旧宅を解約し、去る

３ＬＤＫを息子と二人で住むには、もったいない環境だった。
日当たりや風通しも良く、暖かい賃貸マンション。
しかし、両親と住むために借りたマンションは、両親が24時間ケアのホームに転居してから、息子と二人で住むには、もったいない気がずっとしていた。

ここで、私が息子の新しい父親を見つけてくれば、なんと言うこともなかったのだが、ご縁が無かったのだろう、それはかなわなかった。

ある映画で、家族を増やしたいと思い、その想いがかなえるように、主人公の女流作家が広い家を購入した。映画の最後には、友人とその子、そして恋人と一緒に暮らすようになった。

そのようになったらいいなと思ったが、そうは問屋が卸さない、とどこかで思ったかもしれないが、そのような方は現れなかった。

ま、終わったことだ。
電話線を仕事部屋まで10メートルくらい引っ張って壁に這わしていた線のカバーをはずす際、壁紙がはがれて、修理にお金がかかりそうだと判明し、がっかりする。

これも仕方ない。
引越しや新しい生活を送るには、大きな犠牲があるものだ。

前を向いていこう。
感謝