ララに乳腺腫瘍ができて、いろいろ思うことがありました。
ララが避妊手術をしたのは5歳のときでした。
子犬の時に避妊手術をすべきか悩みましたが、どうしても健康な体に全身麻酔でメスを入れることに抵抗がありました。
動物病院に相談して一般的なメリット・デメリットのお話を聞きましたが、自分の中では「絶対にすぐに避妊手術しなきゃいけない!!」というほどの緊迫感を感じませんでした。
将来、病気になるかどうかなんてわからない。
それなのに、痛い思いをさせてリスクのある手術をするのか。
もし、麻酔の事故があったら…、そのほうが怖い。
ララは友人の家で生まれた子で、初めての子犬を迎えた私は友人からいろいろなアドバイスをもらっていて、当時は4頭の女の子犬と暮らしていたその友人が避妊手術に消極的な考えだったことも、私が避妊手術を躊躇する要因のひとつでした。
こうやって、手術しなくていい言い訳をいっぱい都合のいいように解釈して、避妊手術を伸ばしてしまいました。
でもあの時、避妊手術をしない女の子犬が乳腺腫瘍になる率が相当高いことを知っていたら…。
発情前に避妊手術をすると乳腺腫瘍になる確率が劇的に少なくなることを、きちんと発症率を調べて理解していたら…。
乳腺腫瘍が悪性だった場合、乳腺を全部取るために大変な手術をしなければいけないと知っていたら…。
最悪の場合は全身に悪性腫瘍が転移して、苦しんで亡くなることを知っていたら…。
ララが老犬になってからの麻酔のリスクや体力の消耗を真剣に考えていたら…。
私は迷わずに初回発情前に避妊手術をしていたでしょう。
女の子犬が乳腺腫瘍になる確率は、北海道大学動物医療センター(←病状の写真が掲載されているので閲覧にご注意ください)によると4頭に1頭。
決して少ない数字ではないです。
初回発情前に避妊手術をすると、その割合を200頭に1頭まで下げることができます。
また、乳腺腫瘍を治療した後に再発する可能性も、避妊手術をしていないと6割強、避妊手術をした場合は3割強と、少しでも確率を下げることができるそうです。
このことは、これから子犬を迎えようとしている飼い主さんにも、避妊手術をしていない飼い主さんにも知ってもらいたいことです。
もうひとつ、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍のやっかいなところは、飼い主さんへのダメージが計り知れないくらい大きいこと。
どちらも予防できる病気なだけに、命の危険にさらされた愛犬を見ながら「もし避妊手術をしていたらこんな病気にならなかった…」「あのとき避妊手術していたら、愛犬にこんな辛い思いをさせなかった…」「こうなったのは避妊手術しなかった私のせいだ…」と自分を責めて後悔することになります。
「避妊手術はできればしたほうがいい」という認識では愛犬を守れません。
子犬をどうしても産ませたいということでないのなら「避妊手術は必ずするべきもの。しかもできるだけ早いうちにすること!」が愛犬を守ることになるのです。
避妊手術によるデメリットよりも、メリットの方が何十倍も何百倍も大きいと痛感しています。
老犬になってから病気と闘うのは辛いです。
今だから、わかることです…。
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