天上天下唯我独尊

TOYOTA C-HR


酷評したC-HRが、決算ブッコミ終わった4月のランキングで1位に輝いている。
本当の実力がわかる月に・・・。



ある意味、予想通り。



デザインは、人それぞれの感性なので置いておいて、私が酷評した最大のポイントはその中身。


・ハイブリッドに、AWDが設定されていない。

・SUV本来の用途でAWDを選択するとダウンサイジングターボになるが、その変速機がCVT。


上記が、理由。


そもそも、SUVはキャンプや釣り、スキーやスノーボードといったアウトドア・アクティビティのために必要な車。
2WDの選択はありえない。(あくまで個人的な見解)


となるとガソリンエンジンのグレードしか選択がないわけだが、小排気量のエンジンは高回転で振り回してこそ本領を発揮できる。(あくまで個人的な見解)


にもかかわらず、変速機が、国産ミニバン&エコカー専用と化したガラパゴスCVT。


つまり、気持ちよくエンジンを回すことがそもそも不可能なトランスミッション。

アウトドア好きや車好きが、全く見向きもしないエコだけ優先仕様だ。



しかしさすが大企業、マーケティングにぬかりはなかった。





ライバルのSUVは、追い落とされてさぞ苦しくなったのだろうと思い、ランキングを見る。


ヴェゼル  前年比 105.5%

ハリアー  前年比 114.3%

エクストレイル  前年比 85.8%

CX-5   前年比 174.9% (新車効果)

フォレスター   前年比 97.3%


あれ、エクストレイルとフォレスター以外、むしろ伸びている。

コンセプトを丸パクリされたVEZELでさえ、減っていない。



で、ここからが予想通りポイント。


プリウス   前年比 47.8%

アクア      前年比 59.3%


げげ、半減!!!


台数で計算すると、C-HRが売れた台数分きっちり、プリウスとアクアが激減しているのだ。


まさに、自分の足を食うタコ状態。

開発費かけて、ライバル社ではなく自社のマーケットを荒らしただけだとは、なんとも皮肉な結果だ。


要は、C-HRを買っている人は、本来のSUVユーザーではない。
走破性や走りの気持ち良さといった「FUN TO DRIVE」を何も求めていない、エコカーお望みのお客さまばかりということだろう。


ブラックジョークとしては、完璧だ。


だが、こんな辛辣な本質を分析しようがトヨタは変わらないだろうし、変わる必要もない。

何せ、「それで売り上げNo.1」を獲得できるのが、
日本のマーケットなのだから。


C-HRは、
トヨタが巨大企業であり続けられる理由、
そして、車好きからは見向きもされない理由、
その両方を見事に体現した、実にTOYOTAらしいダメ車だと改めて思った。


※スペックだけで試乗しに行く気にもなれなかったので、レビューもなく脳内判断で終わってしまっています。
 

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