天上天下唯我独尊

SUV、一気斬り!(新車追加)

前回「SUV、一気斬り!」してから半年、次々と新車が投入されてきた。
このジャンル、ひょっとするとメーカーがいま攻勢に出てきているのかも知れない。
けれど、新型車が全て「⑤トルクオンデマンド4WD系」というのは寂しい限りだ。
以下、3車種について本質を書きたい放題書きます。

<おすすめ>
MITSUBISHI DELICA D:5
★★★★

ベース車両はアウトランダー。したがって、普段は2WD(FF)で走行し、いざというときに4WDを選択できる。さらに、4WDを選択すれば4輪に最適な駆動力が配分される。
FFベースとはいえ、他のトルクオンデマンド4WDよりもかなり優秀なシステムだ。
そして、最低地上高210mmが確保されている。SUVとしては、必要十分な性能が確保されているわけだ。

加えて、このD:5は居住性が素晴らしい。3列目まで全てのシートがしっかりと作られている上に、乗り心地もバツグン。ロード・ノイズもエンジン音も最低限だ。
内装(インパネまわり)があまりにチープ過ぎるという点以外、もはや文句のつけようが無い。
エクステリアも写真のグリーンなどはなかなかだなぁと思う。

このデリカD:5は「購入してもよいかなぁ」と思わせる魅力に溢れている。





以下の2台はSUVとして全く興味無いので試乗に行ってません。よって、★印評価はできません。(評価対象外)

HONDA CROSSROAD(クロスロード)

複数のWEB誌の試乗記にて、「デザインが良い」などとして絶賛する声が目立ったが、いかにも提灯記事だと思う。
おかげで、発売後の販売滑り出しは予定以上に順調なのだそうだ。

でも、正直カッコ悪いです。
クルーガーやエクストレイルもそうだけど、モノコックのエンジン横置きFFベースの「軟弱SUV」であるにもかかわらず「強く見せる」デザインは、あまりに卑屈すぎて本当に情けないと思ってしまう。
実力の無い弱い男が、筋骨隆々の”着ぐるみ”着て偉そうに闊歩しているようなみっともなさ。
横にホンモノの強い男(ラダーフレーム、FRベースの機械式4WD)が並んだら、本当にみすぼらしいだけです。
だったら、潔くスーツ着たハリアーや、カジュアル・ウェア着たCR-Vの方が素直にお洒落だなぁと思える。


そもそも、クロカンと乗用車のクロスオーバーがライトSUVなのだが、それをさらにミニバンとクロスオーバーさせるというコンセプトがいかにも中途半端であり、カッコ悪さの重ね積み。
しかも、価格が300万円に迫るという高額車。ありえません。



MAZDA CX-7

こちらは、スポーツカーとのクロスオーバーだそうだ。確かに、エクステリアはスポーティーでなかなか洗練されている。
しかし、残念。スポーツカーとのクロス・オーバーを謳うのであれば、当然パワートレインはエンジン縦置きFRである必要がある。
FFベースを選択した時点で、素直なハンドリングという「スポーツカーの基本」は完全にスポイルされてしまう。そんなことは、ロードスターやRX-8を生産しているマツダにはユーザーから言われるまでも無く分かりきっていることの筈だ。
つまり、CX-7はマツダが敢えてなんちゃっての重ね塗り(スポーツカーっぽさとクロカンっぽさ)をした車というわけだ。

この車の存在意義は「スタイリッシュなエクステリア」だけであり、その意味では日産ムラーノと同じだ。
それにしても、「スポーティー」の名を冠そうとするあまり、いかにも天井が低くて窮屈そうだし、Aピラーが寝すぎていて死角が多そうだ。
こんなのに乗るくらいなら、素直にRX-8に乗りたい。
ワゴンの使い勝手が必要なら、SUBARUのアウトバックがある。こちらのほうが、どう考えてもスポーツ・カーに近い。

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