仕事の展望を語る

グリーやスマホのアプリ開発などを手がける、教え子だった卒業生たち。

私たち講師側も3人参加。
開発者ならだれでも通ってきた苦労を彼らは今闘っている。
突然決まる仕様変更。
徹夜徹夜できた仕事の進行に、追い打ちがかかる。

人間が弱いと、逃げる人も出てくる。
しかし、残ったチームメンバーで、納期に間に合わせるように力をどれだけ集められるかが毎回問われる。

知的な作業のようで、実は体育会系の仕事。

だから、今、世に出ているグリーやいろんなゲームソフトは、このような開発者たちの苦労の賜物なのだ。

時給500円も出ていればいいくらいの労働条件。
でも、好きなゲーム開発の仕事だから、上司や会社の社長のために、一生懸命に仕事をしている若者たちの姿に、頭を下げる。

一生懸命に仕事をするのは当たり前で、1日15時間の仕事時間、休日仕事も当たり前で、上司からの感謝や承認がないと、「転職したい」ともらしたくなる。

しかし、かじりついても最初の会社に3年、一生懸命に仕事をしなさい、と伝える。

経営者としては、3年仕事をしてもらって、やっとその人の仕事と報酬がペイする。
転職先もそこを見る。
１つの会社に居続けて、仕事をする、ということが困難な人を喜んで採用しない。

病気になっても困るから、私たち経験者が精神的なサポートをして、次世代の開発者を育てていくしかない。
それが私たちを育ててくれた、先輩上司たちへのお礼だ。
感謝