それではどれぐらいの物が自分に適しているのでしょうか?
まずはその大きさから‥‥
写真にあるようにサイズは大きく分けると3サイズ、左から30インチ級(約75cm),25インチ級(約63cm),20インチ級(約50cm)があります。いずれも右端のワカンと比べると大きく、デッキ(布のようなもの)が貼り付けてあります。重さだけをみると明らかにワカンが軽い。
ではなぜスノーシューが楽なのか?
それは沈まないからの一言につきます。足を踏み入れて沈み込んだ分は、また持ち上げないといけないということです。足元が重くなるより沈まないことの方が楽なのです。
それに加えてワカンは沈めば沈むほどに真っ直ぐ足を抜いて横からまわす、いわゆるおいらん道中になります。
それに対してスノーシューは、前方が反り返っており踵が持ち上がるので軽い階段をすり足で登っていくような動きでなるため、ワカンに比べて無理な歩き方にならない分楽なのです。大きければ大きいほど登りは楽になります、特に新雪で雪深いときにはそう感じます。しかし下りでは前のめりになってしまい、大きさが仇になることもあります。雪の質によって、その日の山行内容によって選べれば申し分ないですが・・・。
そこでお勧めのサイズですが、殆ど一日スノーシューを使う山行で先頭を歩くことの多い男性なら25インチ、二番目以降を歩く、または女性の場合は20インチのもので良いでしょう。さらに男性でも冬季クライミングの取り付きまでのアプローチに使う、後は担ぐという様な場合は20インチが良いでしょう。
次回vol3はスノーシューの締め具と爪についてです。