リートリンの覚書

麁服と繪服 天皇即位の秘儀 践祚大嘗祭と二つの布を読み終えて


麁服と繪服 天皇即位の秘儀 
践祚大嘗祭と二つの布
を読み終えて


〜あとがき〜

いかがだったでしょうか?

長~く続けてきた
麁服と繒服についてのシリーズ。

昨年、
令和の大嘗祭が行われた際、
大嘗祭のことを全く知らなかったので
気になり色々と調べてみました。

その際、
何冊か本を読み参考に
させていたただきました。

悠紀殿・主基殿に献上される
お米について重点を置かれているもの、

大嘗祭にいらっしゃられる
神様について論じた本、

過去の大嘗祭の内容などの本が主でした。

しかし、
自分が一番、
気になったのは麁服・繒服について。

読んだ本には
麁服・繒服に関して
詳しく書かれたものがなく、
気になっていました。

そこへ出版されたのが

「麁服と繪服 天皇即位の秘儀 
践祚大嘗祭と二つの布」
(著)中谷 比佐子・安間 信裕 
監修 門家 茂樹
出典:amazon

この本凄いです。

過去の大嘗祭に関しても詳しく記されており、
またさらに令和に行われた大嘗祭の工程、
献上された農産物、大嘗宮の詳細、
麁服、繒服にいたるまで
事細かに記載されています。

大嘗祭を知ることは、
天皇を知ることでもあります。

天皇を知るには、
日本神話を知る必要がある。

しかし、
日本神話はハードル高いですよね。

昔は教科書に載っていましたが、
普通に暮らしていると
余程興味が湧かない限り読まないですよね。

読むと中々面白いのですが…

こちらの本では、
日本神話初心者でもわかるよう
大まかなあらすじも記述されています。

また、阿波忌部氏当主のインタビューもあり、

必見!

もう、保存版ですね。

若干気になる点といえば、
ハードカバーで重く、
かさばることでしょうか。

電子書籍では4000円…

こ、これは、お値段が…
内容からすると納得のお値段ですが、
お小遣いをためないといけませんね。

さて、
あまりにも素晴らしい本だったので、
感銘を受けた文を
引用させていただきたいと思います。

“神社における作法は、願い事より「感謝」が中心となる。これが祭祀民族としての基本的な礼節でもある。”

作者は、
日本人は祭祀民族だと述べています。

確かにそうですね。
朝目覚めて、家族と挨拶を交わす。
その挨拶も祭祀といえると自分は思います。

朝食をとる際、
「いただきます」
これも食べ物となった生き物に対して
感謝をし、頂く祭祀ですね。

“奇をてらわない自然の美しさをそのままに生かした神殿であり、余分なものを剥ぎ取った装飾がある。神官や巫女の装束も簡素で美しい。さらに言えば動きやすく合理的。”

確かに、
神社に行くと見かける
神官、巫女さんの装束は
簡素ながらも美しく憧れます。

その装束。
平安時代から形が変わらずにいる。

それはつまり、
全てに置いて完成された服ということ。

究極の美ですね。

“毎日のあなたの行動のすべてが祭祀民族としての行動であることに気が付けば、自分自身の中に、そして自分と相対する人の中に神が宿っていることを認識するはずである。”

スピリチュアル系の本を読むと
多くの方が

自分自身の中に神が宿ってと言っています。

霊感0なんで、
この辺は正直わからないのですが…

霊感のある人が
皆同じようなことを言っているとなると、
ほぼ真実の可能性が高いのではないかと
自分は思います。

以前調べたスウェーデンボルグは
全ての人々は、
太陽から霊的エネルギーを受けている
と述べています。

その霊感エネルギーを受けとっているのが、
自分自身の中にある神様かもしれません。

つまり、
人々は太陽を通じて繋がっている。

人を傷つけることは
実は自分を傷つけているという事。

人を喜ばせるという事は、
実は自分を喜ばせるという事かも
しれませんね。

“天皇陛下は人類の祖先と、一般の地球人を結ぶために存在しいておられる。その大役を、大祖先(神神様)方からつづく儀式にのっとって行い、方々にお許し頂きに留めていただくのが、天皇陛下即位後に行わる「大嘗祭」と言える。”

まさに、
天皇陛下がいらっしゃる意味を
述べていると思います。

陛下が我々を代表して、
人類の祖先、その祖先を生み出した神々を
祀っていらっしゃる。

大嘗祭は、
その代表が変わったことを
お伝えする儀式であり、

また、
代表にふさわしい人物なのか
試される儀式であり、

代表にふさわしいとされたら、
天皇陛下に神様が宿るのではないかと
自分は思います。

天皇陛下は、
人類の祖先と我々を結ぶ存在。

大いなる神様は、
天皇陛下を通じて我々を
見ていらっしゃるかもしれませんね。

大変ためになる本でした。
かなりオススメです。
読んで頂きたい一冊です。

今日はこれで、
最後まで読んで頂き
ありがとうございました。



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