
前作に引き続き、本作も面白かったです。誰にでも解りやすく書かれているのに、ちゃんと医師の現状や日本医療の問題点などが、おりこまれているのが良いですね。グロ・エロ描写も無いし、子供からお年寄りまで安心して読める貴重な本。4つ★
それにしても本作も、医師の過酷な労働状態、自分の家族や生活を半ば捨てなくてはならない事など、読んでいて切なくなりました。
たった1日休んだだけで、あの医者はダメだ!と外された女医さん。それ以後は自分の家庭を捨ててまでも病院に泊まり込みながら仕事だけに入り込んでしまう・・・。家庭を犠牲にしてるその医師を患者さん達とその家族は素晴らしい先生だと褒め称える・・・。
それと、そもそも患者達というか、世間一般の人たちは、医師にこうあって当然だ、こうあって欲しいという希望のハードルが高すぎるのかも・・・と自分も思い当たる節があったりして。医者にしても、学校の先生にしても、ちゃんと出来て当然という風に、どこか思ってしまう処が・・。医師も医師である前に一人の人間で、生活があり家族がある・・というのを、つい忘れてしまう時があるんですよね。とはいえ、やっぱり人の命を預かる職業、ちゃんと見て欲しい!というのもあり・・・。本当に医者という職業の厳しさと大変さを思い知るのでした・・。
とはいえ、固いお話だけじゃなくて、大学時代の先生の様子や、悲しい失恋話が、華をそえる?!テニス部のマドンナだった今は進藤先生の奥様と先生がバスで偶然お金の貸し借りで出会った事や、その後、将棋部に1年間顔を出してくれてたのに、アクションを起こすことが出来ずにもたもたしていたが故に、進藤先生にかっさわれた事など、甘酸っぱい恋愛話もとても良かったです。
う~ん、とても良かったんだけれど、一つ思ったのは、ハルさんが非常に出来た妻で(出来すぎというか)、現実にいないだろう?と思ってしまった事。留守がちな夫を、ただ黙って待っていてくれて、いつもニコニコ笑顔で・・・。運良くハルさんも、長期間家を留守にするカメラマンだから、バランスが良いんですよね。
でも2人の間に子供がいたら・・・。長期山登りなど出来なくなって、家で子育てだけして旦那を毎日待つ生活になると思われ・・・そんな中、ハルさんが常に微笑んでいてくれるでしょうか・・?
神様のカルテ2 夏川 草介 / 2010-09-28
内容 栗原一止は夏目漱石を敬愛し、信州の「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。写真家の妻・ハルの献身的な支えや、頼りになる同僚、下宿先「御嶽荘」の愉快な住人たちに力をもらい、日々を乗り切っている。
本庄病院の内科病棟に新任の医師・進藤辰也が東京の病院から着任してきた。彼は一止、そして外科の砂山次郎と信濃大学の同窓であった。かつて“医学部の良心"と呼ばれた進藤だったのに・・・
神様のカルテ
カキコありがとうございました。
医療現場の過酷さは読んでいて本当に大変だと言う事が伝わってきます。
医者だって人間なんですからね。あの女医さんがされたことは本当に可愛そうでした。そしてまだそれに縛られているのかとも思いました。
私も2人に子どもが出来たらどうなるのかなって思います。
きっと可愛い子供が生まれるんだろうな友思うのですけど、ハルは機材を持って日本全国を回って写真を撮るのが生きがいの一つでもあるのだから、難しい選択なんだろうとも思います。
続きがまだまだ読みたいです^^
医者がいなかったら困るけど、過酷過ぎてみていて辛くなりました。
私もハルさんが物分り良すぎて、この先大丈夫なのかって心配になりました。
千代さんくらいの年齢ならまだしも
私の勝手な想像ですが
イチさんとハルさんの間に子供が出来る前にお話はお終いになるか
子供が出来たとしたら千代さんが子育てに参加してくれるのではないかしら
老妻を見送って数時間後に旅立ったマゴさん
各世代の色々な夫婦
問題を抱えたる時期もあっただろうけれど、長く一緒に暮らして最期にはきちんと見送ることが出来たら、それはとても幸せなことなんだなぁ、と思いました
いえいえ、大変失礼をしちゃって、恥ずかしいです。すいません・・・
それなのに、こちらにまで遊びに来て頂いて、ありがとうございます
あの女医さんも可哀想ですし、彼女の娘も可哀想でした・・・。
日本の医療制度や、お医者さんへの待遇など(看護師さんもですが)、もっと改良されるべきですね。医療に携わる職業の方って、たかが仕事と割り切って出来るものではなくて、やっぱり高い志とか無いと勤まらない仕事で、私なんかはいつも尊敬!って感じです。
ハルは自分が好きな事をしているから、旦那が留守がちでも、まあいいか・・・って納得出来る処があると思うんです。これで自分が子育てだけして家にいるとなると・・・こういう風にニコニコして待ってるだけは難しいかと・・・
>私の頭の中で動いてるのは桜井くんじゃないんですけど…
私もですよ・・・。別に桜井君が嫌いってわけでも何でも無いんですが・・。
もうちょっと普通なルックスで、夏目漱石好きのしゃべり方で変わり者だけど良い人って感じを前面に押してもらいたかったなー。
じゃあ、誰が演じれば良かったの?と言われれば、思い当たる俳優さんはいないんですが。。
無名の舞台とかでこっそり活躍している人が希望でした。
>千代さんくらいの年齢ならまだしも
そうですね・・・。
>イチさんとハルさんの間に子供が出来る前にお話はお終いになるか 子供が出来たとしたら千代さんが子育てに参加してくれるのではないかしら
おおお~~その千代さんが子育てに参加してくれるのでは?という説は、良いですねー
私なんかは、実はハルは子供が出来にくい体質だった・・って事が解り、不妊治療の大変さとか、そういう処に触れたお話になるのでは?などと想像しちゃってました。←考え過ぎ
そうですね、マゴさん夫婦は、凄く羨ましいというか憧れの老夫婦の姿ですね。あんな風に片方が逝った後、すぐにもう片方も逝けるのって一番幸せだろうな・・。2人ともそれぞれ最後は苦しまないで済んだし・・・
ええと、私、今月末に本屋大賞の投票しなくてはならなくて、これ今日読んだんです。
どうしようかな・・・
困っています。
3つも選ぶんですよ・・・消去法だと、これが入るんだけど・・・
私は桜井君いいかな、って思ったんです。
というのも、桜井君が、おばちゃんパーマかけてるっていうのが、まあ、良い方向に作用するかも・・・しないかも・・・
あおいさんはいいかも、って思います。
あの人の笑顔って何か、ファンタジーみたいな、男性の夢っていうか、そういう非現実的なかわいさってありませんか?
本屋大賞のノミネート作品をちょっと見て来ました。
『悪の教典』は、あと5番待ちで回って来るんだけど、すごく楽しみにしてるところです。
『錨を上げよ』は、今の処、読む予定はないんですが、面白いのかな?
『叫びと祈り』『ふがいない僕は空を見た』
は、なんと・・全然知らないです。面白かったですか?
で、そうっか~桜井君、いいかな?って思われたのね? 私はイメージに近い人を何日間か考えて見たんですが(暇人!)、思い浮かばなくて・・・。しいて言えば、中村勘太郎さん?ちょっと違うけど・・。
あおいちゃんは、私もまあ妥当かな・・って思いました。そうそう。あのニコッって笑顔は凄いですよね。あの微笑みさえあれば、無条件で全て許せるみたいな威力がある・・・。
それって、私にとっては、男性版だと、つまぶき君の笑顔だったりします。
叫びと祈りは、以前噂を伺って、その時すぐ図書館にリクエストしていたんでした!!
すいません~ ホントに最近記憶力が、とんでもなく悪くて困ります・・・。