90系プラドの内装は、正直簡素だ。高級感とは程遠い。
特に現行モデル(120系↓)と比較したらその差は歴然だ。
ハリアーからの乗換えだったので、最初は正直戸惑った。
特にシートデザインと内張りのカラーセンスがどうしても馴染めなかった。
ただ、使っているうちに気付いたのだが、この内装はもともと土の色だから、多少汚れても気にならない。
また、時計がアナログだったり、フィールドモニターが必要以上に大げさだったり、多少アナクロなっところが反ってクロカンらしさを残しているように感じる。
そう、乗用車に近づきながらも、いい具合にアウトドア感というか無骨さを残しているのだ。
それが、新型になってしまうとハリアーとなんら変わることがない、「ただのTOYOTAらしいラグジュアリーさ」になってしまっている。
勿論「TOYOTA的ラグジュアリーさ」を好む人は多いだろうけど、果たしてコレが大衆のための(シティユースも重視した)ランドクルーザーのあるべき内装なのかは疑問だ。
スポーツカーが(マークX、クラウン的な)高級車のような内装じゃあ雰囲気出ないように、SUVがラグジュアリー・カーと変わるところのない内装じゃあ味気ないというものだ。
そう、僕は90系の「高級感のかけらもない内装」を気に入り始めてしまった。最近の車が忘れてしまった、なんとなくノスタルジックな内装。
実は、僕は昨年車の買い替えを検討している際にHONDAのエリシオンを唯一ミニバンの中で見に行った。
それはもともとHONDA車が好きなことと、徒歩圏にディーラーがあったこと、子供が2人になってミニバンはどんなものかな?と気になったことが重なったからだ。
で、内装、特にメーターを見て愕然とした。(↓)
青々と光るそのメーターに、私は激しい拒絶感を覚えてしまったのだ。一言で言うと、「子供だまし」っぽい。落ち着きは無いし、なんだかヤン車のセンスに近い【光モノ志向】なのだ。
また、インテリア全体としても、これが今流行の簡素な高級さなのだろうが、なんか素っ気ない。イマイチ【マシーン感】に欠如しているのだ。(↓)
”車にモダンリビングの考え方”なんていう日産車の宣伝文句があったが、私にしてみればそんなのは最悪。なんで、車内に”居住空間”を再現しなきゃなんないのか。
F1マシーンのような無骨さ、機械感の方がむしろ自動車らしくて良いじゃないかと思ってしまう。車に求めてるのは「非日常」じゃあないんだろうか?
車を部屋にしてしまうなんて、なんて貧乏臭くて無趣味な発想かと思ってしまう。
さらに、スライドドアが電動で開閉されるのを見て、完全にミニバン購入意欲が枯渇してしまった。
ドアを電動で開閉するという発想が、公共交通のバスや電車のイメージとと直結してしまったからだ。
いくら便利だからといわれても、「好きになれない!」ものは仕方がない。
乗っけてもらうのは歓迎だが、たった1台しか所有できない自動車がシャンデリア下げたような内装のバスとコンセプト変わらないなんて、絶対にイヤだ!
昔のHONDA車は、「無骨な内装」と「車らしい走り」が逆に味だったのに・・・。
で、乗れば乗るほど気に入ってくるのがこの95プラドの内装。
最近ないよ、この古臭さ・・・。
アウトドアウェアのまま乗りたくなる内装、好きだな。
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