ガソリンの値上げが続いているが、その理由として、原油の価格上昇とドルに対する円安があげられているが、それは真っ赤なウソである。
この所の原油価格は下落しているし、円の対ドル為替相場にしてもそれ程大きなものではない。
本当の理由は、原油を精製して作られる石油製品の中でのガソリンの販売低下にある。
原油を精製して作られる石油製品は、精油される原油に対して、同率の割合で作られるのであるが、その各石油製品の消費される割合は、市場の動向によって大きく変動する。
この為、各石油製品の価格は、元売りがその各石油製品に対してどの様な販売をするかという事である。価格を決定に際して、以前は政府機関によって、投機目的や便乗値上げを防止する為の指導規制と、企業カルテルを防止する為、独禁法等の見地からの法的指導があったが、現在は、前政権時代に行われた規制緩和により、この重要な部分が石油元売り企業の暴利を許す原因となっている。
【値動き変動要因】
天候要因: レジャーシーズンの天候が良いと、行楽需要でガソリンの需要が伸びる傾向がある。大体、夏期休暇シーズン頃が需要の最盛期に。
原油価格: ガソリンの原料である原油価格の動向がガソリン価格に大きく影響する。原油価格はOPEC(石油輸出国機構)等産油国の生産動向や、国際紛争、景気動向に左右される。
国内需給: 国内での製油工場による生産調整・在庫水準が、国内ガソリン価格に影響する。これらは主に元売りの販売姿勢に左右される。
政策的要因: 石油製品はこれまで様々な法規制によって価格・流通面での規制が敷かれていたが、日本の規制緩和政策などにより、価格が変動すると考えられます。
他の石油製品との連動性: 原油から作られるのはガソリンだけでなく、灯油やナフサなども精製されている。それらの製品との製造比率の変動により、ガソリンの供給量が変動し、価格に影響。
為替の動向: 国内で消費されるガソリンの原料である原油のほとんどを輸入に頼っている日本では、為替相場の動きも大きく影響します。
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昭和シェル石油は、子会社である東亜石油に賃貸している京浜製油所扇町工場を閉鎖すると発表した。
昭和シェルは東亜石油に川崎製油所を賃貸し、東亜石油はこれを京浜製油所扇町工場として、東亜石油が所有する水江工場と一体運営してきた。
2010年9月30日に10年間の賃貸契約が満了することに伴い、東亜石油と今後の方針について検討してきた。この結果、国内石油需要が低迷するなど、厳しい事業環境の中で、東亜石油の競争力を強化していくためには、精製設備の集約による効率運営、付加価値の最大化が必須であると判断した。
扇町工場の原油処理能力は日産12万バレル。2011年9月に予定されている定期修理までに原油処理を停止し、その後、閉鎖する。扇町工場の一部である京浜川崎シーバース(原油受入設備)、扇島地区貯油施設は、引き続き東亜石油の責任のもと運営を継続する。
扇町工場閉鎖後も、東亜石油は昭和シェル石油グループの京浜地区、東日本全域の基幹製油所としての役割を担うとしている。
この所の原油価格は下落しているし、円の対ドル為替相場にしてもそれ程大きなものではない。
本当の理由は、原油を精製して作られる石油製品の中でのガソリンの販売低下にある。
原油を精製して作られる石油製品は、精油される原油に対して、同率の割合で作られるのであるが、その各石油製品の消費される割合は、市場の動向によって大きく変動する。
この為、各石油製品の価格は、元売りがその各石油製品に対してどの様な販売をするかという事である。価格を決定に際して、以前は政府機関によって、投機目的や便乗値上げを防止する為の指導規制と、企業カルテルを防止する為、独禁法等の見地からの法的指導があったが、現在は、前政権時代に行われた規制緩和により、この重要な部分が石油元売り企業の暴利を許す原因となっている。
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原油価格: ガソリンの原料である原油価格の動向がガソリン価格に大きく影響する。原油価格はOPEC(石油輸出国機構)等産油国の生産動向や、国際紛争、景気動向に左右される。
国内需給: 国内での製油工場による生産調整・在庫水準が、国内ガソリン価格に影響する。これらは主に元売りの販売姿勢に左右される。
政策的要因: 石油製品はこれまで様々な法規制によって価格・流通面での規制が敷かれていたが、日本の規制緩和政策などにより、価格が変動すると考えられます。
他の石油製品との連動性: 原油から作られるのはガソリンだけでなく、灯油やナフサなども精製されている。それらの製品との製造比率の変動により、ガソリンの供給量が変動し、価格に影響。
為替の動向: 国内で消費されるガソリンの原料である原油のほとんどを輸入に頼っている日本では、為替相場の動きも大きく影響します。
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扇町工場の原油処理能力は日産12万バレル。2011年9月に予定されている定期修理までに原油処理を停止し、その後、閉鎖する。扇町工場の一部である京浜川崎シーバース(原油受入設備)、扇島地区貯油施設は、引き続き東亜石油の責任のもと運営を継続する。
扇町工場閉鎖後も、東亜石油は昭和シェル石油グループの京浜地区、東日本全域の基幹製油所としての役割を担うとしている。