図書館でリクエストしていたのは、もう1年くらい前で、やっと回って来て嬉しかったけれど・・1頁目を開いて、がーん 上下2段に小さな文字がびっしり!そこで挫折しそうになったのですが、数頁読んで、そんなのはどこかへ飛んで行ってしまいました。
3代に渡る赤朽葉家の代々のお話と、その時代の背景と両方からませながら、ユニークに面白く描かれていて、そして色彩感覚豊かで、テンポも良く、本当に楽しかったです。
どこか「嫌われ松子の一生」「下妻物語」を作った中島哲也監督風な感じと、ガルシア・マルケス風をミックスさせたような感じというか。
以前桜庭さんのエッセイ本を読んだ時に、ラテンアメリカ文学や、ガルシア・マルケスが好きって書かれていたので、もしかして鳥取を舞台にして、女性達を核にした「百年の孤独」を書きたかったのかな~と思ったりもして。あ、でも真似してるとか、そういうのでは無いですよ! 私は昔、ガルシア・マルケスの、数世代にわたる血の縁?をどこか可笑しく描くスタイルが凄く好きで、一時読めうる彼の作品は手当たり次第読んだ事があったのです。それらを読んだ時のワクワクした感覚がよみがえって来たというか。
特に、1部の千里眼奥様と呼ばれた万葉と、2部の元レディースでそれを元にした漫画で有名漫画家になった毛鞠の部分が、5つ☆なおもしろさ!
そして、ほんのちょっとだけ残念だったのが、3部がミステリー仕立てになっていて、1,2部の勢いがダウンしてしまった様に感じたことでした。オチも実は私はぼんやり想像がついていたので・・・。それでもトータル4つ☆半。凄く楽しい小説を読ませてくださって、ありがとうございました、と言いたくなりました
登場人物に魅力的な人が多く、泪も好きだったし、裏でこっそり彼女の男を寝取る百夜(ももよ)とその母真砂の負の魅力で根こそぎ男を落とす処とかも、すっごく面白かった。山陰の歴史や言い伝えみたいのとか、自殺者の弔いの方法とかも凄く興味深かったです。そういえば、「ぶくぷく茶」というのは本当に山陰地方では有名な豆の入ったお茶なんですか?飲んでみたくなっちゃった。
1953年~最近までの日本の地方都市である鳥取を舞台にしているのが、すごく良いんですよ~。駅前商店街の変化とか、その時代時代の若い子の求めていた物や気持ちみたいのも、こうやって説明されると、なるほどなぁ~と納得しちゃったりもして。毛鞠が1966年産まれなので、ほぼ自分と年代が同じということもあって、2部は懐かしい部分が一杯で、こんなのあったよな~と何度も爆笑しながら読みました。まさかレディースの頭が漫画家になるなんて、もうそこらへんは、ぶっとんでいて可笑しかった~。こういうちゃんとした小説でヤンキーのお話って私は読んだことなかったので。
今まで読んだ桜庭一樹さんの小説の中で、最も突出して私が面白かったのは、これ「赤朽葉家の伝説」でした。
今まで読んだ本はというと「私の男」「推定少女」「砂糖菓子の弾丸は打ちぬけない」「荒野」だったのですが、「赤朽葉家の伝説」はそれらとはちょっと趣を異にした雰囲気でした。
桜庭さんの「ファミリーポートレイト」も楽しみ!こちらも、発売と同時位に図書館にリクエストしているのです。早く回って来ないかな~。
「私の男」苦手でした・・・と、表紙の絵「マルレーネ・デュマス」
「推定少女」「砂糖菓子の弾丸は打ちぬけない」感想
私の初桜庭作品だったのですが面白かったです~
ただ、このミスと聞いてミステリを想像してしまったので、あれ?どこで事件が展開??とそちらばかり気になってしまって・・
これがとても面白かったので「私の男」「少女には向かない職業」「青年のための読書クラブ」と続けて読みましたが、これには敵わないですね~
女三代記を昭和史と共に書いてあってとても面白かったです。
鳥取ってなかなか日の当たらない地方だと思うんだけど(失礼!)、地方都市の様子がよくわかりました(笑)
さすがに著者自身の出身地だけあってよく描けていましたよね。
桜庭作品はもういいかな~と思っていたんだけど、「ファミリーポートレイト」も予約入れちゃおうかな。
ところで、このテンプレもカスタム化したんですね。
ちょっと使い勝手が違いますか??
これが初桜庭作品だなんて、私から見たら羨ましいなあ・・・。
私は「私の男」から入っちゃって、その後も偶然にも、娘と父ってのが主になってる作品を読んでしまったようで・・・。
コレを先に読んでから、他の作品を読んでいた方が良かったなぁ~
PS そうなんですよね、なぜか丸井さん、とさん付けなんですよ。関東にもマルイというデパートがあるんですが(ご存じかもしれませんね^^)誰も「さん」つけません
出来たら「私の男」の次にコレを読みたかったわ。
そうそう、確かに鳥取って、あんまり盛んに出て来る場所じゃないですよね。それだけに、よく知らなかった日本の場所の過去とか知れて、楽しかった~。故郷を書くとなると、思い入れもあったでしょうね。
で、そうなの~~、カスタム化して大ショック。背景も、左の帯も、バランス悪くなっちゃって、しかも全然変えられないの。
gooのブログのスタッフさんに相談メールも出してみたんだけれど、カスタム後はこれが定形だからこれでしょうがない・・ってお返事でね・・・
長らく使って来たから、変えたくないものの、さすがにこれじゃあ、見栄えが悪いから、変えようかな?と悩み中・・・。
PS 昨日の「ありふれた奇跡」見た? 仲間さんがカマかけるような発言して(子供は5,6人~)、あれじゃあ加瀬君が可愛そう!と思ったわ。あと、陣内さんさぁ~、最後で抱きつこうとしたみたいで、なんなの?!と思っちゃった・・・。悪いけど、この陣内さん演じるおじさま苦手だな~。
女装の部分、興味があまり無いせいか、ちょっと長く感じちゃった。そこを少し削って、もっと加瀬君と仲間さんorおばあちゃんor燃え尽き症候群ママの処を見たかったぞ~~
「赤朽葉家」、面白そうですねぇ。
友人からも、「桜庭一樹で一冊あげるなら、まちがいなくコレ!」と聞いていて、とっても、気になっていました。latifaさんの感想を読んで、ますます、気になってきました。
週末、ブックオフに探しに行こうかなぁ…。
それでは、また!
女の役割だとか意義にがんじがらめだった万葉の時代や、まさに私たちと同世代の毛毬の時代は、不自由だったり過剰だったりするけれど、ある意味おもしろかった時代に思えます。
それに比べると第3部はなんかこうもっとあいまいな生きにくさとか、自由ゆえの迷いとか、身近なだけにドラマティックにはならないのかな、という気がしました。
latifaさんはガルシア・マルケス読まれてるんですね。読んでみたいなぁと思ったこともあるんですが、長大なイメージで腰がひけてました。おもしろいんですね。読んでみようかな。
おっ!お友達からも、コレ!ってお薦めされていらっしゃるのね?^^
確かに今現在の処、桜庭さんの作品の中で私はコレが一番好きです!
今値段みたら1700円だって~ブックオフだと半額くらいで買えるかな・・・それにしたって、結構高いですよね・・・。ただ、1000円値のある読み応えと重量感は確かにあります。
もしお読みになったら、おりおんさんの感想も楽しみにしています~。ミステリー大賞の2位だったそうですが、そういうのは全然期待しないで読むと良いと思います
juneさん、ほんとにお薦めしてくださってありがとう!!桜庭作品の中で一番なのはもちろんのこと、誰の作品と限定しなくても、最近読んだ本の中でも1,2番に楽しく、面白く、ハマった本でした
そうですね・・確かに3部の現在の平成に、あの女の子は普通によくいる少女代表・・って事なんですよね。きっとあと20年ほど経って振り返ってみれば、つまらなく感じる今の平成も、どこか面白くてある意味ドラマチックな時代にもなったりするのかな?
ガルシアマルケス、私なんかでも楽しく読めるんだもの、juneさんなら全然大丈夫だと思います!
私が最初に読んだのは、「大佐に手紙は来ない」というお話で、そんなに長くないお話だったんです(短かったからこそ、最初にそれからトライした記憶が・・)百年の孤独とも少しリンクする内容だった様な気が・・(記憶あいまいでスイマセン)
そして、私個人的には、「百年の孤独」やその他の作品を読んだ後でも、やっぱり、その「大佐に手紙は来ない」が一番好きだったんですよ
がっつり読ませる作品ですよね。
一気に読めますよね^^
上下二段なので、目が充血して興奮状態
になりませんでしたか?^^
あ、ぶくぷく茶飲んでみたいです^^
毛毬のイメージは三原じゅんこだった私です^^
おかげで、その日、すご~~い変な夢を見てしまって、まいりました。
>毛毬のイメージは三原じゅんこ
ぐふふふ
あの最初の彼氏(後にボクサー目指してた子)は、結局ボクサーになれたんでしょうかね?
私はあの・・東大・夜だけ女豹?でしたっけ・・あのなんだっけ・・・あっと!チョーコでした。あの子は、ショコタンあたりをイメージしておりました。