ポコアポコヤ

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金髪の草原 犬童一心監督 面白かったです

2006-04-30 | 映画感想 他
金髪の草原 (1999年日本映画)Across a Gold Prairieを見ました。
メゾン・ド・ヒミコ」と「ジョゼと虎と魚たち」両方とも面白かったし、何か自分とツボが合うな~と思ったので、犬童一心監督の他の作品も見てみようと思ったのが見るきっかけでした。あまり評判が良くなかったので、期待しないで見て、びっくり!!面白いじゃないですか!面白いというよりは、じ~んと来る内容で、かなり私は好きな映画でしたラスト15分とかオチがあまり好きじゃなかったけれど、それまでは、かなり良く出来ていたと思ったし、全体的に引き込まれて見てしまいました。ちなみに、 『金髪の草原』はゆうばり国際ファンタスティック映画祭ヤングファンタスティック部門でグランプリを獲得し、ベルリン国際映画祭などでも上映されているそうです。
kinpatu

内容は、自分が20歳だと思っている80歳の、ちょっとボケちゃったおじいさん日暮里。演じるのは20歳の外見の伊勢谷友介(キャシャーンしか見たことない)。ここがちょっとこの映画の変わっているところです。80歳の役をおじいさんが演じず、20歳の人が最初から最後まで一貫して演じているんですね。どうもこの人の言葉の言い回しやイントネーションが今風?な気もしましたが、そんなに違和感は無い方でした。前から思ってるんですが、この伊勢谷さんの声と、窪塚洋介の声が似てる様な気が・・・私は個人的に、あまり好きな声じゃないです。

以下ネタバレ及び、好きだった部分の内容です☆ 文字反転して下さい
クレープ屋のあんちゃんが、同様の思い込み(自分が12、13歳だっけ?)をしていて、お仲間・・ということで訪ねて来るシーンも良かったし、かつての親友「加藤武」(金田一耕助シリーズの警官の「わかったぞ!」のおじちゃんですね?懐かしいナ)が夫婦で遊びに来るんです。しばし話していて、こりゃボケちゃったな・・・って気がつく。でも、優しくお話を合わせてあげるんですな・・・・そして、いつも日暮里が語っていたマドンナこそが、この親友が奥さんにもらっちゃったんですね・・・その奥さんっていうのも、これまた良い方で・・・(;_;) 池脇さんに「あなたとても素敵な人ね」(あら、違ったかも)って言うんですよ。そこもまた良かった。ここら辺の、みんなの優しさが私大好きでした。
あと、池脇さんが寝坊してなかなか来てくれなかった日、彼女が好きだと言ったヒマワリを仏壇やら(^^;)部屋に一杯飾り、壁にはフランス語の詩(誰か有名な詩人のものなのかな?無知なので知りません)を書き、彼女の家も知らないのに、いてもたってもいられず、外に探しに行く。やっと道で発見出来た2人、ここのシーンも良かったし。
そうそう、池脇さんが失恋しちゃった事を元気づけようと、古い手帳から仲良かった友達に片っ端から電話をかけまくる(当然死んじゃった人多数)ってシーンもなんだか泣けました(;_;)。

ちょっと、いまいちだったのは、池脇さんが好きな相手っていうのが、友達なのか(同性愛)もしくは弟なのか?って解らなかったのだけれど、弟で、しかも血が繋がってない、、そうで。そこ、悪くは無いんだけど、あえて別に「血が繋がってない」って風にすることもなかった様な気も・・・。
それとあの一番の山場のシーン。「飛ぶなーー!!」って画面に向かって私は言ってたんですが・・・飛んでしまいましたよね・・・。そういう展開は好きじゃなかったな。死んじゃう設定にするにしても、持病の心臓が遂に力つきた・・って風な方が良かった。やっぱり自殺とか(ちょっと自殺っていうのとは違うけれどもね)好きじゃないので。そういえば、漬け物のぬか?の中に、あの自分年表が入っているとは・・・(^^;)「心臓止まらず」が続く・・そんな人生だった日暮里さん(;_;)最後の最後80歳になってこんな良い恋の思い出が出来て良かったです・・。

そういえば、この映画、「金髪の草原」というタイトルがドンピシャ!って思わなかった様な・・。触れてはいますが、ちょっとタイトルに使った割りには、イメージ・印象が、弱い・・かな?

池脇千鶴さんて前は特に何とも思ってなかったのだけれど、「ジョゼと虎と魚たち」を見てからは、演技が上手い女優さん!って風に見る目が変わりました。この金髪の草原でも、漫画の原作を読んでいなかったせいか、はまっている様に見えました。大島弓子の漫画だったら、もっと外見的に、線の細い美少女な女の子だったのかな・・・?と想像。今度原作も是非読んでみたいと思います。

それにしても、この犬童一心監督の映画は、お食事が美味しそうなんですよ!ジョゼでもシンプルな和食、漬け物とかを、非常に美味しそうに写しますよね。あと途中でちょこっと入る「青空シーン」密かにかなり好きなんですよ

製作 久保田修 監督 犬童一心 脚本 佐藤佐吉 / 犬童一心
原作 大島弓子 撮影 村上拓 美術 三浦伸一
音楽 エレファントラブ / 吉沢瑛師 / CHOKKAKU
出演 伊勢谷友介(日暮里じいさん) / 池脇千鶴(なりす) / 松尾政寿(弟役) / 唯野未歩子(友達) / 筒井康隆(ナレーション) / 加藤武(このおじちゃん夫婦のシーンは泣けた) / 柳英理紗(近所に住む小さな女の子)90年代から人気の子供モデルでした。手元に彼女の5歳くらいの頃の雑誌が何冊かありますよ。おかっぱが似合って可愛かったのでとても良く記憶しています^^現在は多分中学生くらいかな?TVCMにも色々出てました。少し前のカルピスや、味の素のクックドゥ中華CMにノリタケと一緒に出てました)

ロケ地情報細い川にかかる橋と下町風情のあるあの風景は、大阪か?と思いきや、神奈川県だったんですね@@ 「池の端商和会」という、川崎?横須賀?そのあたりだそうです。映画「ドラグストア・ガール」の中にも登場したらしいです。
あの日暮里さんの住む、洋風+和風のかつてのお金持ちの邸宅が、とっても素敵でしたー!この洋館は、どことなくメゾンドヒミコを思わせられました。
 以前書いてた文→メゾンドヒミコ感想とロケ地情報

ちなみに「ジョゼと虎と魚たち」は、てっきり大阪でロケをしたのとばっかり思いこんでいましたが、ロケ地は東京の下町だそうで、びっくりでした。

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