伊勢神宮で浄化した気になる

難波駅、朝7時5分発の特急。余裕で間に合った。
ゆっくりと車外を眺める。
沿線沿いの家が所狭しと軒を並べている。
これじゃあ、親子喧嘩夫婦喧嘩も筒抜けだ。お互い気遣いをするしかないな。

だんだんローカルな沿線となる。
特急だから止まらない駅に通勤ラッシュが始まる。
向かい側の上り電車は通勤電車で混雑している。
東京で会社勤めをしていた頃は、満員電車に乗って仕事先へ向かっていたのだ。
でも数年で満員電車を避けるように、早朝に出社したり始発駅で1本見送り待って列に並んで座って満員電車に乗っていた。
それらの情景を走馬灯のように思い起こしながら、車窓の外を眺める。

山々が深くなってきた。どこも郊外の風景は似ているようで、ほんの少し異なる。
北海道の山々の木々と本州の山の木々の種類が異なるので、山の大きさが北海道のほうが少し大きいように見えるのは、私だけの錯覚？

伊勢神宮外宮がある伊勢市駅へ9時前に到着。
荷物をコインロッカーに預けて、身軽に深い森の神宮へ入り込む。

1時間ほど、大雨のなか、宮の空気で身を清める。
団体の方々、一人旅の方、男女、女性の二人組、様々だが、信神深いから参拝されている。
参拝の際、丁寧にお辞儀をされている方ばかり。
自分も見習う。
参拝で心で神様とお話すると、少し長くなる。
後ろに数人列があって、遅くなったお礼をお辞儀で伝える。

自分のこの世での役割、やる仕事について、自問自答する。
自分の仕事で人々を幸せにする、ということ。

思うだけではいけない。行動あるのみ。
亀のような1歩でも、良い仕事にするために日々やることをやるのみ。
そして、その気づきをいただいたお礼を伝える。
感謝の気持ちで1日1日を過ごして、仕事をする。

感謝