年末年始、憧れの小笠原へ行きました。
竹芝港から1000キロ、片道24時間の船旅です。
父島は、気温・水温ともに20℃ほど。
旅行前、色々な人に「え、泳ぐの?」と聞かれ、「まさか泳ぎませんよ」と答えた自分。
その時は本当にそう思っていたのですが、コバルトブルーの海を前に「泳がない」という選択肢はなく、水着とスノーケル、マリンブーツまで持参していました。
「365日泳げる海」というふれこみを信じて、着いた初日にコペペ海岸に飛び込みました。
ヒャッー寒っ!
薄手のラッシュガードごときじゃ、5分と持たないです。
この教訓を得て翌日、ラッシュガードの上からウェットスーツ(レンタル)を着て小港海岸へ。
しかし波は激しく、透明度は低く、魚影がひとつもなーい!
海から上がってウェットスーツを脱ぐと、濡れたラッシュガードが体にぴったり貼りついて、どんどん体温を奪っていきます。
男性なら上だけでも着替えられますが、女性はそうもいかないので、よほど準備がないと冬のスノーケルは厳しいと実感しました。
南島上陸時はスノーケルをしたかったけれど、ギリギリまで迷って私は諦め、夫だけ泳ぎました。
ちょうど晴れて暖かくなったので、楽しそうで羨ましかったなあ!
南島(無人島)。桟橋がないため、鮫池に接岸して鋭いラピエを登って上陸するか、扇池(写真)から泳いで上陸する。
私たちは鮫池からの上陸でした。
「ロッククライミングに近いことをします。自信のない方は上陸しない方がいいかもしれません」と、説明がありましたが、御年80歳くらいに見える人も含め全員上陸しました。
南島ツアーは「小笠原観光(有)」にお願いしました。事前の受付はそっけなく説明もほとんどなく、何を準備していいやら不安でしたが、当日は船長(社長)さんがとても優しく楽しかったです。スタッフの説明もわかりやすく、安心して参加できました。
ハートロック付近で、イルカが船と並走してくれたり、ザトウクジラの尻尾が見えたりしました。
「1時の方向、イルカさんがいますよー。はい、こっちを見ないでくださーい。イルカは水中にいますからねー」
イルカが現れると、船長さんはこんな風に言います。
「船長は優しい強引ね」と、しまちゃん(後述)が笑いました。
トレッキングは、海から見るとハート型の「ハートロック」のてっぺんを目指します。
標高300mほど、がじゅまるに覆われた森を抜けると絶景です。
皆でクジラのジャンプを待っています。目のいいガイドさんはここからクジラが見えるらしいけれど、私には見えませんでした。
トレッキングガイドは「ボニンブルーシマ」しまちゃんにお願いしました。
出発前、ネットで口コミなどを調べて、しまちゃんとメールだけでなく電話でもやり取りして、この人ならきっといい旅になると確信しました。
とても楽しかったです!
この岩を見た瞬間、私の脳裏にあのCMが浮かびました。
「ナ・ヤ・ミ・ム・ヨ・ウ」w
ライトアップされた国立天文台。国内にある4つの天文台のうち、ライトアップされて自由に見学できるのはここだけだそうです。遠隔操作で動いています。
近くにJAXAもあり、種子島から発射されたロケットを追跡しているそうです。
雲のない夜は天の川が見えます。
空には「オガサワラオオコウモリ」が飛び交っていました。
【伝統の見送り】
島民にとっての命の船「おがさわら丸(3代目)」が二見港を出港する時、航行の安全を祈願する太鼓が鳴り響き、見送りの船が湾内を並走します。
長く響く汽笛が、別れを告げるようで、ちょっぴり泣きそうになりました。