーマ活動にぴったりだということも、これはしたり❗です。
狂言師といえば、野村萬斎さん❗成田長親も素敵でした!あの萬斎さんが今年、『マクベス』を演じて映画になるそうですよ✨ 見逃せません❗
400年もたち、ことばも文化も全く違うのに、シェイクスピアの登場人物は、なんとも魅力的。ひとの心の機微を、ことばで朗々と表すから響くのですよね。
ハムレット王子は、理性と感情の間で揺れ動き、どう生きるべきか悩んだ。
4.23の翌日はまた、ラボテューター集まるワークショップ。劇団昴の室生氏リードで、揺れ動く若者たちの台詞を(亡霊父王の台詞も)声に出してきました。
ただ『ハムレット』でどうしても辛いのが、女性たちの描かれ方…
まるで何も気付かない、なーんも考えてない、おバカさんです。美しくてもね。いつもいつもかやの外。そこは辛いな。
今日は夜の9時から『マクベス』朗読劇がラジオであります。こっちは女性も人生を考えてると思います。
絵は、ジョン・ミレイ画 : 美しいオフィーリア(ハムレットの恋人)。あなたの物語だってきっとあったでしょうね?
