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ネタバレ感想「少年と犬」馳星周

2021-05-23 | 小説・漫画他
馳星周さんの本は、昔に「不夜城」を読んだきりだったので久しぶりです。
馳星周さんは愛犬家らしく、犬の良さが小説に満ち溢れていますね。
解りやすい言葉で読みやすい文章でした。

何の気なしに読み始めたのですが、すぐに物語に引き込まれて一気読みしてしまいました。
面白く読んだのですが、途中であれっ?もしやこれってワンコ(多聞たもん)が死神的な存在だったりするんだろうか・・?と・・・

★以下ネタバレ★
ラストで、ワンコがかつての飼い主のお散歩途中で出会う小さな男の子ととても仲良しだったことが解ります。東北の震災で飼い主も、そして男の子の祖母も亡くなってしまったんですね・・。ワンコは、その少年に5年後、熊本で再会するだなんて、すごいお話でした。
少年も震災の時のショックで言葉を話せなくなっていましたが、ワンコと会って以後、言葉を取り戻して行くのです。そんな矢先熊本でも大地震が起き、また災害に遭ってしまうのですが、ワンコが少年に覆いかぶさって守ったのですが、木が刺さって瀕死の重傷で・・・少年の両親が安楽死を見届けるのでした。 ワンコが亡くなった事を少年に両親が告げると、少年はワンコの声、いつも一緒にいる、心配いらないよ、大丈夫、というのを聞いたと言うのでした。
そしてSNSで、このワンコについて知っている人がいないか?をアップしていた処、仙台のとある女性(最初のお話で死んでしまった男性の姉 認知の母を介護して疲れていた)からの問い合わせが届いた処で終わっていました。以上

「男と犬」「泥棒と犬」「夫婦と犬」「娼婦と犬」「老人と犬」「少年と犬」の6編で構成されている。

「男と犬」「泥棒と犬」は凄く良くて、ここらへんで5つ★かも・・って思ったのですが、「夫婦と犬」「娼婦と犬」は普通かなあ・・という感じで、トータル4つ★
とても賢く、喋られなくても理解力が凄い多聞君、こんなワンコだったら私も欲しいなー。
でも、これほどカワイイワンコだったら、いなくなった時ペットロスが半端じゃなく襲って来て、立ち直れないかもしれない・・・。

少年と犬 馳星周  2020/5/15 直木賞受賞作品。
内容(「BOOK」データベースより)
家族のために犯罪に手を染めた男。拾った犬は男の守り神になった―男と犬。仲間割れを起こした窃盗団の男は、守り神の犬を連れて故国を目指す―泥棒と犬。壊れかけた夫婦は、その犬をそれぞれ別の名前で呼んでいた―夫婦と犬。体を売って男に貢ぐ女。どん底の人生で女に温もりを与えたのは犬だった―娼婦と犬。老猟師の死期を知っていたかのように、その犬はやってきた―老人と犬。震災のショックで心を閉ざした少年は、その犬を見て微笑んだ―少年と犬。犬を愛する人に贈る感涙作。
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2 コメント

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Unknown (わぐま)
2023-03-17 12:44:25
こんにちは^^
馳さん、私はお初の作家さんでした。
かな~り硬派な内容だなぁと感じました。
多聞、賢いよなぁと感心。
やはり犬には特殊能力があるのか?など思いました。
犬や猫は、カワイイんだけど・・・人間より寿命が短いから。動物モノの小説は苦手です。
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わぐまさん☆ (latifa)
2023-03-17 13:42:55
わぐまさん、こんにちは!
私は馳星周といえば「不夜城」って印象が強くて。今調べたら1996年-1998年(金城武で映画化)だったみたい。

そっかー、わぐまさんは猫だけじゃなく、犬も飼っていたことがあるのね。
そうなのよね・・・。ペットは亡くなった時のショックが大きすぎて、乗り越えるのが大変と周りで見聞きしてる・・。

自分が飼うのではなく、他の人が飼ってる様子や動画や写真で見るのは気楽で可愛くて好きなんだけども・・・。
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