Lotustyle trust yourself

〜内にあるエネルギーを解放して自分の道を進んでいこう〜

指令・救出せよ

2009年09月11日 | Weblog
去る9月15日 朝、
4階の窓から真下に見える小さな川の畔に
いつもの景色とは違う何かがそこにいた。



「おい、君
 あれを見たまえ なんだと思うかね」

「教授 あれは猫にゃんではないでしょうか」

「んむ、 我が輩も そう思うのだがぴくりともせんのだ
 ちと、呼びかけてみようかの」

tutututu totototo

「おぉ、動きおった
 紛れもなく ネコちゃんぞ
 しかし元気がないようだのぉ。。。」

「教授、今朝はもう時間がありません
 本日帰宅した時にまだいるようならその時に」

「そうか、やむを得んな」

        

「おい、君
 どうだね、まだいそうかね ru~rururu ru~rururu~」

「教授、それはキタキツネ用の合い言葉でございます
 tutututu totototo
 暗闇でよく見えませんが茂みに動きはないようです
 あ、教授 雨が落ちてまいりました
 ささ、中へお入り下さい」

「うむ、しかたがないのぉ。。。」

          窓辺から覗く助手

「教授、
 暗くて辺りがよく見えませんが、それらしき影は見えませんねぇ
 猫にゃんですから もう何処かへ行ってしまわれたのではないでしょうか」

「うむ、そうかもしれんのぉ。。。」

「ささ、今宵はもうお休み下さい」

「うむ」

          早起きの教授 窓辺に

「おい、きみ! 起きてあれを見たまえ!
 猫ちゃんがまだおるではないか!!
 ru~rururu ru~rururu~ ru~rururu ru~rururu~
 おぉ、生きておる
 弱々しいけどまだ生きておるどー!
 すぐに救出するのだ!」

「きょ、きょうじゅ~」

          

「むむ、
 この川は非常に浅いが
 草があるところはぬかるんでおるのではないのか?

 それに土手が思ったより高い
 降りたら戻って来られないかもしれん
 だから、君が行きたまえ」

「え!?
 でも、クモの巣やアリがいっぱいあるので私はちょっと」

「えぇい ままよ! バン

「あれ~ どすん

          



「こ こ、 こんにちは、猫にゃん

 教授!
 教授が言った通り弱ってます
 そのくるみパンと私にください

 はいはい~、大丈夫だよ~、なんともないよ~ 食べ物だよ~

「おぉ!動いたぞ!
 食べておる 食べておる!」

「 教授!      パス!     」
 
「おぉ!救出成功じゃー
 よく頑張った、よく頑張ったぞ猫ちゃん!」

「あれ、教授、私のことではない..の...」

       

「そんなに腹を空かせておったのか
 よしよしたんと喰うがいい 慌てて喉を詰まらすでないぞ」



「ほら、いわんこっちゃない
 しかしまぁかわいいものぞ
 のぉ、君。
 ん? おい君、何をしておる早く上がってこんか」

「・・・・・・・

 教授お待たせしました

「おぉ、やっと戻ってきたか
 君ももう若くはないのだから 体を鍛えておくことだな
 そんなことはどうでもよいが 君 写メを撮ってくれたまえ」



「もう すっかりなついておろう
 こうして段ボールも用意しておいたぞ
 好きに使うがいい
 そうそう、名前をつけておいてやった
 パンより中に入っていた胡桃の方を好んでおったのでな
 くるみちゃんに決めておいたぞ
 どうだ、いい名前だろう」



こうして
くるみちゃんは無事救出されたのでした。

めでたしめでたし。


※この記事は事実を元に、か・な・りデフォルメしています。

追伸。
足場のない150cmほどの土手を2度目のトライで
何とか這い上がった筆者の普段使わない筋肉が笑っております。
力を貸してくれた玲に感謝を申し上げます