僕は名もない凡人でいたい

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最後の骨髄検査

2018年02月08日 | 闘病記
骨髄移植から5年。
今日は一日、検査ツアーでした。
診察前に看護師の相談を受けました。
日常生活に問題ないかだけでなく、さらに踏み込んで性生活まで相談できるというもの。
はっきり言って不要なのですが、病院への義理で受けています。

そして、レントゲン、心電図、採血、骨髄検査です。
再発や他の骨髄の病気にでもならない限り、これが最後の骨髄検査でしょう。
「逃げたい。先生応援してください」
「最後だよ、がんばれーっ!」
と、主治医とコントのようなやり取りをしつつ。
麻酔が腰に刺さった時、ぐうっとベッドごと足元に引っ張られるような感覚がありました。
「ベッドを動かしましたか?」
と聞くと、先生は動かしていないと言います。
私は眩暈を起こしていたようです。
痛みから逃れる方法を色々試したけれど、やっぱりとても痛いのでした。

止血中ベッドに横になりながら、カズオイシグロ『わたしを離さないで』を読みました。
これも提供の話だけれど、表現が直接的でないために、むしろグロテスクな感じがします。

これで病院とおさらばか。
と思ったら、普通に3カ月後の予約を入れられました。
「終わりでは?」
「そんな寂しい事言わないで、ずっとですよ。せいぜい半年毎か1年毎になるくらい」
そうなのね。

なーんもない、が幸せ

2017年11月02日 | 闘病記
3カ月毎の血液内科通院。
私が元気すぎて、先生に「あの、無理はしないでね」と心配されるほどです。

採血結果で気になるのは、相変わらず腎機能が高めなのと、鉄が多すぎる(輸血が要因)くらいでしょうか。
あとは、3年前の帯状疱疹のせいで、いまだに右上唇に鋭い痛みと、右側口内と舌先にしびれがあり、口の中をしょっちゅう怪我してしまうのが悩みです。
毎日服用する痛み止めのリリカも止めるか減らすかしたいのですが、断薬すると1週間後位に耐えがたい痛みが出て、日常生活に支障をきたします。

……という感じで、もうすぐ5年目の節目を迎えることとなりそうです。
次の通院が、最後の検査になると信じています。
次回はレントゲン、心電図、骨髄穿刺、と検査が盛りだくさんです。

落葉を踏みしめて歩ける幸せ

何もなかった
何も起こらなかった
調和の中で偶然生きている

造血幹細胞移植 患者の会

2017年09月22日 | 闘病記
白血病治療でお世話になった大学病院で初めて「造血幹細胞移植 患者の会」が発足されました。

病棟&無菌室の看護師さんとの再会は5年ぶり。
互いに手を取り合い、再会を喜びました。
ほとんどの看護師さんは、現在も同じ病棟で働き続けています。
過酷な血液内科の看護は、人間的にも技術的にも選ばれた人にしか出来ない仕事なのです。

色々な方と出会い、交流ができました。
参加前には、自分みたいな元気な人間がいてもいいのか、治療成果の上がらない人が見たら辛い思いをするのではないか、と慎重に考えていましたが、
「元気な人と出会えると嬉しい、励みになります」
という言葉を聞いてホッとしました。
新しい知識が得られ、ここでしか語れないこともあり、このような繋がりはとても大事だと思います。

私は来年1月30日に、移植後5年を迎えます。
無事その日が来たら(当然そのつもりですが)、5年後生存率にも少しは貢献できるでしょうか。
5年後以降は2次がんなどが増えるという報告もありますが、考えても考えなくても生きていくしかありません。
どうせなら楽しく笑いながら歩いていきましょうか!(^^)

病院の屋上から
雲が多く過ごしやすい一日でした

大きな船が霞んで見えます

術後1年半、婦人科

2017年09月07日 | 闘病記
子宮と卵巣の摘出手術をして1年半。
現在も3カ月毎に、大学病院の婦人科診察を受診している。
ほとんど検査はせず、エストラーナテープのみ処方される。
女性が閉経する平均年齢(45~50歳)あたりまでエストラーナを続けた方がいいだろう、という医師の判断である。
エディロール(ビタミンD)は骨密度の結果が悪くないため中止中。

エストラーナは高齢者が使うと、乳がん発症のリスクが上がるとされている。
また、子宮がんのリスクもあるため、それを回避するための薬も追加される。(私は子宮が無いので当然処方されない)
閉経後の女性は、ホルモンバランスの乱れから様々な症状に悩まされ、ホルモン療法を行う人が少なくないが、薬の副作用は悩みどころである。
私の叔母などは「乳がん家系だからホルモン療法は絶対にやらない」と言う。
でもそれはそれで、体調がすぐれなかったり精神的に不安定だったりと常に症状を抱えることになるのだ。
難しい……。