世の中捨てたもんじゃない・・って思わせられるシーンが多かったです。あと、マスコミの怖さとか、色々な事考えさせられる内容もあり、読み応えもあって、さすがに本屋大賞1位に選ばれただけのことはあるな~と思いました。
でも、ちょっと上手く行き過ぎでは・・? って部分がかなりあったので、4つ☆半。私が今まで読んだ伊坂幸太郎作品の中で一番コレが面白かったです。
印象に残った言葉は、最初の方で「見上げてる」って言葉が面白かったのと、「ネットだなんだって言うけど、最後は人が荷物を運んでるんだ。運送業が日本の経済を支えてる」っていうのは、まったくその通りだな~と思いました。
☆以下ネタバレです 白文字で書いています☆
息子を信じてやまないご両親、マスコミの前でのお父さんの発言や、森田君の優しさや、元彼女のバッテリー交換、「だと思った」の一行、ロックな先輩、不良っぽい少年達の応援・・・などが結構ジ~ンと来ちゃいました。
ただ、連続殺人犯の手助けは、青柳君を助けてやって~!って読みながらつい思ったものの、基本極悪人ですからね・・。
青柳君が死んじゃったとばっかり思って諦めて読んでいた私にとっては、最後の最後まで、どうなるの?死なないで済むの?逃げられるの?と、はらはらドキドキがずっと続き、とっても面白かったです。東野圭吾の「さまよう刃」では、やっぱり主人公がずっと指名手配で追われていて「逃げろ、つかまるな~」って応援しながら読んだんだけど、こちらの「ゴールデンスランバー」の方が、後味という点で良かったです。ただ、整形で生き延びたっていうのは、ちょっとありきたりだったけど、でも無事逃げ切れ、その後ちゃんとお父さんには「痴漢は死ね」という手紙を送り、ロックな先輩にもお礼と生きているというのを間接的に知らせることが出来たし、ラストシーンでは親指ボタン押しで解った元彼女が娘にハンコで「たいへんよくできました」を押しに行かせる・・・というのも、良かったな~と後味良かったです。
追加 第3部で「森の声も聞こえなかった」と出て来ています→森田生きてる?!。・・でも「アメリカ~」という助けてくれた不良少年達が言った言葉も出てるんです。それは青柳にしか解らない言葉ですよね?そうなるとやっぱり3部を書いたライターさんは青柳君ってことで合ってますか?
映画化も決まってるとか。青柳には、キャスティング、誰良いだろう?としばし考えてみましたが、コレ!って人が浮かばない・・・。真面目で格好良く運送屋さんってのが合う人・・・。玉山鉄二、体重10キロ増やした玉木宏、ちょっと軟派っぽいけど、チュートリアルの徳井さんなんかもいかがでしょうか。
内容(「BOOK」データベースより)2007/11
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界―、伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。
伊坂幸太郎
「グラスホッパー」「アヒルと鴨のコインロッカ―」「死神の精度」感想
「チルドレン」「重力ピエロ」感想
私のイメージでは、最近、すっかり、テレビから消えてしまってますが、筒井道隆かなぁ。
いかにも普通の人っぽい、シャイな表情がいいなぁと思っていました。だから、突然、渦中の人となってドギマギしている感じがピッタリかと。
latifaさんの候補の中では、チュートの徳井さんに一票! 玉木宏が宅配便もって来たら、カッコよすぎてめまいがしそうなのでパスです。
何て記憶力・・・
私は重力ピエロで使われてしまったけど、加瀬君、いいかもって思います。
ドラマ、今はまってて。
会話、確かに違和感たっぷりで、いやいやいや、そうはこないだろう、って思うんだけど、彼だからあの難しいセリフを、現実的ではないけど、魂が伝わってくるっていうか。
私は先日やっと知ったんですが、「フイッシュ・ストーリー」も、もう、映画化されて公開間近なんですね。
私は「モダンタイムス」が一番いいかなぁ・・・覚えてないからよく分からないけど、上手になったって感じたから。
一気に読ませるっていうことでは今他に並ぶ人いないかも知れないです。
私は今、本屋大賞の本を読んでます。
今年はどうもセレクトがオッサン臭くてね・・・
10作の中に「モダンタイムス」も入っているんですが、他の支店の文芸担当の方は、今年も伊坂さんだと面白くないので、ファンだけど、「モダンタイムス」は来て欲しくないらしいですわ。
伊坂さんらしい伏線の張り方とラストの収束が見事だと思います。
前半は苦しくて、どうして?なんで?というのと逃げる息苦しさでキツい~って思いながら読んでいたのですが、後半は人の優しさにジーンとしてしまいました。
私が好きな伊坂作品は「陽気なギャングが地球を回す」「チルドレン」「ラッシュライフ」「砂漠」「死神の精度」あたりですけど、latifaさん「ゴールデンスランバー」がお気に入りなら「モダンタイムス」がテイスト似ていてお薦めです♪
「重力ピエロ」と「フィッシュストーリー」も間もなく上映されますし、伊坂さん乗ってますね~
私も徳井くんに一票!
149人待ちではありますが、図書館は、人気がある本は、追加で買ってくれるみたいで、そうなると1冊を149人に回すわけではなくなるので、もうちょっと早く回って来るんですよ~
>筒井道隆
なーるほど!!確かに、あの人も良いかも。そういえば最近見ないですね・・。私は最後に彼を見たのって「歓喜の歌」って映画に出てたのが最後です。
>チュートの徳井さんに一票!
ありがとう~ 徳井さんだったら興行成績的にも、話題的にも合格かな~
玉木宏さん、カッコイイんだけど、最近痩せすぎなのが気になっちゃいます。「
「モダンタイムス」は、未読なのだけれど、本の感じも、少し似てますよね?^^
内容が混乱って解るわぁ~。私、グラスホッパーと重力ピエロを、続けて読んでしまったので、内容がちょっと混乱しちゃってるかも・・・。今度、モダンタイムスも読んでみようと思います。ちょっと間を開けた方がよさそうですね♪
>私は重力ピエロで使われてしまったけど、加瀬君、いいかもって思います。
そうなのよ~。私も加瀬君が頭に浮かんだの。でも、もう他の作品の主役で出るから駄目だな、ってそれで外したの。
それと、この青柳君って誰が見ても結構カッコイイ人って感じなので、加瀬君は、そこまでカッコイイってルックスではないかな?と(失礼~~)
でも、ドラマでの加瀬君は凄く良いですね~!私も楽しく見てます!
前回のは、女装のシーンが長すぎで、もうちょっと仲間さんと加瀬君のシーンを長くやって~って思いました。あと最後の方で、陣内さんオイオイ!!ちょっと~~って思いました。
燃え尽き症候群のお母さんと、過去に似た経験をしたおばあちゃんと、その辺りももっと見たいです~。
「フイッシュ・ストーリー」は未読なんですが、どうしようかな~。全部読み尽くしたくなるほどの伊坂ファンではないのです。音楽の趣味が違ってそうだし、ビミョ~に、引っかかる処があるのですよ
本屋大賞、今年はどうなるのかな~?また面白い本あったら、是非お薦めしてくださいー
>伊坂さんらしい伏線の張り方とラストの収束が見事だと思います。
うん、うん! 伏線は、凄くおみごとでした!! 凄く良かったです~。こういうのって読んでいて楽しいですー。
>後半は人の優しさにジーンとしてしまいました。
そうなんですよ!今まで読んだ5冊は、題材とか、おっ!と思わせられる構成?みたいのが面白かったり、家族や身内の優しさっていうのは感じる内容のがあったんだけど、世の中捨てたもんじゃない~って思わせられる部分が、今回のこのゴールデンスランバーでは際だっていて、そこらへんが特に好きでした。
「陽気なギャングが地球を回す」は、先に映画を見ちゃって・・・。映画がいまひとつハマれなかったので、小説まで手を出せませんでした。失敗したな~最初に小説読めば良かったな。
「ラッシュライフ」と「砂漠」と「モダンタイムス」は、未読なので、今度読んでみようと思います
hitoさんも徳井君に一票ですか
ホントに徳井君で映画化になったりして。
この作品は次々と青柳にピンチが訪れて、ハラハラしながら読みました。
マスコミも、青柳が犯人と決めてかかったような報道をしていて、それに真っ向から立ち向かった父親は偉いと思います
事件から20年後の章は、最初はどこかの学者が書いた報告書かなと思いましたが、よく読んでみると「森の声」などの記述がありますよね。
これに気付いたときは「さすが伊坂さん」と思いました^^
映画化も楽しみですね
私のコメントのほうが、もうダメだ~って感じですね
読んでいる間は、悲鳴を上げたくなっちゃう展開なのに、ちょっとした一言に胸が熱くなったり、世の中捨てたもんじゃないて素直に信じたくなっちゃったり。
すごく良かったです!
こういうマスコミが決めてかかって・・・というのは、松本サリン事件の事を思い出します・・・。
お父さんの堂々たる態度や発言は、良かったですよね~。
私も最後まで読み終わってから、また20年後の処を読み直したんですが、それでも、この文章を誰が書いたのか?って事を連想しないまんまだったんです。ほんと、しょうがないなぁ~。
他のブロガーさんのレビュー見て、図書館に戻す前に、もう一度確認出来て良かったです
ちゃんとメールの方に、コメント全文届いております
そして、何故ああいう風になったか?の理由も、ちゃんと解ってます
私も自分のブログながら、以前、あの顔文字(アチャー!って感じの絵文字ですよね^^)を使って、(< ←これの逆バージョンですよね)以後、文章がどうしても切れてアップされない!!というのに遭ったことがあるんです。
何度もお手数・お時間を使わせてしまって、ごめんなさい
エビノートさん、5つ☆でしたもんね!
本屋大賞に選ばれるのも、もっともだし、直木賞も辞退しなかったら、取ってしまったかも・・と思う作品でした。