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ネタバレあらすじ「家族解散まで千キロメートル」浅倉秋成

2024-07-12 | 小説・漫画他
浅倉秋成さんは、「六人の嘘つきな大学生」とか「俺ではない炎上」を読んでいて、本作のあらすじを見た処面白そうだったので読んでみました。

途中ハラハラドキドキもするし、どうなるの?という楽しみがあったのですが、読み終えてみると、思ったのとは違う方向?やテーマがある作品でした。
読書後の後味もあまり良くないお話でした。

★以下ネタバレ★


結局犯人というか、そもそも盗んだ人はいなかったんです。
お寺の息子が紛失してしまい、こりゃマズイと焦って、お母さんと以前話した時に子供が舞台の小物などを作っているというのを聞いていたとのことから、そっくりな仏像を作ってもらい(婚約者の彼がお家に来てガレージの中でこっそり作成したそうだ)、それで乗り切ろうとしたんですね。
ところが、途中で紛失した本物仏像が見つかる。
この息子がとんでもない息子だってことで、父親(寺ボス)が息子にお灸を・・って事で世間にこういうのを公開した、って事でした。(本物は姉が保管)

そして、お父さんは、おもちゃ屋の人形も(入手したのは実は娘でした)今回の事も父は犯人ではありませんでした。父は密かに別の小さな空間というか部屋にいて、こっそり他の家族を長年そこから見ていたって・・・ちょっと可哀想過ぎじゃないですか!?

それと主人公の周の両親と一緒に暮らすというの婚約者の女性がOKすんなり出すんですけど、ホントですかー?? 金銭的にも将来の介護等も非常に不安な夫の両親(精神的に不安定な義母と問題ある義父)とだなんて、普通OK出さないでしょうーー!?

ミステリー謎解きのお話だと思いきや、LGBTQとか家族とは?みたいな方向に最後行って、あっけにとられました。

そもそも浮気(他の人と性交渉)したらダメな父親・夫なのか?という処を力入れて書かれていて、それもそうだなーと思いましたよ、私は。
周はアセクシャルで、姉の婚約者(そもそも嘘で、恋人というのは演技でした)はゲイでした。

みんなが普通とか家族とか色々ととらわれていて、それにこだわり過ぎると不幸になるというメッセージで、そこもそうだよなーって思いました。
以上

それとも、私がちゃんと把握してない、何か解ってないところに仕掛けがあったのかな?
どなたか解る方いらっしゃったら教えて下さい


家族解散まで千キロメートル 2024/3/26 浅倉秋成
あらすじ
実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。古びた実家を取り壊して、両親は住みやすいマンションへ転居、姉は結婚し、周は独立することに。引っ越し3日前、いつも通りいない父を除いた家族全員で片づけをしていたところ、不審な箱が見つかる。中にはニュースで流れた【青森の神社から盗まれたご神体】にそっくりのものが。「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」理由は不明だが、父が神社から持ってきてしまったらしい。返却して許しを請うため、ご神体を車に乗せて青森へ出発する一同。しかし道中、周はいくつかの違和感に気づく。なぜ父はご神体など持ち帰ったのか。そもそも父は本当に犯人なのか―

浅倉秋成「家族解散まで千キロメートル」「炎上ではない俺」「六人の嘘つきな大学生
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2 コメント

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Unknown (べる)
2024-07-25 22:31:23
いろんな要素が入ってる作品でしたよね。性的マイノリティに
関しては、昨今の風潮もあるのかな、と思いましたが。
子供たちに誤解されて居場所がなくなってしまった父親は、
可哀想としか思えませんでしたね。実は、結構いい父親
だったでしょうに・・・。
姉も、それがわかっていたなら、もっと早く誤解を解いて
あげていれば良かったのでは、と思わなくもなかったです。
まぁ、こういう家族の形があってもいいのかな、とは思いました。
私は、そんなに後味が悪いとも思わなかったですね。一家離散は
さみしいことではあるけれど、この家族の場合はその方が
良さそうなんで^^;
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べるさん☆ (latifa)
2024-07-26 14:03:35
べるさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

そうそう、そうなんですよね。
姉についても同感です。
ネタバレになってしまうので、堂々と思う存分ここで書けないのが苦しいです

べるさんは後味悪くなかったのですね。
確かにそういわれてみれば、そうですが
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