葛藤と混沌のなかを泳ぐ

こんな大きな決断をこの流れのなかで決めようとしている。

自分は勇気ある人間のほうだと思い込んでいたが、結構小心なことにも気づいている。

得るものと捨てるもの。

捨てるというより、何かを得るために、何かを犠牲にせざるを得ない。

息子のＰＴＡの会議の後、その高校近くに偶然住む父のホームへ行く。

お盆の帰省、墓参り、親戚の人たちとの会話、自分がリサーチしたいろいろなことを伝える。

父は大興奮していた。

よく調べたね、という感慨と、自分の昔話も含めて、よく語っていた。

父が私に済まないと思っているのはよくわかっている。
だから怒りを誰かにぶつけたいのもわかる。
しかし、父に伝える。

「一人娘の私が家を出て、好きなように勉強も仕事も結婚も離婚もさせてくれて、ありがとう。オートバイを勝手に免許を取って日本中を回ることをさせてくれて、ありがとう。こんなに自由に人生を送らせてくれてありがとう」

父はティッシュで目を拭いていた。

父の心の重みを軽くするには、孫の成長と私の幸せ。
いろいろなことがあったから、幸せが輝く。
そういう気持ちにさせてくれて、ありがとう。

すべてに笑顔感謝。