息子とランチ

札幌、赤レンガテラス内にある、鶴雅ビュッフェ。
料理はおいしいが、評判で混み合うのを覚悟して、順番の列につく。
大丸に入っている宮川のうな重とここのビュッフェでどちらか選択を、と伺うと、鶴雅になった。

料理の数は多く、飲茶形式で、メニューの７割を二口くらいずつ盛って、席についていただく。
おいしい料理と、貴重な会話で、９０分はあっと言う間だった。

列についていた時は、息子と二人で、息子はなぜこんなに機嫌が良くないのか、と思うくらい、険悪だった。

スマホで距離が一番短いルートを示されたように歩くと、遠回りになって歩く。

この街中の場所は、地下歩道から上に上がったほうが近いのに、そのとおりに行こうとすると、スマホのとおりで行く。
私が言っても、聞こえないのかどんどん先を行くので、後ろをついていく。

事の発端は、列をつくために順番を待つのは勘弁と思ったようで、「この店の評判の口コミを見たのか」という。
「見ていない、あーいう口コミは、サクラが良いことを書いたり、ライバル店が悪口を書いたりするから、信じない」
「参考にしたほうがいいよ」

その次に、スマホの情報に頼り過ぎて行動していることをほのめかすと、「喧嘩を売っているなら、もう帰る」
という。
そこへ、待ち合わせていた方が合流してきたので、なんとか乗り越えた。

息子の大学合格を祝うためのランチの場なのに、と思いながら、こういう息子に育ててしまったんだなあと、元気を失くす。

今、親として言っておかないといけないこと、今、言っても火に油を注ぐだけのことを、学んでいる。

一人暮らししたら、よく学べば良い。
大変な時になんとかしていくこと、どうしてもヘルプが必要なこと、その分別をお互いにしていく。

毎日着ていく服が足りないから、洋服買うお金をくれ、というのは、無しだと伝える。
生きるのにすぐ必要な一ヶ月の食費の２万なら出せるが、洋服を買うお金の１万は出せない。

すべてに感謝。