今の日本の世の中

　今の日本の世の中、どこを向いても黒い霧がかかっている様で、その先が全く見えない状況の様に思える。

戦争で全土を荒廃化され、戦勝国に言われるがままの植民地的国家日本は、国民の勤勉さと弛まない努力によって、漸くの事で世界有数の経済大国にまでなったのであるが、歴代の愚かな指導者達を調印に据える独裁政党政権、その裏には、狡猾な官僚によって作られた蟻地獄的社会システムによって、直接目に見えない日本の社会経済が壊滅的打撃を受け、焦土化しているのである。

溺れる者・・・・

　溺れる者・・・・　と言われるが、本当?に溺れている者に対する救助は難しい。

そうなる前に、救助の時期は当然早い程良いはずであるが、溺れる寸前の状態である事を知らない者や、自分が溺れ始めようとしている事を知らせても、それを認め様としない者がいる。

溺れる寸前だと分かれば、本当に溺れる事は避けられると思うが、その怖さを知らない者が多過ぎる様である。

心の壁

人の心の壁は厚くて強固である。そこで、ある者は、その壁を破るには、強力な装置が必要であると考えた。そして、装置の開発は進み、幾つかの試作品が完成した。

最初は、心の壁に穴を開けて中を見る装置。これによって、人の心の中を覗ける様になった。
次に、心の中の傷付いたり痛んだりしている部分の治療や修理を行う装置が完成した。

この二つの装置の御蔭で、人は心の痛み苦しみから解放される事となった。

しかしである。心の痛みを感じなくなった人間は、当然であるが、人の心の痛みも同時に感じなくなくなってしまったのである。

人間には、食欲等を始めとする、生きる為に必要な本能欲がある。この本能欲がなければ当然であるが、生存競争世界の中では、生きていく事は出来ないのであるが、それでは。その理論通りの弱肉強食の人間社会となってしまったら、その先はどうなってしまうであろうか?

つづく