オオカミ族の少年 (単行本)
ミシェル・ペイヴァー (著), 酒井 駒子 (イラスト), さくま ゆみこ (翻訳)
オオカミの言葉を理解出来る少年(かつてオオカミに一時期育てられた過去があるため)と、オオカミの子供が、とても良い感じ!その2つの心の触れあい部分がまず好きです。オオカミの子供であるウルフは、主人公の少年トラクを「背高尻尾なし」~☆って呼ぶのだけれど、この狼の独特の視点からの語りが、また面白いんです。
私は、元々、オオカミっていう動物が好き・・というか、魅力があって惹かれる動物なのと、子供の頃「狼に育てられた少女 アマラとカマラ」とかいう本(実話のドキュメンタリーを写真と共に載せていた)詳しくはこちら ウィキペディア にハマって読んだことがあったし・・。
とにかく、内容展開以前に、この本の主人公達に凄く興味が持てました。普段はファンタジーものは、ちょっと苦手なのだけれど、これは面白かったです☆
全体的にこの小説から、作者が、自然や動物に対する、尊敬の念みたいなものを感じるんです。 弱肉強食で動物が殺されちゃうシーンも、どこも無駄にすることが無いように・・・と書かれているし・・。
内容(「BOOK」データベースより)
「おまえに誓ってほしいことがある」父さんが言った。「山を見つけるんだ。“天地万物の精霊”が宿る山だ。…そこにしか望みはない」―紀元前4000年の森―巨大なクマの姿をした悪霊に襲われた父との誓いを守り、“精霊の山”をさがす旅に出たトラク。道連れは、生まれて間もない子オオカミのウルフ。“案内役”とは?精霊にささげる“ナヌアク”とは?…いよいよ冒険が始まる。
ちょこっとだけ、「もののけ姫」と共通の部分も感じたりして。
このシリーズ全6巻のうち、2巻、3巻も既に出版されています。
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クロニクル千古の闇〈2〉生霊わたり
こちらも読みました
やっぱり、読み進めながら、「もののけ姫」に少し似てるなぁ~って思う部分が色々ありました。まさか、ミシェル・ペイヴァーさんが真似する訳は無いだろうから、もしかして「凄く昔の人達の暮らしぶりや自然とのかかわり」という部分で、宮崎駿さんと、ミシェル・ペイヴァーさんが参考にした書物やら言い伝えや伝承の物語などが、かぶっているのかもしれない様な・・・。
★ネタバレなので文字反転して下さい★
今回で、トラクが特別な人間である!!ということが解りました。なんと「生霊わたり」という類い希なる才能があったんです。その他、お父さんが、「魂食らい」のメンバーだったことや、テンリスとお父さんが兄弟だったこと等も解りました。
トコロス(子供の頃に暗い穴に閉じこめられ・・絶望の状態に長い間置いて作り上げられる)が可哀想だったなぁ~酷いな。以上
また、3の「魂食らい」も楽しみです♪
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魂食らい
酒井駒子さんの表紙が、3つとも素敵で、非常に読む気をそそられます!!
ちなみに、映画化も決定しているそうです。監督は、リドリー・スコット。 詳しくはこちら
2,3も是非読んでみようと思っています。とても面白い本を紹介して下さって、牧場主さん、ありがとうございました~
私も3巻予約したのですが、待ち順番が6番目くらいでした。
で、電撃文庫っていうのは、そういう感じの本なんですねー。挿絵は嬉しいものの、そのイラストが自分の好みか否かで、小説そのものの印象に凄く影響して来ちゃうっていうのが、微妙かな~。
ところで、義務感だなんて、全然そんな風に思っていなかった(思っていない)ですよ
申し訳ないなんて、そんな風に思わないで下さい!
私は、とても忘れっぽいというか、ちゃんとしてない人間なので、一つ一つに順番にレスつけていかないと、うっかりレス忘れとかしちゃうんです。(実際今まで、何度も、レス忘れとか、本人は、したつもりだけど投稿されてなかった@@とか、そういう事があったんです)
基本的に、せっかくコメント下さった方には、レスしたいんです
で、ブログさんにも、それぞれ管理人さんの主義とか方法が違うので、個性があるようですね。
私は、基本的に、相手の方に合わせるというか・・・。さら~っとコンパクトなコメントを付けて下さる方には、自分も、それなりに・・。
そして、脱線したお話(前にも言いましたが、私もそういうの楽しいので、大歓迎ですよ)や、長い文章を書いて下さる方には、私も同様に・・・って風にしています
いずれにしても、私は、短いコメントor長いコメント、どちらのタイプも、大歓迎なので、全然気にしないで下さい
正直、長いコメントや、個人的な事を書いて下さる方には、やっぱり、親近感が増します
第二巻面白かったようで何より。
私の方が3巻読むの後になりますかね。
電撃文庫は、総じて、挿絵があって、しかも、アニメ的なイラストと相場が決まってるみたいなんで、「deep love」を読むくらいには勇気が要りますよ。
ところで、上の上のlatifaさんのコメントですが、ホント、義務感みたいに返事を書かねばと感じていたら、申し訳ないと、恐縮しました。
他の方のブログも拝見したことがありますが、皆さん、さらーっと、さくさく、コンパクトにやりとりなさっているのに比べ、私のはどう贔屓目に見ても重いし、ほとんど脱線した話しか出来ないので、うーん、と思っておったとこなんです。
私は一人で読書してきたので(だってみんな読まないんだもん)つい、しつこくお邪魔していますが、別に、お返事はなくてもいいし、あるなら、適当にしてくれると有り難いデス。はい。
早くトラクと、ウルフが再会出来ないかなぁ~!!と、そればっかり気になって読み進めちゃいました。
感想は、ちらっと上に追加で書きましたが、宮崎駿さんの描く世界と、このシリーズと、根っこの処に共通のものを感じました。
ところで、牧場主さん、歩み寄らねば、って心意気から、電撃文庫(すいません、初めて聞きました(^_^;))や、携帯小説?まで読まれたことがあったんですね。
私は両方読んだことがないんですが・・・、あ、でも、そういや、yoshiって人の「deep Love」は読んだことありました。ちょっと一カ所どうしても許せない部分があって、それ以後、この作家の本を読む気になれません。
それ読んだのが、ブログ始めたばかりの頃で、レビューアップしたら(もうその記事は事情あって、下書きに戻してしまいました)、同様の部分で引っかかったってコメントを頂き、やっぱりー!って思ったんです。 あちゃ、話がそれてスイマセン!
牧場主さんも、姉+弟の組み合わせでしたか
只今、第2話の生霊わたり、読書中なので、終わってからレスします~☆
予約に制限あるってって知っていたら、40人も予約(いつになるんだ)している本とか予約しなかったのに・・・
子供が大人が勧めたい本を読まないということを、いくら大人が嘆いても溝は埋まらないということについて、考えていたんですけど、私も歩みよらな、と思って、電撃文庫とか読んでみたことがあるんですよ。
結構難しかったですね。
過剰に性的なモノを排除したものとか、過剰に暴力シーンが残酷なものとか、何でも行き過ぎで、リアルを否定というか、馬鹿にしてるというか、なんかバランス悪いんですよね。
他のも読めばいいですよ。
一方で携帯で書かれたモノを読んでいる人も何か、それしか読んでない感じがしてこれも気持ち悪い。
こういうのしか読まない人って、私から見るとどっちもどっちなのにお互いを馬鹿にしている感じがして・・・って話が随分ずれてしまいました。
latifaさん、長女で弟さんがいらっしゃるのですか。
私も同じデス。
うちの弟は優等生でもなく、未だにパラサイトシングルやっていて困り者ですけど。
大丈夫ですよ~(^O^) そんなこと気になさらないで下さい^^
やっぱり、その裏学校サイトなるものって、何か悪意に満ちた書き込みが多いサイトの様ですね・・・。ネットも、こういうことに使われちゃうと怖いなぁ・・・。ちなみに私も携帯は、殆ど使ってません~。
お父さんが先生の子供・・・う~ん、私以外にも、回りに何人かいました(^_^;) これと言って共通する傾向とかありませんでした。やっぱり、人それぞれです。私に関しては、、、第一子だったのもあったし、私の気質が、元々、育てづらい子だったのかもしれないし・・・反抗的な子供だったかも・・・。(小学校の頃には既に)
ちなみに下の弟は、優等生で何も心配のない子に育ちました(^_^;)
心配しちゃう牧場主さんのお気持ちも解りますよ♪ でも、牧場主さんの旦那様と、家の親じゃタイプや子育て法も多分違うだろうし、子供の気質だって絶対違うから、大丈夫ですよ^^
でも、牧場主さんちの子供の立場だった人間から、学生時代のこと振り返ってちょこっとお話させて頂くなら、、「先生の子供」ということで、「ちゃんとしてて当然」って目で世間は見がちです・・。そういう負い目?みたいのがあるというか・・。何人かが同じ悪い事しても、先生の子供なのに!って事を言われます(親もだけど、子供もで)。
今自分が親になってみて、親の気持ちも子供の気持ちも、両方解る様になってきたかな~って思います。
今、自分の友達に教師をしている夫婦がいるんです。とても素晴らしい先生に違いないっ!って太鼓判押せる人達なのですが、彼らも「我が子だけは例外。あたふたして、冷静な視点で見て判断や行動が出来ない」って言ってます そんなもんです^^
まあ、いいわ、邪魔だと思ったら消して(そんなことが出来るか知らないけど)下さい。
学校裏サイトは私はよう知らんのですよ。
はは、パソコンを買ったのが二ヶ月前で、未だに携帯持ってない(暮らしてはいける)んで。
まあ、自分や回りの人間を疑心暗鬼にさせて、地獄の中で煮詰まってるらしいですよ。
親の金使って、手伝いもせんと、家に帰ってまで・・・よう分からない世界です。
お父様は先生だったのですか・・・この間お父様と若い頃は険悪な時期があった、とありましたが、ああ・・・心配だなあ、うちの子がその関係に当たりますよね。
「オオカミ族の少年」の話に戻りますが、私は三巻はまだ未読なんで、読んだらまたここに来ますね。
ファンタジーは触手が伸びない方もその頃には、ここで、良かったよー! と営業していると嬉しいんだけど。
確かに「もののけ姫」テイストがあるかもしれないから、そのうち(私は映画化の情報を見たのは随分前でリドリー・スコットは権利を買っただけかもと半分諦めていますが)じんわりと普及していくのでは。
私は二巻の舞台が森から離れているところが面白かったです。
イギリス人の得意とするのはやっぱ、森林ですからねぇ。
それは良いですねー!寒い国で、外遊びよりも、室内で出来ることに力を入れているのかな?
北欧の国って、色々な面で進んでいますよねー。
イタリアの話しにしても、メグライアンの映画(これは私も見たことあります!もしかしたら、「ユー・ガット・メール」かな?)
カポーティ(未見です)にしても、海外って、作者と読者が近いんですねー。生でそういう機会があるのって良いなぁ~。
> 「ハリポタ」程の分厚い本でも子供は一応読めるから、方法がゼロって言う訳じゃないと思うんですよね。
確かに、ハリーポッターの本は、結構読んでいる子って多そうですね(実は、家の子供の回りには、殆どゼロ状態です。私が住んでいる地区は運動が非常に盛んで、読書とか、そういう方向は全然な雰囲気があるので。地区によっては、読書好きな子が多い地区や、ハリーの本を殆どみんなが読んでる地区も当然あると思います!)
> 私の夫が教員やってるんですけど、ホント大変そうで、過労死する前にかるーい鬱になったモン勝ち? みたいな感じ
そうなんですか・・・牧場主さんの旦那さん、先生なんですね。実は私の父が学校の先生でした・・・。
> その原因の一つが学校裏サイト
先日もお話に上がってましたが、こんなのあるんですね・・・。実は良く知らないのですが、「2ちゃんねる」みたいな感じで、悪意のあるコメントとかよく上がってきちゃうような掲示板とかなのかな・・・。名指しで悪口とか書いちゃったりするのでしょうか・・・
> 私は子供の時、絵がなくて分厚いと大人に近づいたみたいて嬉しくて血がたぎりましたけど。
そういうのありましたね^^
> latifaさんも松本清張を読まれた子供の頃は絵とか気にしなかったんでは?
絵、全然気にしてませんでしたな~。だって、挿絵ある本なんて無かったし・・・。最初から無いのが当然って思っていましたんで、たまに挿絵があると、すごい嬉しかったな。松本清張は、よく読んでいた訳じゃなくて(^_^;) 何冊かだけです^^
でも、そういや、凄く昔、小学校高学年頃から、映画化やドラマ化される小説を読んで、映画と比較するとか、そういうのが好きでした。今もそこは変わらないみたいです。江戸川乱歩とかも、牧場主さんはまだ産まれたばっかりで絶対知らないと思うんですが、土曜サスペンス劇場~とかで、よくやっていたんです。あと、1977年頃、角川映画のピークの頃って、横溝・森村作品をしょっちゅうやっていたりしたんです。それで、興味あって読んでたというだけなのです。もうもう根がミーハーなもので・・・
ああ・・・でも、挿絵を入れると、値段がますます上がるんですよね。
悪循環。
私が読んだ本で、フィンランドには日本のコンビニくらいの図書館があるとかいてあって、へぇ、と思ったことがあります。
それから、イタリアの本を読んでいたとき、あとがきに、訳者が出会った、十畳ほどの書店の店員さんが勧めてくれた本が気に入って、いざ、訳すことになったら、その店員さんが、編集社と掛け合って、作者本人と会えるようセッティングしてくれたんだそうです。
それは、ラッキーだったエピソードではありますが、作者が地方の書店を回り、サイン会か読書会をよくしているためだったんですね。
記憶が正しければ、メグライアンの映画の中に、小さな書店で、朗読会みたいなことをしていて、ああ、営業の一つかな、ってその時は思ったんですが、先日、「カポーティー」を見ていたときに、もの凄く広いコンサートが出来るような会場で作者がファンの前で書きかけの「冷血」を朗読しているのをみて、日本じゃ、作家なんて、サイン会で買って貰った本にサインを書いておしまいで、あと、喋れる人はイベントをするかもしれないけど、ほとんど都会のインテリむけでしょう。
どこの国か忘れましたが、普通の現役の国語教師が小さい書店で作家や本の解説をするというエピソードも目にしたことがあります。
「ハリポタ」程の分厚い本でも子供は一応読めるから、方法がゼロって言う訳じゃないと思うんですよね。
うーん・・・
私の夫が教員やってるんですけど、ホント大変そうで、過労死する前にかるーい鬱になったモン勝ち? みたいな感じなんです。
その原因の一つが学校裏サイトで、ホント家族はあっったまくるんですよ。
どこまで暇なんじゃ、私の夫をもっと寝させてくれ、
って。
本と関係ないと思う人は多いかもしれないけど、本って、他人と自分の意識を重ねるチャンスでしょう?
作者がこの世にいなくても。
ホント、本、読んでほしいですよ。
愚痴っぽくなっちゃた。
私は子供の時、絵がなくて分厚いと大人に近づいたみたいて嬉しくて血がたぎりましたけど。
latifaさんも松本清張を読まれた子供の頃は絵とか気にしなかったんでは?
時代設定とか、場所とか、とてもリアルでシッカリしていましたよね。作者の方が深く調査し、旅もして・・と基礎を固めたお陰でしょうね。
牧場主さんのおっしゃること、解りますよー。
ただね、昔も今も、絵の無い小説本を読む子なんて、殆どいませんよ・・・。
私もね、娘に、是非読んでもらいたいな~って本を薦めたりするんですが、興味の無いものは、読めないみたいです(これは自分もそうだけど・・・)
残念だけど、こういうのを今の若い子達が見たら良いんじゃないか?とか、こっちは思っても、受け側が、最初から拒否じゃ、どうしょうもない(^_^;)
絵本とか絵のあるものなら、やや腰が重くても、パラパラと読み試してもらえるんだけど、絵が無い分厚い本だと、なかなか・・・・
3冊の中では、今の処、1が一番好きです。
でも、ほら、まだ私は2,3を読んでいないので、読んだ後だと、変わっているかもしれません。
生きることの生々しさが自分を取り囲む感覚は、なかなか出会えません。
私は、子供の魂の避難所ではなく、魂を鍛える道場としてファンタジーがあるのなら、どんなにいいかといつも思っています。
なんか、日本人の子って自分の周りの世界でいっぱいいっぱいになって、友達の取り合いとか、いじめとか、重たい処女や童貞を持て余し、クラスから浮くかどうかに全神経集中させて、ちょっと上手くいかないと結構簡単に絶望してるように見えます。
のびしろがないから、こういう本って拒否しちゃうと思うんだけど、自分と違う世界だからこそ、入って欲しいし、そこで死に近づいて胃潰瘍になるまで考えて欲しいんですよね。
現実にはいい病院いっぱいあるから。
学校裏サイトで時間を潰して(ホント暇なのね)魂を汚している子はホント君の時間をたとえばこの本に費やしてみたまえよ、と思うんですよね。
大人になったらメタファーだのなんだのが邪魔して感覚どっぷり浸かることが難しくなってしまうから、今十代の人が読んで欲しいんですよね。
私が二巻の表紙が良いと思ったのは、酒井さんの理解力が卓越しているからです。
latifaさんはどれが一番いいと思われましたか?