加納さんの小説は、ずいぶん前に友達から薦められて、「七人の敵がいる」を読んだ事があって(PTAの大変さとか、リアルに書かれていた)その時は、感想書かずじまいで、加納朋子さんの事を、すっかり忘れてしまっていました・・・。
先日、何か・・新聞かな?、確か朝井リョウ君が、加納朋子さんの「カーテンコール」を絶賛していて、読んでみようかなーとリクエストしたのです。(もしかしたら別の作家さんだったかも..人気がある本だったので、回って来るのがずいぶん後になってしまったので、その辺の記憶が曖昧に・・・)
読み終わってから、加納朋子さん名で著書履歴を調べていたら、ああ!あの「七人の敵がいる」の作家さんだったんだーって。
しかも、数年前に白血病にかかられ、大変な闘病の末、今は復帰されているということ・・・。
そして、旦那さんが、貫井徳郎さんだって事も初めて知り、驚いた次第。
貫井徳郎さんの本は、「愚行録」やら、つい最近ではTVドラマが印象的だったので原作も・・・と思って呼んだ「乱反射」等の作家さん。
結構人間のブラックな面を書く作家さんなので、奥様が加納朋子さんっていうのが、妙に意外で(^-^;
さて、カーテンコール!の感想です。
最初の章が、とても良かったです。
次の章からは、閉校した私立のお嬢様大学、萌木(もえぎ)女学園の卒業が危うい問題ある生徒を集めて、寮に数か月・・・という内容。
学園理事長さんや、その娘さん、孫さん(最初の章では中学生)も少しからんでいます。
登場するのは、何らかの問題がある生徒さん達なのですが、理事長さんはじめ、この学校の経営者家族さんが良い人達で。
閉校してしまうのが残念に感じました。
★以下ネタバレ★
最初の章は、僕で語られている主人公が、後半で実は性同一性障害の女の子だったことが解ります。
熟で僕が好きになった女の子は、とてもカワイイ子だったのだけれど、なぜか制服のズボンをはいていた。後に、実は彼女が義足だった事が解る。勇気を出して告白するもフラれてしまって、その後何年も経ち、大学の理事長室で、その子の写真がデスクにあるのに気がつく。
理事長から打ち明けられた、今は亡きその少女が話していた事・・・。 彼女と両想いだったことが解るんですよね・・・。涙。以上
カーテンコール! 2017/12/22
単位を揃えられず卒業に失敗した学生たちに、学園理事長からの提案が。
それは半年の間、外出、ネット、面会すべて禁止の寮生活をおくり、朝から晩まで特別補講を受けられたら卒業を認めるというものだった。
「七人の敵がいる」は加納さんの作品の中でもわりと珍しい部類の作品で、今回の作品のような柔らかくて温かい作品の方が多いです。
「砂糖壺は空っぽ」はアンソロジーで既読だったのですが、そこで登場した学校が連作短編の形で刊行されるとは思わず、嬉しかったです。
理事長さんも周りの方も素敵な人ばかりでした。
>「七人の敵がいる」は加納さんの作品の中でもわりと珍しい部類の作品
そうなんですね。
加納さんの作品って、温かくて人間愛を感じる内容が多いらしいことは、本作を読んでも、感じられました。
なので、ブラック効いてる内容の本を出版する人の奥様だった!っていうのが、妙に面白いというか、意外だなーって思いました。
加納朋子さんの作品はまだ読んだことがないです。
半年の間、外出、ネット、面会すべて禁止の寮生活を送り朝から晩まで特別補講を受けるのは凄い生活になるなと思います。
その生活に慣れるまでがかなり大変そうです
しかし理事長さんはじめ学校の経営者家族さんが良い人達とあり、きつい生活ながらも卒業に向けて寄り添ってくれる気がします
学園ものの小説は好きなのでいつか読んでみたいです
すっかり朝晩寒くなりました。そちらもかな・・・?
学園ものと言っても、大学を卒業するくらいの年齢で、女子が殆どのお話なので、恋愛模様とかキラキラした感じではないんですよ。
拒食症とか、その他、色々トラブルを抱えた子が登場します。
正直言うと、私的には3つ★くらいの感想だったので、凄くおすすめ!って程ではないのですが、世間での評判は、とても良い小説ですよ。