かつて10年ほど前、よく読んでいて、好きだった作家の豊島ミホさん。
新刊が出るたびに欠かさず読んでいたところ、突然引退したというのを聞いてびっくりしたものでした。
つい最近、ふと彼女なら、戻って来ているんじゃないか・・・?と検索してみたら、こんな本が出版されていたことを知り、早速読んでみました。
彼女は引退後、故郷に戻り、昔からの夢だった漫画家を目指して数年がんばったものの諦め、でも漫画家さんにインタビューをし、それをまとめて記事にするという仕事をされて、現在はライターさん、主婦^^として幸せに暮らしていらっしゃるのでした。
さて、この本は、タイトル通り、高校で大多数の嫌な奴らに囲まれて辛かった時代を送った豊島さんの自伝と、その経験を踏まえて、現在悩める10代の若い人達へのアドバイスというか励ましを書いた内容でした。
過去に、彼女の書いた小説から彼女のおかれた状態や心境はすでに知っていたため、特に驚くところはなかったのですが、今回は学生時代ではなく、その後の、小説家から現在に至るまでの彼女の事が書かれていました。
そこには、私が面白く読ませてもらっていた作家時代の豊島さんが、実は思っていたこと、抱えていた気持ちなどが明かされており、「実は本心から書きたいものを書いていたわけではなかった」という事が解って、好きだっただけに、ちょっとショックでした。
でも、そんな不安定な気持ちで書いた小説なのにもかかわらず、私や多くのファンを持つような文才があった豊島さん、きっと才能があるに違い無いと思います。
彼女の思考回路とか、単純な私から見ると、色々深く考えてしまう、あれやこれやと分析せずにはおれない性分なんだろうなあ・・と思わせられる処がありました。でも、そういう彼女だからこそ書ける文章、人の心に響いたりするストーリーが作れるんだから、どうぞ自信をもって、また小説を書いてもらいたいなあーと思います。また小説家として戻って来たっていいじゃないですか^^ 小説家から離れて漫画家に挑戦した数年、ご結婚を経て、さらに人間が大きく?なったと思うし、また私は彼女の小説を読んでみたいと思っています。
それにしても、同じクラスの女子、嫌なヤツがいたもんですね。どんだけ偉そうなんだか・・・。
進学校って、勉強が出来て(それなのに昔で言うガリ勉ルックスじゃなく、お洒落で、ちょっと余裕があること)が重要なのね・・。
豊島さんも最後で気がついていましたが、彼女の側にいてくれた(いた)友達、頭が良くて美人の、豊島さんと一緒にいなくても、最上グループにも中間グループにも属しようと思えば属することができただろうに・・と思っていたという、その彼女は、豊島さんへの同情ではなく、彼女の意志で、豊島さんと一緒にいたかもしれないのに、、、という処は、豊島さんが大人になって、視野が広がったんだなあ・・と感じさせられました。
そうですよ、豊島さんが嫌いだけど憧れていた最上グループ。でもそこに属せるスキルを持っていた豊島さんの友人は、あえてそこに入らなかった。彼女らの基質(意地悪な)が嫌だったから、なのではないでしょうか。
外見へのすごいコンプレックスがあった豊島さん、劣等感から、かなり歪まされてしまったようですね・・。お写真見る限りは、そんな風に思うようなお顔ではないと思うのにな。
最近楽しく見ている「逃げるは恥だが役に立つ」での津崎平匡さんも、過去に恋愛で自信をすっかり失ってしまうような事があって、ああいう風になってしまったんでしょうね・・。
大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル (岩波ジュニア新書) 新書 – 2015/5/21 豊島ミホ
豊島ミホ
「やさぐれるには、まだ早い!」
「東京・地震・たんぽぽ」豊島ミホ 大地震怖い・・
「ぽろぽろドール」豊島ミホ 面白かった~
「檸檬のころ」「底辺女子高生」
「神田川デイズ」豊島ミホ 面白かった~
新刊が出るたびに欠かさず読んでいたところ、突然引退したというのを聞いてびっくりしたものでした。
つい最近、ふと彼女なら、戻って来ているんじゃないか・・・?と検索してみたら、こんな本が出版されていたことを知り、早速読んでみました。
彼女は引退後、故郷に戻り、昔からの夢だった漫画家を目指して数年がんばったものの諦め、でも漫画家さんにインタビューをし、それをまとめて記事にするという仕事をされて、現在はライターさん、主婦^^として幸せに暮らしていらっしゃるのでした。
さて、この本は、タイトル通り、高校で大多数の嫌な奴らに囲まれて辛かった時代を送った豊島さんの自伝と、その経験を踏まえて、現在悩める10代の若い人達へのアドバイスというか励ましを書いた内容でした。
過去に、彼女の書いた小説から彼女のおかれた状態や心境はすでに知っていたため、特に驚くところはなかったのですが、今回は学生時代ではなく、その後の、小説家から現在に至るまでの彼女の事が書かれていました。
そこには、私が面白く読ませてもらっていた作家時代の豊島さんが、実は思っていたこと、抱えていた気持ちなどが明かされており、「実は本心から書きたいものを書いていたわけではなかった」という事が解って、好きだっただけに、ちょっとショックでした。
でも、そんな不安定な気持ちで書いた小説なのにもかかわらず、私や多くのファンを持つような文才があった豊島さん、きっと才能があるに違い無いと思います。
彼女の思考回路とか、単純な私から見ると、色々深く考えてしまう、あれやこれやと分析せずにはおれない性分なんだろうなあ・・と思わせられる処がありました。でも、そういう彼女だからこそ書ける文章、人の心に響いたりするストーリーが作れるんだから、どうぞ自信をもって、また小説を書いてもらいたいなあーと思います。また小説家として戻って来たっていいじゃないですか^^ 小説家から離れて漫画家に挑戦した数年、ご結婚を経て、さらに人間が大きく?なったと思うし、また私は彼女の小説を読んでみたいと思っています。
それにしても、同じクラスの女子、嫌なヤツがいたもんですね。どんだけ偉そうなんだか・・・。
進学校って、勉強が出来て(それなのに昔で言うガリ勉ルックスじゃなく、お洒落で、ちょっと余裕があること)が重要なのね・・。
豊島さんも最後で気がついていましたが、彼女の側にいてくれた(いた)友達、頭が良くて美人の、豊島さんと一緒にいなくても、最上グループにも中間グループにも属しようと思えば属することができただろうに・・と思っていたという、その彼女は、豊島さんへの同情ではなく、彼女の意志で、豊島さんと一緒にいたかもしれないのに、、、という処は、豊島さんが大人になって、視野が広がったんだなあ・・と感じさせられました。
そうですよ、豊島さんが嫌いだけど憧れていた最上グループ。でもそこに属せるスキルを持っていた豊島さんの友人は、あえてそこに入らなかった。彼女らの基質(意地悪な)が嫌だったから、なのではないでしょうか。
外見へのすごいコンプレックスがあった豊島さん、劣等感から、かなり歪まされてしまったようですね・・。お写真見る限りは、そんな風に思うようなお顔ではないと思うのにな。
最近楽しく見ている「逃げるは恥だが役に立つ」での津崎平匡さんも、過去に恋愛で自信をすっかり失ってしまうような事があって、ああいう風になってしまったんでしょうね・・。
大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル (岩波ジュニア新書) 新書 – 2015/5/21 豊島ミホ
豊島ミホ
「やさぐれるには、まだ早い!」
「東京・地震・たんぽぽ」豊島ミホ 大地震怖い・・
「ぽろぽろドール」豊島ミホ 面白かった~
「檸檬のころ」「底辺女子高生」
「神田川デイズ」豊島ミホ 面白かった~
大多数が嫌な奴なのは最悪だなと思います
しかし友達がいたのは大きかったですね。
友達の存在は高校時代を乗り切る大きな力になっていたと思います。
現在はお仕事をしつつ主婦として幸せに暮らしているとのことで何よりです。
このような実用書を出版されたということは、また小説を書く可能性もなくはないのではと思います
図書館に予約してあった綿矢りささんの「蹴りたい背中」が届いたので、さっそく読み終えたところ。
ちょっと中身がシンクロするかな?と思って、豊島さんの本も読みたくなりました。
いろいろな方のブログにお邪魔して、知らない作家さんや作品と出会えて嬉しいです。
学生時代って、クラスのメンバーが、自分に合うか、合わないかで、人生違って来ちゃったりするので、結構大変ですよね・・・。
小中学校も、大学のクラスみたいに、教科ごとにメンバーが違うとか先生が違うとか、そういう風にすると、少し閉鎖感が和らぐかもしれないのになーと思います。
そうですね!ご結婚については、この本では何も書かれていなかったのですが、幸せに暮らしていらっしゃるそうで、良かったです。
また彼女の小説が読みたいです。
蹴りたい背中、読まれたのですねー。
私も以前面白く読みました。
そうそう、ちょっと共通するテーマですよね。
綿谷さんは、その後もコンスタントに小説を出されていて、活躍されていますね。
自分は、もう学校という処からは、卒業して随分経つものの、子供が、その年代になると、また色々思い出させられる・・・ってこと、ありますよね。
将来、孫とかができたら、また思い出したりすることもあるかも・・・