僕は名もない凡人でいたい

バイオリン オペラ 文芸 旅行 絵……そして、日常。白血病闘病記も

「花は散るから美しい」

2016年04月07日 | 
「花は散って 
 より美しく咲き
 人は死んで……人の心に 
 より美しく永遠によみがえる」

自分の死を予言するかのようなアンソニーの(正確にはアンソニーのママの)言葉。
この後、アンソニーは落馬で命を落としてしまいます。

え?
何の話かって?

漫画『キャンディキャンディ』です。
ただの恋愛系少女漫画と思いきや、第一次世界大戦をはさむ怒涛の展開に、涙なくして読むことのできない名作。
現在、著作権問題で絶版になっているのが悲しい
作品に罪はないので、たくさんの人に読んでほしいです。
(持っている愛蔵版はわたしの宝物です)

ところで、『ベルサイユのばら』でも『キャンディキャンディ』でもバラが散っていたので(バラの花は散るんだ!)と、ずっと思っていました。
大人になって、バラは散らないということを知りました。

バラはしぼんでいく。
それも、黒ずんで醜く小さくなっていく……
まるで人間のようで、悲しくて辛い気持ちになります。

3日間かけて描いていた花も、どんどん変化していきました。
バラの花びらは黒ずみ、ガーベラは頭が垂れ、花と花の感覚が空いていっています。
切り花は命が短くて、やっぱりかわいそう。



綺麗な時の姿を描いたから、許してね。

リビングを占拠しています

2016年04月06日 | 
無性に絵が描きたくなって、急遽、リビングにイーゼルを組み立て設置しました。


【6H~6Bまで使います。ぴんぴんに尖らせて描きます】

絵が描き終わるまでイーゼルもモティーフも動かせないので、ご飯を食べる場所を変えて過ごしています



2日かけて、やっとここ。

「モネ展」

2015年11月02日 | 
東京都美術館の「モネ展」に行った。
モネの睡蓮は、箱根のポーラ美術館で2枚並んで見たのが一番すごかった。
今回も色々な睡蓮があったけど、それ以上に印象に残ったのは「水蒸気」や「靄(か霧)」、それから色彩を描き殴ったような晩年(80代)の作品。

それにしても、モネという人は生きてる間に成功を知ることが出来た画家なので、その豪華な暮らしぶりと言ったら……まぁまぁ引いてしまったわ。

80代になると白内障に悩まされて、ほとんど色彩が判別できなくなっていたらしい。
イヤホンガイドは「大胆な筆使いで……」と言っていたけど、わたしにはなんだかよくわからない、ただ筆を走らせただけの作品に見えた。
でもなんだろう、どこかで見たような?

あっ! 思い出した
移植治療中にモルヒネを点滴されてた時に見た幻覚だわ……