魏志倭人伝・現代語訳 24
身分
原文下戸与大人相逢道路、逡巡入草。伝辞説事、或鐏或跪、両手拠地、為之恭敬。対応声日噫、比如然諾。
書き下し文下戸の大人と道路に相逢えば、逡巡(しゅんじゅん)にして草に入る。辞(ことば)を伝え事を説くには、或は鐏(かが)み或は跪(ひざまず)き、両手は地に拠(よ)り、之を恭敬(きょうけい)となす。対応(たいおう)の声は噫(ああ)といい、比如然諾(たとえばせんだく)なり。
現代語訳
下層階級の者が
上級階級の者に道路で相逢えば、
あとに下がり、
草に入ります。
ことばを伝え、
物事を説明する場合は、
かがんだり、
あるいは跪(ひざまず)き、
両手は地につけ、
これを恭敬を表します。
対応(たいおう)する声は
噫(あい)といい、
比べて例えるなら
承諾と同じようなものです。
・逡巡(しゅんじゅん)
あとにさがる。しりごみする。
・草
くさはら・くさむら
・対応
お互いに向き合う。相対する。
・噫(あい)
物事に感じて出す声。
・比如(たとえば)
たとえば
・然諾(せんだく)
承諾
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参考
かくも明快な魏志倭人伝 木佐 敬久
富士房インターナショナル
倭人・倭国伝全釈 鳥越 憲三朗
中央公論新社
Wikipedia