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8月9日、長崎原爆の日。
翌朝の新聞1面に目が吸い寄せられました。
東京新聞。
「皆さんの力をを貸して下さい」と訳されている。
日本語で読んでしまうと、ちょっと響きが違う、私には。
"Please lend us your strength"
私には
「皆さん、どうか強くあって下さい」
と、響くんです。
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核廃絶。
三個の漢字じゃ言い足りない。
「地球上から核兵器を消し去る」
そうまで言わないと中身がちゃんと伝わらない。
そして、この「力」と訳されているのはね。
"power" じゃない。
"strength" だよ!
語感から何が伝わるか、辞書引いて、
例文たくさん読んで、学ぼうねって言いたい。
この時期、ラボのこどもたちが、海外や国内で
外国の青少年たちと交流しているなら
ぜひ話題をふってみてほしいな。
"power" と "strength"
人が殺しあう戦争を
高見の見物して
お金儲けする者たちがいるんだよ。
考えたくないけどね。実際いるの。
その者たちの「力」は、それはそれは強いの。
世界を引きずり回すくらいに。
その「力」に
ヒロシマのあと、ナガサキをされた。
惨状を見てわかったはずなのに繰り返した。
過去のことじゃないよ。
今だって同じでしょう。
【惨禍を見たはずなのに止めない】
どれだけ強大なの。
人を叩いたり、従わせたりする「力」をあなたは振るう?
それとも、擦り寄る? 取り込まれる?
私は、手は振り上げない。
取り込まれない。となりの人とつなぎ合う。
強大な「力」に巻かれないための
強さを持ちたい。
人が好き、地球が好きだからね。
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この夏、読んだ本。
剣と絵筆
バーバラ・レオニ・ピカード 作
すぐ書房
新装 宮沢賢治 愛のうた
澤口たまみ 著
夕書房
よわむしの少年は本当に強くなったよ。
これはどちらの「力」だろう。
人は基本、弱いから。負けちゃうこともある。
どう生きるのが幸せか、
書物が人生の智恵をくれます。
私も
日本政府に訴えます。
核兵器禁止条約に署名、批准して下さい。
ボイコットした空席に
折り鶴を置いてくれたのは
祈りをこめた友人に違いないですよ。