
宮下奈都さんは、短編集「コイノカオリ」の中におさめられていた「日をつなぐ」を読んでから、他を読んでみたい・・と思い、この本を次に読みました。
ん~!面白かった。

4つに話はわかれているものの、4つとも同じ主人公の麻子の13歳から大人になるまでの長い間を、家族をからめてじっくり描いているので、読み応えがたっぷり。しかも後味も最高に良かった。

最後まで読んだら、骨董屋さんで育ったことや、8つ上のいとこと映画館に通ったことなどが、全部生きている(最後の恋愛で繋がるのよね!)事が解りました。
あとお母さんが昔、お勉強も出来て華道茶道の腕も凄く良かったのに、早くにお嫁に行って若くして子供が出来ちゃったことで、普通のお母さんになってしまった事を書いている部分も、麻子が「結婚」について色々考える部分と繋がっていましたよね。

最初の内は、可愛く産まれ、普段優しくても欲しい時に欲しい!と強く気持ちを出せる妹へのコンプレックス部分についての描写が多く、そういった姉妹の気質の違いを書いた本は幾つか以前にも読んだことがあったし、それほどガツンと来ることはなかったんです。が、私がこの小説を良いな凄いなって思い始めたのが、NO3からでした。高級靴店に勤務しはじめてからの麻子の気持ちの変化や、NO4での恋話がとても良かった。実は私も最初に就職した会社・配属になった箇所?職が、かなり近い部分があって、あちこちの箇所に共感したり、昔を思い出してぐっと来てしまいました。麻子が他のスタッフほど「靴」への思いが熱くないこと、愛が少ない事なども、奇遇にも私も昔同じ事を思っていた事を思い出したりして

全編とおして、あ~~この表現は良いなっ!とか、う~~!これは凄く効く言い回しだな~って箇所が、幾つか有りました。
本当は結構いけてるのに、全然自分に自信持て無い麻子ちゃんだったけど、最後は背筋がのびて笑顔になっている麻子を感じられて、私までが嬉しくなっちゃいました!

そういえば、この小説でも麻子のお気に入りの映画に「ヴィクトル・エリセ」監督が出て来たのにはビックリ。この前、島本理生さんのナラタージュでも出て来てたし。
宮下さんは、どういう方なのか全然知らないのですが(ヤフーで検索しても全然解らなかった)、この前の「日をつなぐ」とこの「スコーレNO4」を読んだ限りで、勝手に推測ですが、もしかしたら、若くしてご結婚され子供さんも育てられた方なんじゃないかな?



自分には何もないと思っていた麻子だったのに、
最後は凛としてとっても素敵な女性に成長してましたよね。
宮下さんのこれからの作品にも注目したいです♪
この本、すごく好きなんです。
私もlatifaさんと同じように、No.3と4が特に好きです。
「コイノカオリ」で気になっていた宮下さん。他の作品も読んでみたくて検索しても、全然出てこなかったんで謎だったんです。
今は次の作品を書かれてるんでしょうか。宮下さんの作品もっと読んでみたいです。
宮下さんって、そういえば私と同じ年の生まれでした。その宮下さんが2004年デビューなんですよね・・。おばさんだから・・なんて諦めるのはやめなくちゃって思いました。いえ、小説家になるわけじゃないですよ。日々の暮らし方です・・。
エビノートさん、読みました。
そうそう、前半での麻子を読んでいるからこそ、NO3以降が輝いて見えますよね☆
やっぱり、宮下さんの小説、ほぼ好き確定しちゃってます。
長編は、あまり無いそうで、次にどれを読もうかな・・?と思っています。
juneさんもこの本がお好きで、しかもNo.3と4が特に好きだなんて、うっれしいな~!
私も、もっと他の作品も読みたいです!
きっと宮下さんの頭の中の小説作成予備ノート?みたいのには、長い間溜めていたアイディアや言葉が一杯溢れている気がします。今後の彼女の作品、楽しみです~。
>おばさんだから・・なんて諦めるのはやめなくちゃって思いました。いえ、小説家になるわけじゃないですよ。日々の暮らし方です・・。
解ります!
いいですよねー
少しずつ成長したり、少女らしかった部分がなくなったりととってもリアルな作品で♪
沢山共感しちゃって、麻子と一緒に楽しんだり落ち込んだりしました(笑)
latifaさんお薦めの「日をつなぐ」はアンソロジーなんですね。短編集にならないかなー
今後追っていきたい作家さんになりました。又お薦めあったら教えて下さいね!!
こちらこそ、今年もまた去年同様、よろしくお願い致します
gooとアメーバーさんは相性が悪くないので良いのですが、映画倉庫の方のFC2とアメーバーさんが相性が悪いのが困りもんです・・・。
ところで、つい先日なのですが、図書館にあった、エソラという本のVOL.2に、宮下奈都さんの「新しい星」という短編小説が入っていて、それもまた、なんというかとても印象に残る本でした。
特に、これ! っていう靴にめぐり合うところとか・・・
あと、出張に同行した男の人との恋・・・
私としては、もう少し妹の気持ちが知りたかったかな・・・
フェイドアウトみたいに消えていって再会して・・・だけじゃなくて。
あと、映画を見に行っていた従兄弟の気持ち・・・ペンダントを贈った気持ちとか、もう少しヒントが欲しかったかな。
最後に出てきた恋人とのやりとりも、ああ、今度こそこの恋が実りそう! っていうワクワク感が楽しかったので、もう少し読みたかったです。
私としては、豆の話・・・太陽のスープ?・・・っていう話の方が好きです。
やっぱ、私自身が食べるっていうことに感心があるので・・・
靴よりは豆ですね。
それに、無理して、さあ、回復するぞ! って思っても自分にそれがあ合っていないと、っていうところに共感したので。
時間が経つのをじっと待って、自分らしく傷をいやしていかないと、っていう感じがとても・・・自分を肯定するっていうきっかけをプレゼントのようにもらったような感じでした。
最後に一つ、最近の私のおすすめのコミックは「関根くんの恋」です。
とても面白いので、そのうち映画とかになるかも。
そしたら読んでみて下さい。
お体お大事に☆
>№3と№4が好きです。
特に、これ! っていう靴にめぐり合うところ
わーい!
そうですよね。そこんところ、良かったですよね。
>もう少し妹の気持ちが知りたかったかな・・・フェイドアウトみたいに消えていって再会して・・・だけじゃなくて。あと、映画を見に行っていた従兄弟の気持ち・・・ペンダントを贈った気持ちとか、もう少しヒントが欲しかったかな。
確かに・・・。
>最後に出てきた恋人とのやりとりも、ああ、今度こそこの恋が実りそう! っていうワクワク感が楽しかったので、もう少し読みたかったです。
そうそう!!
私ももうちょっと読みたいって思いました。
この作家さん、そういう、これから上向きになって行くってのが解った処で終わりにとどめることが多い様な。
そうか~牧場主さんは、太陽のスープの方がお好みでしたか。私は先に読んだのがスコーレだったので、やっぱりスコーレに思い入れがあるのかもしれません。あと自分も服屋で働いていたことがあったし・・(靴じゃないけどちょっと似た処があったので)
>無理して、さあ、回復するぞ! って思っても自分にそれがあ合っていないと、っていうところに共感したので。
時間が経つのをじっと待って、自分らしく傷をいやしていかないと
私もそこらへん、好きでした!!
>「関根くんの恋」
了解!!
なかなかコミックは読めないのが辛いです。今まで紹介してもらった漫画もまだ全然読めてない・・・。図書館に置いてくれないだろうか・・・漫画喫茶も側に無いし・・・。買って読めば良いんですけどね・・・
木村多江さんは確かに物腰が優雅で育ちが良さそうで上品だからお嬢様学校っていうの、頷けます。
宮下さんの、
>これから上向きになって行くってのが解った処で終わりにとどめることが多い様な。
ああ~、そうかもしれないですね。
後は読者の想像と同じっていう時は、読者に任せてしまうのかもしれないですね。
アイスはぼちぼち。
何か、アイスより、まず水分を取ってしまって、でああ、がぼがぼだわ~、みたいな感じで作りそびれ・・・
まあでも、また作ります。
コミックはね、うちの近くにまたレンタルコミックが出来たので、そっちの方が絶対都会だからそろそろ出来たかも、と思ってコメントしてしまいました。
漫画喫茶は雰囲気がどうも・・・慣れないとなかなか行けないものがあります。
>
何か、アイスより、まず水分を取ってしまって、でああ、がぼがぼだわ~、みたいな感じで
家も麦茶とハーブティーと常に冷蔵庫にあって、その消費量たるや凄いです。あっという間になくなるので、しょっちゅう作ってます。
>コミックはね、うちの近くにまたレンタルコミックが出来たので、そっちの方が絶対都会だからそろそろ出来たかも、と思ってコメントしてしまいました。
え~~
ところで全然話は違うんですが、菊池凛子さん、マルコヴィッチの穴作った監督さんと恋人同士だとか!!すごーい!!なかなかやりますなぁ~