ベドリントンテリア、レックスの成長日記と私の初妊娠ライフin Perth

愛犬ベドリントンテリアのレックスの写真、旅行記、パースでの私のきままな生活、そして最近妊娠発覚!妊娠経過もお届け。

やけど(2度熱傷)の治療経過

2013-09-24 | やけどの経過

久しぶりのブログのアップです。

約2週間前に里帰りして、ただいま日本です。いろんな楽しいことや飛行機での苦労話などをアップする予定だったのが・・・予想外のことがおこり、それどころではなくバタバタしておりました。

実家に到着した翌朝、大人の不注意により、リアナが胸からお腹にかけて広範囲のやけどをおいました。

起床後すぐに、私の母がリアナのためにお白湯を準備しようとしてくれて、やかんでお湯を沸かし、それをコップにとっておいてくれようとしたんですが、それをリアナの手の届くダイニングテーブルの上においてしまったようで… トイレのすんだリアナは1人で台所にむかい、その熱湯の入ったコップに手をかけて取ろうとしてしまい、熱湯を服の上からかぶってしまいました。私はまだその時トイレで後片付けをしていて、リアナの悲鳴でその事実を知りました。

急いでお風呂場に連れて行き、シャワーで流しながら服を脱がして5分くらい冷水で冷やしました。残暑厳しい9月とはいえ、朝はもうひんやりしてるし、あんまり長時間すると風邪をひいてしまうと思い、シャワーのあとはアイスノンで冷却しましたが、おとなしくしてるはずがなく本当に冷やせてたかどうかは疑問です。

はじめは、そこまで重症とは思っていなくて、病院に連れて行くべきかどうか悩みました。まだ朝早く、どの小児科もあいていません。少し家で様子をみていましたが、40分ちかくたっても泣き止みません。

里帰り中のため、かかりつけの小児科なんてありません。朝の開院時間を待って、実家からそこそこ近いこどもクリニックに連れて行きました。

到着すると、すぐに看護師さんと医師が状態をみてくれて、このやけどだと小児科ではなく皮膚科の領域になるから…と皮膚科を紹介されました。

やけど直後冷水で流してたときは皮膚が赤黒いだけだったのに、この時点ですでに水泡ができそれがやぶけていました。思っていたよりもひどい状態だったので、私はすこし動揺し始めました。

急いで車をとばして、その皮膚科へ。まだ診察開始の時間でなくて待合室で問診表など書きながら待ちました。診察開始時間となり、優先的に1番に診てもらうことができました。

「これはひどいやけどだね。やけどの深さは2-3日経たないとはっきりとはわからない。しばらくは、毎日ガーゼ交換にきてください。お風呂もだめです。」といわれました。

ガーゼにバラマイシン軟膏で処置してもらい、包帯をぐるぐるに巻いてもらいました。1歳8ヶ月の子どもとはいえ、痛み・恐怖時の暴れ方は尋常ではありませんでした。大人4人がかりで押さえつけ、診察台にはりつけにしての処置でした…。見ている私はただただ涙がとまりません。「ママ、いたいいたい」と叫び続けるんです。こんなに苦しい数分間は今まで経験したことがありませんでした。

リアナではなく私がやけどすればよかったと何度思ったことか。どうしてあの時、リアナを1人でトイレから出したのか、どうしてあの時、熱湯の入ったコップをあそこに置いたのか、どうしてどうして…とそんなことばかり考えていました。

処置のあと自宅に帰りしばらくすると、やけどしたことを忘れたかのようにリアナは普通にふるまってました。

リアナが寝た後、インターネットでこどものやけどについていろいろ調べました。どんなふうな経過をたどるのか、跡が残るのかどうかを調べたかったからです。そこで、目にしたのがやけどの湿潤療法というものです。もともと看護師だった私は、以前、勤めていた病院で褥そうのラップ療法をしていたので、なんとなくの知識はありましたが、それがやけどにも使えるというのは知りませんでした。

いろいろなサイトで情報を集めれば集めるほど、その湿潤療法でリアナを治療したいという気持ちになりました。

翌日、ガーゼ交換をしに皮膚科再診に行きました。案の定、リアナは大騒ぎです。やけどからの浸出液がガーゼにこびりついて、ヒビテン消毒で創部を湿らしながらガーゼを除去。リアナは悲鳴をあげ手足をバタバタ。悪夢のようでした。

先生には、湿潤療法をしてほしいとお願いしましたが、「これだけひどいやけどでは、その対象にはならない。感染を起こしたら、もっと大変なことになる。2週間程度今の治療で様子をみて、感染期がすぎたら考えましょう」みたいな説明をうけ、結局は前日と同じガーゼ処置となりました。

↑ やけど翌日(2日目)、皮膚科での処置の時。

私の心の中のモヤモヤは一向に晴れません。なので、皮膚科での処置が終わったあとすぐに、前の晩に調べておいた広島市で湿潤療法をしてくれる病院に電話をしてセカンドオピニオンを求めました。ありがたいことに、当日予約にもかかわらず、すぐに診てくださるとのこと。

自宅からは車で45分程度と少し遠いのですが、ネットにのっている湿潤療法の病院は広島市内で2つのみ。

到着して驚いたのは、その外観。予想とは違い、とても小さな古い昔ながらの診療所。本当に大丈夫だろうか…と私の不安は募りました。

中に入ると他の患者さんはおらず、すぐに中に通してもらえました。リアナはもちろん大泣き。服を脱がそうとすると、痛いことをされると思いもう大騒ぎです。ですが、この診療所では、リアナを力任せに診察台にはりつけにしたりせず、看護師さんや先生がおもちゃなどで子どもの気をひいてあやしてくれるんです!!もうその心配りに感激でした。

診察してもらった結果、「まだはっきりとしたやけどの深さはわからないが、おそらくそんなにひどいものではないと思う。処置の仕方を間違わなければ感染するとも考えにくい。湿潤処置で、浅ければ1週間、深ければ2週間くらいで治ると思う。濡らすことは問題ないのでシャワーもお風呂もOK。」と。

看護師さんから、創部につけるパッドの作り方を教わって帰りました。この病院では、ラップを使うのでなく、パッドを手作りされていました。

台所で使う穴あきのポリ袋と板オムツでパッドを作ってそれにワセリンを塗って創部にあてます。

↑ 処置をするとこんな感じ。この上からずれないように包帯でまきました。

暑くて汗だくで臭くなってたリアナ。シャワーに入れるなんてよかったね~!!と思ったけれど… もちろん、痛がって怖がって大泣きです。先生は痛みはそんなにないはず…といってたけど、かなり痛そうにするリアナ。普通に考えて、やけどって痛いよなぁ…。

↑ やけどから3日目(湿潤療法開始の翌日(2日目))

シャワーでさっぱりした後。かなり痛々しいです…。 処置のたびに大泣きで私の心が折れそうになりました。 処置のため再診。現在の治療方針で問題なしとのこと。

↑ やけどから4日目(湿潤療法3日目)

本日も再診。連休に入るため次回再診は連休明け。何か異常があれば直接連絡できるよう先生が携帯の番号を教えてくれました。とても親切です。

3連休に突入。処置時以外はリアナはいたって普通。痛がることもありません。 処置の時、嫌がって泣きはするけど、痛みで号泣ってほどではないのでだんぜんガーゼ治療よりましです。遊びながら歌を歌いながらだと、気がまぎれ、泣かない日もあるくらい!!

連休中、1泊で松山に行ってきました。温泉にも行ったけど、リアナ、さほど泣きませんでした。もちろん、温泉にはつかってないけど…。お尻くらいまでぴちゃぴちゃとしました。

 

やけどから6日目に再診。一部白くなっている部分があり、そこはやけどが少し深い。その部分が最後に治る部分で、他の部分は浅いからすぐに治ると説明あり。ただ、赤みがひくのはやはり時間がかかるとのこと。半年もすればほとんどわからなくなり、2年もすれば完全にきれいになる、と。そんなにかかるのかぁ…とちょっとショック。もうワセリンはつけなくてもいい、と。

↑ やけどから8日目(湿潤療法7日目)

乳首の下のあたりに2箇所目立つ白い部分とあと他に数箇所、とても小さな白い部分あり。他の部分は徐々に改善傾向。 家にいる日は1日に2回パッドを交換しているが、それでも少し汗もができてきた。浸出液はほとんどなくなり、下のほうは乾燥してきている。

 ↑ やけどから9日目(湿潤療法8日目)

↑ やけどから10日目(湿潤療法9日目)

白い部分も少しずつ治ってきている。全体的に赤みがうすくなってきた。

↑ やけどから11日目(湿潤療法10日目)

↑ やけどから12日目(湿潤療法11日目)

たぶん、もうパッドもいらないような気が…。テープかぶれの赤みのほうがひどいくらい。念のため次の再診日まではしておこうかな、という程度。

↑ やけどから13日目(湿潤療法12日目)

まだピンクだけど、上皮もきれいにはっています。

 

これだけきれいになっても、やはりお風呂は怖がるリアナ。あんなにお風呂が大好きだったたのに、本当にかわいそう。

裸にすると、傷の部分をタオルで隠して「ないない」と言うんです。親として泣けます…。 傷にはお薬をつけると覚えたみたいで、お風呂上りには、「(おくすり)ちょんちょん」といって、自分の傷をツンツンしたり、包帯巻くときには、万歳をして 糸巻きの替え歌で包帯まきまきを歌います。つらい思いをたくさんしたにもかかわらず、ほんとうに素直でいい子で、またまた私は泣けてしまいます。

赤ちゃんでも自分の体に傷があるのがわかるんだろうか。早く元どおりのきれいな皮膚になってくれることを祈るばかりです。

かさぶたを作らずに傷が治る。なんだかとても不思議です。ガーゼ処置だと、きっとかさぶたが前面を覆ったんだろうなぁ…。どっちが早く治るとかは試したことがないのでわからないけど、処置のときに苦痛が少ないのは明らかに湿潤療法。

五体満足に生まれてきてくれたわが我が子に、こんなひどいやけどをさせてしまい… もしかしたら一生跡が残ることになるかもしれない…。今でも後悔しても後悔しきれません。

胸からお腹にかけてのやけどのため、服を着てしまえば、包帯ぐるぐるがそう見えることもなく、本人も普段どおりに元気いっぱい遊んでくれてるのが唯一の救いでした。両腕にも何箇所かやけどはあったんだけど、1度熱傷で水泡すらできなかったので1週間もすればわからないくらいになりました。

不幸中の幸いとでもいうのでしょうか、顔じゃなくてよかった…と。

まだ裸をみると、痛々しいし、紫外線があたると大変だから、しばらくプールとかは無理だけど、それでも、2週間前のやけど直後の状態と比べると本当によくなったので、ホッとしています。

これからもっともっと活動範囲が広がって、危ないことをするチャンスが増えてくると思います。どんなに気をつけていても、100%事故は防ぎきれないとは思うけど、やけどはどう考えても大人の不注意。もうこれ以上、リアナが辛い思いをしなくてすむよう、気をつけようと誓いました。もちろん、過保護にはなりすぎないように!!(苦笑)

リアナのやけどの跡がきれいになっていく様子、またアップしていきます。