中学に上がる直前くらいからほぼ洋楽ばかりで邦楽を聴かなくなってしまったが、幼少期には例に漏れず歌謡曲で育った。
キャンディーズと山口百恵さんが私にとっての歌謡曲アイドルと言えるが、その後に現れた薬師丸ひろ子さんだけは別格だった。
そして10年前に連ドラ「あまちゃん」に出演されていた時も、その存在感には一切の翳りがなかった。
本題は、そこではない。
邦楽のサウンドに関して。
この当時の録音物、アレンジもミックスも、なにもかもがひどい。
ハイファイオーディオでかけようがラジカセで流そうが、出音に大差がないという奇跡のクソ音。
もちろん、当時も現在も、サウンドの心地よさに執着しているアーティストはいるのだが、日本では圧倒的に少数派。
はっきり言ってしまうとこの伝統はしっかりと引き継がれていて、現在もほとんどのJ-POPのミックスとマスタリングは平板で立体感がなくて音場の概念がなく音圧だけで繊細な描写がない。
それに気づかないのは、まともな海外の録音物に耳が慣らされていないのと、Airpodsやビーツなんかのクソ音Bluetoothヘッドフォンで聴いてばかりでまともなスピーカーシステムで鳴らしていないからだ。
これ、断言。
アーティストもリスナーもサウンドの良し悪しわからないのだから問題ないじゃん!て感じで一切サウンドが改善されず世界の潮流から取り残されてガラパゴス化してしまったJ-POP。
いや、音楽だけじゃなくて一事が万事。
スマートフォンも家電もPCも何もかも、もはや中国・台湾・韓国の後塵を拝してしまっている始末。
自動車さえも近いうちに追い抜かれてしまうのでは?
日本製で孤軍奮闘しているのは、光学式カメラくらいじゃないかしら?
まあ、動画(ビデオ)ではGoProにすっかりやられてしまったけれど。
いつから、「日本はすばらしい」「このままでいい」なんて人間が増えてしまったのかな?
邦楽サウンドの酷さを体感しながら、そんなことを考えた。