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リートリンの覚書

天皇とは? 全国16の勅祭社


全国16の勅祭社(ちょくさいしゃ)


全国に約8万社ある神社の中で、
皇室と由緒が深い神社や、
歴代の天皇を祀る神社は
「〇〇神宮」と称されることが多く、
特別な敬いを受けています。

これらの中には、
重要な祭りである
「例祭(れいさい)」などの折、
天皇の勅使が参向する神社があります。

こうした神社は「勅祭社」と通称され、
現在は16社あります。

特に、
奈良〜平安時代から続く
古式ゆかしい祭事の形式を伝承している、

下鴨神社と上賀茂神社の
賀茂祭(葵祭・あおいまつり)、
石清水八幡宮の石清水祭、
春日大社の春日祭は、
「三勅祭」と称されています。

勅使は神社に御幣物
青、赤、黄、白、黒の5色の布と
曝(さらし)の布、木綿、麻など
主に布製品で構成されています。

を奉献し、
天皇のおことばである
御祭文(ごさいもん)を奏上します。

「三勅祭」では、勅使に対して、
神社の神職が手をうつ
「返祝詞(かえしのりと)」が行われます。

その後、
雅楽が演じられるのが通常です。

なお、
皇室と最も縁の深い神社、
伊勢の神宮ですが、

皇室の祖神を祀ることから、
勅祭社とは別格の扱いとなっており、

毎年の
祈年(きねん)祭、神嘗祭、新嘗祭に
勅使が参向しています。


全国の勅祭社


❶賀茂御祖神社(下鴨神社)(京都府京都市)

賀茂建角身命と玉依姫を祀る

例祭は515日、賀茂祭、葵祭


❷賀茂別雷神社(上鴨神社)(京都府京都市)

賀茂別雷命を祀る

例祭は515日、賀茂祭、葵祭


❸石清水八幡宮(京都府八幡市)

応神天皇、比咩大神、神功皇后を祀る

例祭は、915日、石清水祭


❹春日大社(奈良県奈良市)

武甕槌命、経津主命、天児屋根命、

比売神を祀る

例祭は、313日、春日祭


❺氷川神社(埼玉県さいたま市)

須佐之男命・稲田姫命・大己貴命を祀る

例祭は、81


❻熱田神宮(愛知県名古屋市)

熱田大神を祀る

三種の神器の一つである草薙剣を祀る。

例祭は6月5日、熱田祭


❼橿原神宮(奈良県橿原市)

神武天皇と皇后を祀る。

例祭は、2月11日、紀元祭


❽出雲大社(島根県出雲市)

国造りの神である大国主命を祀る。

例祭は5月14〜16


❾明治神宮(東京都渋谷区)

明治天皇と昭憲皇太后を祀る。

例祭は11月3日


❿靖国神社(東京都千代田区)

護国の英霊を祀る

例祭は、422日(春季例大祭)、

1018日(秋季例大祭)


⓫宇佐神宮(大分県宇佐市)

応神天皇、比咩大神、神功皇后を祀る

例祭は、318


⓬香椎宮(福岡県福岡市)

仲哀天皇、神功皇后を祀る

例祭は、1029


⓭鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)

建御雷神を祀る

例祭は、91


⓮香取神宮(千葉県香取市)

経津主神を祀る

例祭は、414


⓯平安神宮(京都府京都市)

桓武天皇、孝明天皇を祀る

例祭は、415


⓰近江神宮(滋賀県大津市)

天智天皇を祀る

例祭は、420



神宮(内宮・外宮)


伊勢の神宮は、
皇祖神・天照大神を祀る
皇大神宮(こうたいじんぐう・内宮)
を中心に、

内宮

食物をつかさどる
豊受大神(とようけのおおかみ)が
鎮座する豊受大神宮(外宮)と、

外宮

100を超える別宮・摂社・末社
などからなります。

皇大神宮別宮・伊雑宮

宮中の新嘗祭に際して、
勅使が遣わされ、
「奉幣(ほうへいい)の儀」が行われます。


三勅祭

・下鴨神社と上賀茂神社
賀茂祭(葵祭・あおいまつり)


平安遷都以来、
都を守る神を祀るとして
皇室と深い関わりをもちます。
毎年5月15日の例祭は葵祭として有名です。


・石清水八幡宮
石清水祭


応神天皇を主祭神とし、
皇室の守り神として9世紀ごろから
重用しされてきました。
9月15日の例祭である石清水祭は、
深夜から明け方にかけて
重要な祭事が行われています。


・春日大社
春日祭


奈良時代以降、
皇室と血縁関係にあった
藤原氏の氏神を祀る神社です。
3月13日の春日祭の儀式は、
奈良時代からの形式が残り、
勅使と神社神職が神饌を奉ります。


感想

全国に約8万社ある神社。
全て参拝するのは、
不可能。

せめて、
勅祭社16社には、
是非とも参拝したいものです。

今のところ、
約半分の神社に参拝していますが、

写真に納めて置かなかって事に、
今猛烈に反省。
(著作権のことがあるので、
使うことのできる写真を探すのが大変)

残り半分頑張ります。

さて以前、
虎ノ門ニュースで
竹田恒泰氏が
天皇の勅使が参向について
説明されていたのを思い出しました。

天皇勅使は
ただのお遣いではなく、
天皇陛下が参拝されるのと同じ。

陛下は直接参拝されるわけではないが
皇居から遥拝されている。

うろ覚えで申し訳ないのですが、
そのようにお話しされていたと思います。

その説明を聞いた後に

靖国神社に
天皇陛下の勅使が参向されている様子を
映像をとらえた動画をみました。

伝統装束を身に纏い、
御幣物を運ぶ勅使の方々の列。
参向に向かわれる姿…

厳粛な雰囲気に
身が引き締まる思いで見つめました。

本来なら、
天皇陛下自らが
参拝なさりたいことでしょう。

しかし、
外国だけでなく、
国内の一部からも批判され
直接参拝できない。

靖国神社。

英霊たちが参拝を
待ちわびていると思います。

いつの日か
再び天皇陛下が
靖国神社に参拝していただけたらと
切に思います。

今日はこれで。

最後まで読んで頂き
ありがとうございました。




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