僕は名もない凡人でいたい

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岡本太郎美術館

2016年01月12日 | ミュージアム
「芸術は爆発だ」
の、岡本太郎美術館へ行ってきました



想像していた以上に、抽象画は美しく、造形はひょうきんでユーモアに富んでいて、とても楽しかったです!
(写真を撮り忘れましたが、入口すぐの宇宙人?は胸の前で両てのひらを見せ「ノン」と拒絶しています。「来ちゃだめ来ちゃだめ」は「来て」の反対語?/笑)

作品の合間合間に、岡本太郎さんのモノクロ実物大パネルがありました。
自分自身をも芸術作品とし、まるでおもちゃの世界で生きているかのように、人生に情熱的を注いでいた岡本太郎さん。

現実の社会を抽象画で風刺しているのも印象的です。
第2次世界大戦を経験し、戦争や原爆の恐ろしさと、人間は必ずまた立ち上がるのだという「希望」も表現していました。

恐ろしい戦争、捻じ曲がった思想、汚職まみれの政治、悪意と妬みの人間社会の中にも、必ず希望の光が、太陽が存在する!

岡本太郎の作品には、楽観的な幸福感が存在していました。
有名な「太陽の塔」も、単にへんてこな風変わりな造形作品(すいません今まではそう思っていました)ではなく、人類愛や世界平和への希望がこめられていたのですね。



常設展は季節ごとに内容が変わるそうです。

この日は、企画展で「日本画壇の風雲児」と呼ばれた中村正義の作品も見ることができました。
幼少期から病弱だったという正義の作品は、ポップな色使いの中にも、人生の悲嘆、狂気的な何かが存在している気がしました。
当時の政治家批判と、それらを見ている多くの人の「目」……黒はどこまでも黒く染まっていました。

同じ社会風刺でも、岡本太郎の作品には「明るさ」「希望」を感じたのに対し、中村正義はどこまでも「闇」がついてまわる印象でした。


美術館は、美しいメタセコイアの林を抜けたところにあります。


暖冬で梅の花が狂い咲き
(でも今日は寒いです)

I~招待券、ありがとう。
春になったらまた行きます

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2 コメント

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Unknown (ken)
2016-01-12 10:39:41
友人の家の裏にあるので、何度か行ったことあります。
勇気が湧いてくる良い空間。
渋谷駅の井の頭線の所にある巨大壁画も必見です。
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Unknown ()
2016-01-12 10:40:25
川崎に昨年行きました
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