日本書紀 巻第二十九
天命開別天皇 三十九
・帝紀・上古の事を記録する
・鼓吹の訓練
三月四日、
阿倍夫人を葬りました。
十七日、
天皇は大極殿に御して、
川嶋皇子(かわしまのみこ)、
忍壁皇子(おさかべのみこ)、
広瀬王(ひろせのおおきみ)、
竹田王(たけだのおおきみ)、
桑田王(くわたのおおきみ)、
三野王(みののおおきみ)、
大錦下の
上毛野君三千(かみつけののきみみちぢ)、
小錦中の
忌部連首(いむべのむらじおびと)、
小錦下の
安曇連稲敷(あずみのむらじいなしき)、
難波連大形(なにわのむらじおおかた)、
大山上の
中臣連大嶋(なかとみのむらじおおしま)、
大山下の
平群臣子首(へぐりのおみこびと)に
詔して、
帝紀(ていき)及び上古(じょうこ)の
諸々の事を、
記し、定めさせました。
大嶋(おおしま)、子首(こびと)は、
みずから執筆し、
錄(しる)しました。
二十一日、
地震がありました。
二十五日、
天皇は新宮の井の上に居て、
試しに鼓吹(こすい)の聲を発しました。
かさねて、
調習(ちょうしゅう)させました。
・帝紀(ていき)
歴代の天皇の系譜。 各地の氏族に口誦で伝えられた様々な伝承のこと
・上古(じょうこ)
文献の存する限りで最も古い時代。 ふつう、大化の改新のころまでをいう
・鼓吹(こすい)
元気づけ、励ますこと。鼓舞
・調習(ちょうしゅう)
調練に同じ。訓練する事。特に、兵士を訓練する事。練兵
(感想)
(天武天皇10年)
3月4日、
阿倍夫人を葬りました。
17日、
天皇は大極殿に出御し、
川嶋皇子、忍壁皇子、広瀬王、竹田王、
桑田王、三野王、
大錦下の上毛野君三千、
小錦中の忌部連首、
小錦下の安曇連稲敷、難波連大形、
大山上の中臣連大嶋、
大山下の平群臣子首に詔して、
帝紀および上古の諸々の事を、
記録し、定めさせました。
大嶋、子首は、
みずから執筆し、
記録しました。
21日、
地震がありました。
25日、
天皇は新宮の井の上に居て、
試しに鼓吹の音を発しました。
かさねて、
訓練させました。
明日に続きます。
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