おはようございます(*'▽')
早くもお仕事終わって一休み(^^♪
と・・たった今 テレビでオリンピックの聖火をキム・ヨナが
灯しました(録画中継)
キム・ヨナさんは 品がありますね。
動きがキレイ
バンクーバーシーズンの1年間は
すごく底意地悪そうなオーラを出しまくっていましたけど
国の期待を一身に背負って・・十代の彼女は精神的にも
追いつめられてたんだなぁ・・と、今 彼女を見ると、そう思います
底意地悪い人が あんなにキレイに踊ることなんてムリですので
本当の彼女は きっと 心優しいステキな女性なのでしょう
バレエもそうですけど
踊りって、その人の性格が ものすごく出ます
性格というか・・
こういう心を持った方なんだな・・となんとなく伝わります
実は・・娘がバレエをやっていました
(喘息を治す目的で)
小3の秋、という かなり遅いスタートでした
あんまり遅いスタートなので モダンバレエにしたら?
と言いましたが
トウ・シューズが履きたいというので
クラッシックバレエ教室を
何件かお試し体験に行かせたところ
娘が「ここで学びたい!」とくる所がイマイチなくて・・
最後に選んだお教室に電話してみると
事務の人ではなく、先生が直接出られました
「あの~そちらはクラッシックバレエでしょうか?」と尋ねると
「うちは純っ粋なっ!クラッシックバレエです!!」
と、「クラッシック」という言葉に魂が込められてるのが
電話口からハッキリと伝わりました
・・・この先生は ホンモノだ・・( ゚Д゚)
先生の言葉の気迫に押され 口ごもってしまうと
「小学3年生? けっして早いスタートじゃないわね!
でも、うちは何歳でも一番下の幼稚園クラスから
やってもらいます!! いいですか?お母さん!
バレエっていうものは飛び級はないの!! 年齢じゃないのよ!
1つ1つ階段を地道に上って行かないと踊れるようにはならないのよ!
1つ飛ばしも許しません!!
じゃあ、〇日の何時のレッスンにいらっしゃい!」
ものすごい迫力で バレエへの心構えを熱く語られ
電話を切ったあと
「・・・〇日・・ 用事あったらどうしよう・・・( ゚Д゚)」
てか・・まだ入るって言ってないけど・・
とりあえず、 指定された日に娘と出かけると
入口の小さい間口に比べて
中は思いのほか広いのでビックリしました
幼稚園クラスなので 可愛い幼稚園生が わんさかいます
娘は今でこそ大きいですが、子供のころは とっても小さかったので
意外にも目立たず、むしろ馴染んでました
電話に出た先生が やってきて1時間みっちり
基礎の基礎のような練習を楽しくやってくれました
レッスンが終わり 挨拶に行くと
「楽しかったでしょう!来週からいらっしゃい」
そして 娘はバレエを始める事になりました
あとで知ったのですが
実は、ここ!知る人ぞ知る有名な教室で
先生は本まで出しており、
娘が入った時は
先生の本に感銘を受けて他のお教室から
移ってくる生徒が続出中で
毎週のように新しい生徒さんが入ってくるといった状況
他のお教室から移ってくると
そのクセを抜かないといけないと言われ
ほとんどの子が
やっぱり下のクラスを勧められるんです
そういう理由で
幼稚園クラスにも小学生が、けっこういました
8クラスほど段階があって
トウ・シューズは ちょうど真ん中の4番目のクラスでした
だいたい小学4,5年生が中心です
ここのお教室は これくらいの年齢にならないと
トウ・シューズは許されない感じでした
昇級試験は1年に1回だけ
そこで毎回受かっても 娘がトウ・シューズに
足を通すのは中学生です
娘は このお教室を とても気に入り
「ここでレッスンしたらワタシ絶対上手くなるから
ここにする」
と喜んで通いました
一番下のクラスに入って 2回目のレッスンが終わったとき
先生が
「お母さん! お子さんは ものすごく覚えが早い子です!
来週から1つ上のクラスを受けてちょうだい!」と言ってきました
「・・はぁ」
飛び級は許さないって 言ってなかったかしら・・
とは思ったものの、
一番下のクラスは幼稚園生のリトミックみたいなレッスンですので
小3の娘が覚えが早いのは当たり前で・・・見た目が小さいから
先生勘違いしてるわね・・ まあいいや
きっと、下から2番目のクラスからが本番なのね と
次の週から下から2番目のクラスを受けることになりました
さすがに このクラスは バーレッスンもバレエっぽくて
「うわ~ なんかバレエやってる~」という風景で
娘も ますます張り切ってレッスンに通いました
それから数回して
お迎えに行くと またも先生が
「お母さん!お母さん!」とワタシを探しています
「はっ、はい!」と叫ぶと
「お母さん!! お子さんね!覚えがすごく速いのよ!!
でもね!! バレエに飛び級はないの!!」
と、側にあった階段をバンバン叩きながら
「どんなに出来ても 一段一段上ってもらいますからね!!」
と、すごい迫力で 熱く語られました
「・・・クラス上げてくれなんて 思っていませんけど・・・」
と、心の中で思いましたが
「はぁ・・お任せ致します・・・」
なにしろワタクシ バレエなんて観賞したこともありませんので
そう言われても・・てな感じでした
と、こう言われた翌月、年に一度の昇級試験がありました
これが また結構キビシー試験で
下のクラスでも全員合格にはなりません
うちは上がったばかりだし、関係ないか と思っていたら
なぜか試験に受かってしまい またもクラスが上がってしまいました
・・・先生・・いいんですか(・・?
かくして 下から3番目のクラスに上がった娘
これで、小学2年生くらいのレベルです
このクラスになると けっこう本格的な基礎レッスンで
踊りが苦手なワタシからすると
「難しそう・・・」
1年で昇級出来ればいいけれど・・なんて思っていたら
なぜか半年後に 特別試験とかいうのが行われ
半年前に合格できなかった人の為のモノだったのですが
娘も一緒に受かってしまい また上のクラスに上がってしまいました
トウ・シューズまで、あと1つ
と、思ったら また少しして
「最近の子は昔と違って発育が早いので これらを考慮して
このクラスから トウ・シューズに慣れてもらうことになりました」
というお達しがきて
あっという間に
念願のトウ・シューズを履くことを許されてしまいました
小5になると
有名な先生の講習会に「ぜひ行きなさい」とか誘われることも増え
なんだかんだと ワタシも送迎が忙しくなりました
このお教室は お金持ちのハイソなご家庭のお嬢様が多く
みなさん 穏やかでお優しい
娘も友達に恵まれ
本当に楽しく通っていました
お金持ちの方って心の余裕がハンパない
ワタシは 毎回 寝間着に毛が生えたような格好で
バイクで娘のお迎えに行ってました
ヘルメットなので髪の毛はボーボーだし
お化粧もしません
冬なんて 娘にもスキーの恰好させてましたし
ファッションよりも防寒命!ですから・・
他のお母さま方は 常に身なりを整えておられて
それこそスーツ姿が普段着です みたいな感じ
お迎えのお車もベ〇ツやア〇ディ・・
お化粧にもスキがなく ステキな奥様そのもの・・
でも どのお方も みーんな
穏やかで ガツガツしてなくて
ワタシにも娘にも
ものすごく優しかったです
この頃になると娘が家で
「今日は こんな踊りを習ったの」と
見せてくれる動きが
我が子とは思えないほど優雅でキレイなことに
気付き
ワタクシ驚いてしまうのでした
うちの子って何者?( ゚Д゚)
お教室のおかげはおかげに間違いないのですが!
それだけではないんです 明らかに!
例えば手の置く場所、ポジションですね
常に一番キレイに見える位置におくんですよ!
それも自然に!
足の上げ方、動かし方
全てにおいて その位置! と思う場所に
ピタっ ピタっ とハメてくる
あまりに、ハマるので 見とれてしまうのです・・・
やばい・・この子 どうしよう・・
先生が アレコレ言ってくるだけのことはある
本気でバレリーナ目指した方がいいんじゃないの?
バレエなんてよく分からないけど
ちょっと違うわ・・他の子と(>_<)
と、まあ 親バカじゃありませんが
バレエでなくても 踊り系に進んだ方が
向いてるのではないか・・とワタシも真剣に考え始めました
とーころがどっこい!!
バレエが好きで好きでたまらなかった娘は
中3の秋に 突然バレエを辞めてしまいました
それはもうアッサリと!
「膝が痛いから。受験だし。」
フィギュアスケートの宮原選手のコーチや
その道で成功した人に中には
とにかく覚えが遅くて鈍くて
マスターするのに人の2倍かかった
でも努力の天才なんです
という話をよく聞きます
ワタシの娘は まさに その逆
なんでもアッサリできてしまうので
捨てるのもアッサリ・・・
今 思うと 娘の才能に期待し始めたワタシにも
原因があったと思います
この道で食べていかせたほうがいいかどうか
それは娘が決める事で
娘は
この膝じゃあプロになるのはキツイ
じゃあ、別の職を考えないといけない
高校入って勉強しないと!
さっさと見切りをつけて
将来に向けて始動を開始しました。
きっと・・
ワタシが へんな期待をしなければ
今も趣味で続けていたかもしれません・・
あんなに好きだったのに
あんなに上手だったのに・・・
今も 残念に思います
でも娘は冷静に
「かーちゃん。親バカだし
バレエでプロになるなんんてムリだから。
自分の限界分かってたし」と言います
子育てには いろんな後悔も反省もあります
でも、娘の踊りは 本当に美しかった
そして通っていたバレエ教室は
実にすばらしい所だったと思います
あそこでなければ ここまで
キレイな踊りは身につけられなかったはずです
娘を指導して下さった先生方には
今も感謝しています
ひょんなことで入ったお教室でしたけど
最初に先生がおっしゃった
純っ粋っ!なホンモノのクラッシックバレエを
教えていただくことが出来ました
意外と 姑息でずる賢いのに
ものすごく清らかで品のある舞いをする娘でした
(親バカ)
20歳過ぎてれば タダの人
才能よりも何よりも
辞めない人が
最後に成功するのです
※子育て中のお母さまへ※
ご自分のお子様が 今は
そんなに秀でてなくても
いいんですよ
人生は 最後まで分からないものなんです