「路 ルウ」
とても分厚い本なので、全部読めるだろうか・・・と最初は不安になってしまいましたが、とても面白く読ませて頂きました。
最後まで読んでみると、もっと勝一郎さんと奥さんと中野さんについて読みたかったな・・・と思いました。4つ★
もしNHKで、ドラマ化した際は、エリックは是非チェン・ボーリンで♪
この小説で、一番メインだったのは、やっぱり春香とエリックの恋愛模様と、台湾での新幹線建設って処だったと思うのですが、
★以下ねたばれ 白文字で書いています★
以外にも最後まで読んで、一番ガツンと来たのが、中野医者がかつての友人に「台湾で死ね」と言うところでした・・・。
春香とエリックですが、9年ぶりに再会出来て、2人の恋愛が動き出すのか?と思いきや、なかなか進展しません。まあ、ここで再会すぐに情熱的な恋愛に!って展開だと、ありきたりなお話になっちゃうとは解ってはいるんだけど、読者としては、盛り上がって欲しいところで盛り上がってくれず、もしや、このまま、結ばれないまま・・・なんだろうか・・・と不安にも・・・。
メモを亡くしたのも、台湾まで再度来て3日探し回ったのに会えなかったのも、はたまた地震の時にお互い訪問したのにもかかわらず、会えないというのは、やっぱりそういう運命なのだろうか・・・と思いきや、最後の最後に、鬱病だった彼氏が「別れよう」と言って・・・というのが、どうも解せないんですよね。むしろ長年別れずにいてくれた彼女に愛着が増すんじゃないかな?と思ったんだけれど・・・そうでもないのかな。
まあ、いずれにせよ、これで足かせがなくなり、多分2人は恋人同士になれそうですね。以上
台湾への愛情が溢れているお話。吉田さんは台湾がお好きなのかな?旅行して、とても気に入られた場所なのかな?そうだったようです^^ こちらにインタビューが
台湾の風景や空気、食べ物や魅力がたっぷり書かれています。
ますます台湾に旅行に行きたくなってしまいました。結構長く願っているんだけれど、まだ実現出来ていません。
プロジェクトのメンバーの安西と、台湾人ホステスのユキと、カナダ留学から戻った未婚の母の美空と将来は工場勤務の男との恋愛模様も描かれているので、このぶ厚さ(本の)になったんでしょうね。
「路」吉田修一 (2012/11/21)1
(内容・あらすじ)1999年、台湾に日本の新幹線が走ることになり、入社4年目の商社員、多田春香は現地への出向が決まった。春香には台湾に忘れられない思い出があり……。台湾と日本の仕事のやり方の違いに翻弄される日本人商社員、車輛工場の建設をグアバ畑の中から眺めていた台湾人学生、台湾で生まれ育ち終戦後に日本に帰ってきた日本人老人、そして日本に留学し建築士として日本で働く台湾人青年。
⇒後日追加(2020.5.31)
NHKで3話連続の台湾合同製作ドラマになりました。その感想を。
最終話まで見たのですが、がっかり!!
小説とドラマじゃ、違い過ぎる・・・。
7年間彼氏をさんざん待たせた挙句、ふって、エリックとって・・・。
しかも車いすのおじいさんを残したまま、って、どういう事???
小説の細部忘れてますが、こんなの無かったはず。
色々ドラマ化するにあたって、短くせざろう得ないことは解ります。
それでも、この脚本はいただけない・・・
これ、台湾でも放送されるんでしょうか? 見てもらいたくないです。
このドラマの中で、台湾人に対しての敬意の無さというか・・・そういう箇所が結構あって・・・がっくりでした。
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「平成猿蟹合戦図」
全く想像もしていなかった方向にお話が進んで、びっくり仰天。
水商売をしている、ちょっと適当に生きてる若者が、まさか、政治の方へ行くとは・・・。
でも登場人物は、どことなく、横道世之介っぽい感じの人の良さ・・みたいのが感じられたかな。
お水な商売の人が多いお話だから、入り込んで読めないかも・・・と思ったけれど、みんな結構良い人達だったので、難なく読み進められました。
とはいえ、車の事故の方・・・無実の罪の元教員のお兄ちゃんの人生は、不憫過ぎます・・・(T_T)
チェロ奏者のマネージャー早稲田の政経出た女史が凄い!
3つ★半
上の「路」にしても、こちらの「平成~」にしても、沢山登場人物が出て来ますが、あまり混同せずに済みます。
吉田さんといえば、私が数年前「悪人」を読んだ時は、そもそもそういう狙いで書かれたでしょうから当然なのかもしれませんが、意地の悪さというか・・・を感じましたが、現在は、今回の2冊といい、横道世之介といい、情やあったかさを感じさせられる作家さんだなぁ~という印象に変わっています。
あ、色々なお話を自由自在に書き分けられる手腕があるって事ですね。
平成猿蟹合戦図 吉田修一(2011/9/7)
(内容あらすじ)歌舞伎町で働くバーテンダーが、ニッポンの未来を変えていく!? 新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡な暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、すべての始まりだった。長崎から上京した子連れのホステス、事件現場を目撃するバーテン、冴えないホスト、政治家の秘書を志す女、世界的なチェロ奏者、韓国クラブのママ、無実の罪をかぶる元教員の娘、秋田県大館に一人住む老婆……一人ひとりの力は弱くても心優しき8人の主人公たちが、少しの勇気と信じる力で、この国の将来を決める“戦い”に挑んでゆく
「さよなら渓谷」「パーク・ライフ」
横道世之介
悪人
わざわざお越し頂いちゃって、すいません。
そうですよね、、せっかくお金も結構かけて、台湾と共同制作したのに、残念な作品になってしまって、吉田さんもガッカリしてるんじゃないかな・・・。
平成猿蟹・・・恐ろしいことに、記憶がもう・・・全然覚えてないことにショックを受けてます・・。
面白くなかったわけじゃないのに・・・。
アンジュと頭獅王、ヒグチユウコさん
両方とも全然知らなかったです!
今、検索してみて初めて知った次第ですが、本もですがイラストも素敵ですね!
知ることが出来て良かったです
ドラマではどのエピソードも宙ぶらりんな感じでしたよね。
あれは失敗作ですワ。
平成猿蟹~面白そうですね。
( ..)φメモメモ
今日出かけたヒグチユウコさんの展覧会でヒグチさんが表紙カバーを手掛けられた吉田修一さんの「アンジュと頭獅王」も販売されていましたが文庫が出るまで待とうと”自制”しました
コメントありがとうございます!
良かった~PC復活されたんですね。
ゆうさんちに今お邪魔したら、新たに沢山記事がアップされていて、嬉しかったです。
奥田作品とか、私も読んでみようっと!
また、遊びに行きます~よろしくです。
路、表紙も良いですよねー。
平成は、表紙からして、なんか・・・うん・・・
お久しぶりです、コメントいただいていたのに、お返事遅くなってしまい申し訳ありませんでした(T_T)
また、ぼちぼち始めますのでよろしくお願いします。
この作品、二作品とも読みました。
路のほうが、私もよかったです。
平成は、タイトルで半分は中身の予想がついてしまったかも・・です(;^ω^)
コメントせっかく打ってくださったのに、私も何度か失敗して気がついたのですが、ともさんが使ったであろう、顔文字(>_●) この絵文字を使うと、「く」に似た文字●のところから続きが、何故か表示されないまま、削除されてしまうという現象が、このgooブログで発生するのです・・・・
本当にごめんなさい。
いかがお過ごしですか?
映画のblogでいつもお邪魔してますが、別blogがあることを今更知り(笑)覗いてみました!
吉田修一は、年齢も近く、同じ九州人ということもあり、大体読んでるんですけど、『路』ってでてるんですか?!スルーしてました(*_*)
今度読んでみます。
私は『悪人』を朝日の夕刊の連載で初めて読み、ほんとに毎日こんなに夕刊の到着を待ち遠しく思ったのは初めて・・というくらい、はまってしまいました。
ちょっと暗い感じで、でも人間の『悪』の部分と『善』の部分が入り乱れてる感じ?
それを隠さないところがすごくて、悪人のあと、手当たり次第読みました。
全体的に、ドロドロしてる作品が多くて、でもなぜか癖になる作家さんです。
だから、『世之介』や『平成・・』なんかは、ちょっといつもの路線を外れてる感じで、これはこれでサラッと読めてよかったかも。
でもファンとしては、やっぱりドロドロがまた読みたいような・・
私がドロドロしてるのかなぁ(笑)