人間は親密なコミュニケーションを通じて信頼関係・協力関係を形成し、集団の機能を高めることで生物としての生存を維持してきました。人間のこの特性は万年単位の時間をかけて獲得されたものです。これを抑圧するような行動様式に短期間で切り替えようとしても、何かと無理が出てくることでしょう。現に今、感染対策を実施しながら再開された学校では、子どもたちが「楽しくない」「思うように遊べない、おしゃべりができない」と訴えています。感染リスクと感染対策がもたらすメンタルヘルスの悪化とを冷静に比較し検討して、よりよいあり方を考える必要があると思います。