.るしふぁ の呟き

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台風8号と中国

2006年08月12日 14時23分12秒 | Weblog
中国に上陸した台風8号が猛威を振るい、甚大な被害をもたらした事は報道の通りですが、何故今回の台風が中国で猛威を振るったのか?

今回の台風8号は、沖縄にも接近しましたが、その時点での台風の勢力は超大型台風という様な利ベルではありませんでした。

それが何故中国に上陸した時には巨大台風に成長していたのでしょうか?

その原因は、中国大陸近海の海水の温度が高くなっている事にあります。

海水の温度というのは、水深の深いところでは1年にわたり平均しており、大きな変化があまりありませんが、水深数百mまでの海面のところでは、海流の影響が大きくなります。

エルニーニョ現象等、海流と海面温度の関係が自然界にとても大きな影響を与える事が知られています。

前回のブログでは、中国の超高層ビル建設やエネルギー放出にが大気や気象に与える影響を述べましたが、今回は海流に対する大河川の影響です。

中国には長江(揚子江)他、大きな河川が海に繋がっていますが、現在中国で発生するエネルギーがこの河川に流れ込んでいます。

これらの大河川近くにある工場や発電所の場合は、それらの施設で発生した熱エネルギーの廃熱を河川に温度の高くなった冷却水をそのまま放出しているケースーが多くみられます。

河川口から海に放出された温度の高い河川水は、沖に伸びる非常に長い帯状の水流カーテンとなって海流の流れに影響を与える事になります。

それまでの潤滑な海流の流れが阻害される為に、中国近海、東シナ海だけでなく、沖縄近海や日本海までの海流にも大きな影響があります。

海流の流れが順調な場合には、南方で温められた海水が北方に向かう暖流と、北方の冷たい海水が南方に向かう寒流が相互に混じる事でバランスが取られるのですが、このバランスが崩れれば大変な事になります。

実例としては、東シナ海や沖縄近辺の海域の海水温度の上昇は、長江の河口からの影響が極めて大きいといわれています。

台風8号は沖縄通過後に、海水温度の高い東シナ海を通過する時に、台風の勢力をあれ程巨大化させてしまったという事なのです。

海面温度が1度高いとしても、その地球の自然の持つ熱エネルギーは、人間が考える尺度等とは桁違いの大きさなのです。

昔、マッチ一本火事の元という標語がありました。たった一本のマッチでも、その炎は一旦他に引火してしまえば、とんでもない大きな火災にもなってしまう可能性があるという事です。

人間が考えなしに行う開発行為が、それがどれだけ自然環境に重大な影響をを与えるのか、それをしっかり認識して間違った開発と自然破壊は止めなければなりません。

そして、地球りの自然破壊を停止することが出来る期限のリミットが既に来ている事を自覚しなければなりません。